車体・機体の外板に応力を受け持たせる構造のことで、日本語では応力外皮構造とか張殻構造ともいう。
ギリシャ語で「ひとつの…」という意味の接頭語monoと、フランス語で「貝殻」という意味の語coqueを組み合わせたのが由来。
車体や機体の骨組みに負荷を負担させるのではなく、外板に必要最小限の加工を施して外力に対する剛性を持たせる設計で内部空間を広く取ることが出来、構造も簡素化できることから軽量化にも繋がる。
外板に強度を持たせる場合、卵や亀の甲羅のように丸みをもたせることでより強い負荷にも耐えられることから、断面形状が丸みを帯びている例が多い。
2024年現在、市販の乗用車のほぼ全てがモノコック構造である。フレーム構造を採用しているのはランドクルーザーやジムニーなどごくわずか。逆にバスではモノコックが廃れてフレーム構造に回帰している。バスのフレーム構造は車体のフレームが外力に対する負荷を負担している(外板は負荷を負担しない)構造のため、乗り降りに必要な開口部を作っても車体強度に影響しないからである。