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概要編集

 英語のbrakeが由来。

 運動している物体速度減速したり停止させたりするための装置制動装置とも。

 原義から派生し、なんらかの物事の動きを抑制・停滞させることも指す。

 制動装置の類語に「減速装置」がある。機体の速度を下げられるが、停止することはできない(困難)。


 交通機関鉄道自動車飛行機)やエレベーターなどでは「フェイルセーフ」として、大抵二系統以上取り付けることが義務付けられている。片方が故障しても、もう片方のブレーキで制動力を確保することで、安全性を保つため。


種類編集

 制動力をどこから得るかによっていくつかの種類がある。摩擦ブレーキについては運動速度を0にすることができ転動を防ぐこともできるため、必ずといってもいいほど装備している。

摩擦によって運動エネルギーを減じさせるもの編集

など

運動エネルギーを電気に変換して消費するもの編集

  • 発電ブレーキ:モーターを発電機として動作させ電気に変換し、抵抗器で熱として消費する。専門的にはダイナミックブレーキと呼ぶことも多い。
  • 回生ブレーキ:モーターを発電機として動作させ電気に変換し、饋電線に戻したり走行用蓄電池に電力として蓄えて「消費」する。

など

流体との抵抗を利用するもの編集

流体と機体の速度差が大きいほど減速力が見込める。

  • 空力ブレーキ:空気抵抗を意図的に増大させ、機体を減速させる。スペースシャトルが着陸時に使用した、パラシュートによるものが有名。
  • 流体式リターダー:流体をかき回す抵抗を利用して減速する。電磁石リターダーより重量が増えるが、発熱に強い。

など

駆動損失を利用するもの編集

  • 渦電流ブレーキ:電気を流す物質に通電した電磁石、または永久磁石を近接させ、その間に「渦電流(うずでんりゅう)」という力を生み出し減速に使う。車両の駆動軸に装着する物は「電磁式リターダ」と呼ばれる。
  • エンジンブレーキ:アクセルスロットルでエンジン出力を絞り、エンジン回転数が落ちる状況を作ることで圧縮損失や排気抵抗を利用する。ディーゼルエンジンはエンジンブレーキが弱く、補助ブレーキを使用して減速力を確保している。
    • 排気ブレーキ:レシプロ式ディーゼルエンジンの補助ブレーキ。排気管をバルブで狭めて排気抵抗を増やすことで、エンジンの回転に対する抵抗を生み、車両を減速させる。
    • 圧縮開放ブレーキ:レシプロ式ディーゼルエンジンの補助ブレーキ。エンジンへの燃料供給を停止し、「吸気→ピストンでシリンダ内の空気を圧縮→バルブを一瞬開放し排気→シリンダ内の空気を膨張→吸気」の工程を繰り返してエンジン回転の抵抗を強め、減速力を発生させる。

など

関連タグ編集

乗り物 部品

空気ブレーキ 自動ブレーキ エンジンブレーキ

抑速ブレーキ ABS パラシュート フラップ スポイラー

アクセル ノッチ

前立腺ブレーキ

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