概要
イタリア・ミラノに本社を置く自動車メーカーである。現在はフィアットグループ傘下に属する。
創業後しばらくは少量生産・高性能をウリにするスポーツカーメーカーであったが、1950年代以降は大衆車メーカーへと転身している。
なお同じくイタリアのフェラーリは、元々はアルファロメオのレーシングチームで、フェラーリがアルファロメオを破って初めてF1で勝った時、創業者のエンツォ・フェラーリは「母を殺してしまった」という名言を残している。
エンブレム
創業の地であるミラノ市の市旗である「白地に赤い十字架」とヴィスコンティ家の紋章である「サラセン人を呑み込む竜」を組み合わせた紋章である。
現在でもミラノにある史跡スフォルツェンコ城にて同様の紋章を見ることができる。
デザイン
フロントグリルに盾をイメージした縦長のグリルを持つことで有名。自動車のデザインとしては少なからず奇形であり蝉の顔の様な印象も与えるどう考えても格好良くはないデザインの筈なのだが、しばらく見ていると段々と格好良く見えてくるから不思議である。末期になると「アルファロメオよりかっこいい車はない」と感じるようになり始める。こういった症状をアルフィスタ(アルファロメオ親派の通称)の間では「蛇の毒が回った」と表現する。多分、もう少しすると頭から食べられる。巴マミ(魔法少女まどか☆マギカ)もびっくりだ。
信頼性
「イタリアの自動車は壊れる」というイメージがあるが近代アルファロメオ(特に147以降)の信頼性はかなり高くドイツ車などと比べても特に故障率が高いという印象はない。ただし、日本国内でのディーラー網はドイツ主要メーカーに比べて貧弱であるため、部品調達や価格に関して不安があるのは事実である。
なお、ラテン車として一括りされることの多いフランス車は現在でも故障が多くイタリア車の信頼性が上がったからといって油断してはいけない。
スポーツ性
昔から高性能化に熱心で、1930年代には当時まだレース用の構造とされていたDOHCエンジンを市販車に搭載。以降、排気量の大小やボディ形状を問わずDOHCエンジンがアルファロメオの伝統となり、スポーツカーブランドのイメージを確立した。
モータースポーツでもその強さをいかんなく発揮し、第二次世界大戦前後はレースやラリーを席巻した。
しかし1950年代以降は大衆車メーカーへの転身や経営危機などもあってか、モータースポーツの表舞台には従来ほどは姿を見せなくなった。
しかし完全に諦めたわけではなく、1980年代にF1、1990年代にDTMなど散発的に登場して存在をアピールしている。特にDTMで圧倒的強さを誇った155の存在は世界に知られるところである。
現在も2018年からザウバーを支援する形でF1に復帰したり、TCR規定のジュリエッタを販売していたりと精力的に活動している。
主な販売車種
ジュリア
ステルヴィオ
トナーレ
33ストラダーレ
ジュニア
過去の販売車種
ジュリエッタ
GT
アルファブレラ
156
166
147
159
SZ/RZ
マッタ
8C
4C
関連タグ
ルノー4 フランスの大衆車。1962年から1964年までライセンス生産していた。