概要
2003年10月に販売開始。
長年親しまれた「ファミリア」(北米輸出名「プロテジェ」、欧州など輸出名「マツダ323」)に代わる世界戦略車として、ボディサイズを拡大し、あらゆる面での実力を引き上げて開発された。2種類の車体形状を用意し、ファミリア同様、日米欧の3極をはじめ世界展開される、同社の中核車種である。
なお小型車の少ないマツダにおいては「小型乗用車」に分類されているが、実質的にはミドルセダン(排気量1,800~2,000ccクラス)に相当する。
ラインナップは通常の「アクセラ」(4ドアセダン)と「アクセラスポーツ」(5ドアハッチバック)の2つのボディタイプが用意された。
アクセラスポーツにはスポーツグレードとして、唯一ターボ設定されたスポーツバージョンであるマツダスピードアクセラ(北米名称:マツダ3 MPS 欧州名称:マツダスピード3)が存在していた。
日本仕様で3ペダルマニュアルミッション設定があるのは初代では1.5L車とマツダスピードを含む2.3L車であったが、2代目ではマツダスピードのみとなっていた。3代目は一転して、4WDとハイブリッド以外の全ての仕様でマニュアルトランスミッションを選択できた。
最も印象的と言えるのは、マツダのイメージを激変させた「魂動」デザインを採用する、2013年登場の3代目。従来ガソリンのみだったアクセラに、日本向けとしては初のディーゼルエンジンとハイブリッドカー仕様が設定された。国内の乗用車でガソリン・ディーゼル・ハイブリッドの3種類のパワートレインが同時にラインナップされたのは、アクセラが初である。
特に「SKYACTIV-D 2.2」を搭載したアクセラスポーツ 2.2XDは、ランエボレベルの極太トルク(42.8kgm)でしかも低燃費。それでお値段307万円(2015年8月時点メーカー希望小売価格。税込)は十分お値打ちと言えるだろう。
実際に2.2XDのFFモデルは、スーパー耐久のST-2クラス(インプ・ランエボ・シビックなどのFF/4WDスポーツ)に参戦していたことがある。トルクはともかく高回転で伸びないディーゼルは馬力にして100馬力以上もライバルに劣っていたが、燃費の良さを活かして最終的には表彰台をよく争った。
ハイブリッド仕様はトヨタの3代目プリウスのハイブリッドシステム(THS-2)のライセンス供給を受けて開発されたもので、2022年現在までで唯一「SKYACTIV-HYBRID」を名乗ったグレードである。
プリウスとは異なる走りの質感は評論家から一定の評価を得たが、マツダを嗜好する顧客層からは今ひとつ受け入れられなかった。
2019年5月登場の“4代目”より、輸出仕様の名称であったマツダ3に改称され、「アクセラ」の名は姿を消した。
AXELAたん(アクセラたん)
マツダ・AXELAの擬人化されたキャラクター
擬人化しちまった祥左近氏が普段通学に使用しているとされているアクセラスポーツの色は青。
私も乗ってます。
ニッパーたん
そんなことより俺に乗ってくれー!
そう思った人も少なくないはず。
関連イラスト
アクセラたん