概要
摩擦式ブレーキ装置の一種で、高速鉄道用鉄道車両やスポーツカー、高級車、オートバイ、航空機の車輪用ブレーキなど過酷な制動を行うものや制動時に不快な挙動を嫌うものによく使用される。
原理
回転する円板を摩擦材で挟んで回転を妨げて制動する。航空機では複数枚の円板が使われることがある。
利点
- 熱を持っても円板の熱膨張は主に半径方向なので摩擦材の締め付けに影響することが少ない。
- 円板が空気に晒されているので過熱しにくい。
- 摩擦面に汚れが溜まりにくく、落としやすい。
- 自動車の場合、停止寸前に衝動がでるといった不快な挙動が出にくい。
欠点
- 自動車ではドラムブレーキなど他方式のブレーキに比べ制動力が劣る。
- 鉄道の場合では踏面清掃ができないため、他の装備が必要となる。
- 円板が不均一な冷え方をした時などに歪みが生じ、修理や交換が必要になることがある。