解説
もともとは1899年設立された自転車メーカービアンキの自動車部門であったが、第二次世界大戦後経営不振に陥り、フィアットとピレリの資金援助で「アウトビアンキ」となった。
フィアットの傘下となったアウトビアンキは、フィアット本体で大々的に導入する前に、小型車の新しい技術を試すパイロット・ブランドとしての性格が強まり、日本でホットハッチとして名高いA112やマツダが輸入し、オートザムでも販売されたY10はその好例である。(Y10で初めて採用されたΩサスペンションは、後にフィアット・パンダにも導入された。)
Y10は欧州の一部地域ではランチアブランドで販売され、Y10が生産終了し、後継車「ランチア・イプシロン」に譲ると同時にアウトビアンキのブランドも消滅した。