概要
焼酎や日本酒「松竹梅」などのアルコール製品の製造、販売で有名な京都伏見のメーカー。
中でも焼酎は「寶焼酎」をはじめ主力商品である「純」の発売から、現在までシェア首位の座を維持し続けている。
また、初めて缶チューハイを発売したことでも知られている。
略歴
1842年、創業。
1905年、四方合名会社を設立。
1916年、寶焼酎を発売。
1925年、寶酒造株式会社を設立。
1929年、大正製酒株式会社を合併。
1947年、日本酒精株式会社を合併。
1953年、愛媛県青果販売農業協同組合連合会から委託され、ポンジュースを発売。現在は株式会社えひめ飲料が販売している。
1957年、タカラ生ビールを発売。（1967年に終売）
1964年、摂津酒造株式会社、本辰酒造株式会社を合併。
1984年、タカラcanチューハイ発売。
1986年、トマーティン蒸留所（スコットランド）を買収。
1989年、健康飲料「パーラーシリーズ」を発売。ヴィルド社（ドイツ）の「カプリソーネ」をグリコからライセンス移管され、その際、アルミパウチから缶やペットボトルに容器を切り替えたもの。（2006年に富永貿易株式会社に商標権等を移譲）
石原プロとのつながり
1970年に石原裕次郎が「松竹梅」のCMに初出演して以降、石原プロモーションとは今日に至るまで深い関係にあり、同社がスポンサーとして提供した『西部警察』では、大門軍団（余談だが、裕次郎とCMで共演した宇野重吉は軍団の一員である松田猛役の寺尾聰の父親に当たる）が祝杯を挙げる際などに樽酒（松竹梅）が登場している。
また、同作品の日本全国縦断ロケでは「－北都の叫び－ カムバック・サーモン」（PART-II第26話）で札幌工場が、「京都・幻の女殺人事件－京都篇－」（PART-III第49話）では伏見工場でロケが行われ、その当時の社長が本人役として出演している。
さらに1983年に石原良純（寺尾同様当時石原プロに所属）が番組に登場した際には、自社の焼酎「純」と彼の役名「五代"純"」を掛けて彼をCMキャラクターにし、役者と商品のタイアップ的なプロモーションを展開している。
裕次郎の逝去後も渡哲也や舘ひろし（後にキリンビールの『キリン本格〈辛口麦〉』のCMに起用されたが『宝焼酎「純」』のCMに出演していた）が継続してCM出演し、特に渡は2020年に逝去（とはいえ元々CM出演は2021年9月末までの契約であったため、後述するCMで『勇退』する予定ではあった）するまで『松竹梅・天』のCMに出演していた。なお、彼の生前（勇退前）最後のCMはCG合成により裕次郎と『共演』する形（過去に裕次郎と宇野重吉が共演したCMのうち、宇野の部分を渡に置き換えたものをベースに背景部分をハイビジョンで新撮している）となっている。
関連タグ
西部警察：スポンサーを務めた。
