ピニンファリーナ(Pininfarina S.p.A)は、イタリア トリノにある自動車などのデザイン及び製造などを手掛ける工房(カロッツェリア)。
概要
イタリアにあるカロッツェリアとしては最大規模とされる。
1930年に創業し、主に高級乗用車の車体のデザインや架装を生業としてきた。特に戦前の高級乗用車は、車体はオーナーの好みに応じてオーダーメイドするもので、ピニンファリーナは現在でもこのような車両を製造している。
現在は、船舶、鉄道車両、家電製品など工業製品のデザインを幅広く手掛けている。これはカロッツェリア・ギアなどイタリアの他のカロッツェリアにも共通する傾向である。
主な製品
- Alpha Romeo Giulietta Spider (1955)
- LANCIA BETA Monte Carlo(1975)
- Ferrari 288 GTO(1984)
- Maserati Gran Turismo(2007)
日本車
- 日産 ブルーバード 410 (1963)
日産 410型ブルーバードでは欧州車風のスタイルのデザインが採用されたが、当時の日本市場では尻下がりなトランクが不評だったという。
- 日産 セドリック 130 (1965)
この他に、130型セドリック(1965)も同様にピニンファリーナの手によるもので、やはり欧州車風のスタイルとなった。とはいえ、こちらもそのままでは評判が良かったとは言えず、マイナーチェンジを経るごとにこの頃の日産車に共通するシャープな意匠へ改められた。
日産以外では、三菱 コルト クーペカブリオレ(コルトCZC 2006)、コンセプトカーではホンダと共同でHP-Xを発表している。HP-Xは、後にNSXとして販売された。