ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

ジアコーサ方式の横置きエンジン前輪駆動は、エンジンとギアボックスの配置は以前のフロントエンジン・リアドライブ車同様に直列につなぎ、90度回転させ横置きにしたものである。そしてギアボックスから下には差動装置(ディファレンシャル・ギア)のみを突出させた。

ギアボックス配置が車体の一方に偏っていることから、差動装置も車体中心からオフセットした位置に置かれてしまうことになり、そこから左右輪へのドライブシャフトは左右で不等長となった。このためハンドルが片方に偏るトルクステア現象は避けられなかったが、等速ジョイントの性能向上とセッティングによって、問題を実用水準まで克服した。

この配置でネックとなる左右スペースの制約は、ギアボックスを小型化し、エンジン補機類の取り回しも改良することでクリアした。またミニはラジエーターも横置き配置とし、エンジン駆動ファンのみで送風して冷却していたが、ジアコーサはラジエーターを、縦置きエンジン車同様ノーズ前面で走行風に当たるよう配置し、過熱時のみサーモスタット作動の電動ファンを駆動して、冷却促進する手法を採った。これはスペース節減策とオーバーヒート回避策として極めて効果的であった。

ジアコーサ方式の前輪駆動は、ミニのイシゴニス式と違ってエンジン構造の特殊化を要さず、トータルコストを抑えることができた。

この手法を採用した新しい小型車を、フィアット社は開発コード123E4として計画したが、前代未聞の新設計をいきなり主力のフィアットブランドでスタートさせるのは危険が多いと判断されたことから、まずは系列の中堅ブランドである「アウトビアンキ」車として開発がなされた。

アウトビアンキブランドでの新しい前輪駆動車は「アウトビアンキ・プリムラ」として1964年に発表された。エンジンはティーポ103の上級版「1200グランルーチェ」のOHV 1,221ccを横置きに積んだ。プリムラは技術的に一定の成功を収めた。

関連記事

親記事

アウトビアンキ あうとびあんき

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 8

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました