ボディスタイルとしてのハードトップ
3ボックス(エンジンルーム・キャビン・トランクルーム)を持つ自動車のうち、主として側面中央の窓柱(Bピラー)を持たないもの。その見た目がオープンカーに脱着式の屋根を装着した時のスタイルを連想させるためFaux Cabrioret(偽のカブリオレ)とも呼ばれることもある。
車体中央部のBピラーがない分、ボディの剛性や衝突安全性確保のために他の部分を大きく補強しなければならず、重量とコストの上昇は避けられない。そのためBピラーを残したままハードトップを思わせるスタイルも登場し、こちらはピラードハードトップやサッシュレスドアとも呼ばれる。
しかし厳格化する安全規制との兼ね合いもあってハードトップ・ピラードハードトップ・サッシュレスドアは徐々に衰退していき、2010年代以降は後席の乗降性を確保したい4ドアクーペにわずかに見られる。
自動車部品としてのハードトップ
硬い材質で作られた屋根の事。オープンカーの装備品だが、外すことも出来るという扱いで頻繁な脱着は想定していない。
なお車両に電動格納式ハードトップを組み込んでスイッチ操作で屋根を開閉できるものはクーペカブリオレと呼ばれる。