ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

曖昧さ回避編集

  1. 東洋工業(現・マツダ)がかつて製造した軽自動車。 ⇒ 本項で解説
  2. ゲーム『アークザラッド2』の登場キャラクター。 ⇒ シャンテ・ドゥ・ウ・オム
  3. 漫画『魔法少女リリカルなのはViVid』の登場キャラクター。 ⇒ シャンテ・アピニオン
  4. フランスのシンガーソングライター『ジルベール・ベコー』による1972年の楽曲。
  5. ゲーム『ドラゴンクエストⅩ』の登場キャラクター。 ⇒ シャンテ(DQ10)

概要編集

マツダは1960年発売のR360クーペ軽乗用車市場に参入、続いて本格的な4人乗り軽乗用車のキャロルを1962年に発売し、軽乗用車初の4ドアモデルを投入するなどの戦略で、1960年代中期までは一時的に軽乗用車市場の有力メーカーであった。

しかしその後ロータリーエンジン搭載の登録車(小型乗用車)に重点を置いた開発・販売戦略を採ったため、キャロルは軽乗用車分野で他社の高性能な後発モデルに対する優位性を失い、モデルチェンジの機をも逸したまま販売不振に陥って1970年で生産を終えた。

キャロルの衰退と生産終了によるマツダの軽乗用車市場での失地を奪回するための製品がシャンテであった。その切り札として当初シャンテにはシングルローターのロータリーエンジンが搭載される計画だったが、キャロル末期型での試みに引き続き、技術面での困難さと、監督官庁および軽自動車業界他社に軽自動車へのロータリーエンジン採用阻害の動きがあり、目論見は頓挫した。

このため実際には商用車ポーターキャブ用の空冷2気筒2ストロークエンジンを水冷化・高性能化したエンジンが採用された。車両重量490kgに対し、最大出力35仏馬力/6,500rpmを得ており、実用面での性能は確保されていた。

シャンテの構造的特徴は、R360やキャロルのリアエンジン・全輪独立懸架を廃し、後車軸を固定軸とした手堅いフロントエンジン・リヤドライブを採用したことにある。ボディタイプはキャロルと異なり2ドアのみだったが、当時の軽乗用車最長であるホイールベース2,200mmを実現しており、競合他車に比べると室内は広く、運転席の足下もゆとりがあったという。またリアシートバックは前方可倒式で、軽乗用車クラス最大級のラゲッジルームを得るなど、実用性に長けていた。カーステレオや吊り下げ式クーラーは同時期の競合各車同様にオプション扱いで装備可能となっていた。

しかしすでにマツダ自体が軽自動車市場での地歩を減退させており、シャンテも2ドアのみで4ドア設定なし、バンモデルの設定なしなど商品訴求力・展開力を欠くきらいもあって、販売は伸びなかった。加えて当時、それまで軽自動車に免除されていた車検の新たな適用開始や、排気ガス規制への対処など、軽乗用車業界全体に逆風が生じ、ホンダが小型車重視施策のために軽乗用車市場から撤退する事態も起きていた。更にマツダは、オイルショックで顕在化した、ロータリーエンジンの燃費不良問題対処という厳しい課題も突きつけられた。

シャンテの販売成績は一向に振るわず、軽自動車の550ccへの規格向上に際しては軽トラックのポーターキャブが改良存続したのに対し、シャンテは360ccのまま販売を終了、以後マツダのブランドによる軽乗用車は十数年間に渡り市場から消えることになった。


歴史編集

1972年7月編集

1970年に生産を中止した初代キャロルの後継車として発売。


1976年4月編集

販売終了。


チューニングカー編集

RE雨宮が当時のキャロルロータリーエンジン化(当初はキャロルとして販売する予定であった)の発売頓挫からのオマージュなのかRX-7用エンジンを移植したチューニングカー、「REシャンテ」を発表したこともある。最終的にはK26タービン(KKK製)を使用した12A2ローターターボエンジンへ換装されている。


車名の由来編集

フランス語で「歌う」「歌おう」といった意味。


関連項目編集

MAZDA キャロル マツダ・ラピュタ

関連記事

親記事

MAZDA まつだ

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 174729

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました