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ポンジュース

ぽんじゅーす

株式会社えひめ飲料が販売する果汁100%(温州みかん+オレンジ)のジュース。
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概要編集

えひめ飲料が販売している、オレンジ果汁と国産温州みかん果汁をミックスした果汁飲料。

「えひめのまじめなジュース」をキャッチコピーにしている。

発売当時(1952年)の愛媛県知事久松定武が「日本(ポン)一のジュースになるように」と願いを込めて名付けた。


姉妹品としてポン(POM)の名を冠したグレープりんごの果汁飲料も存在する。


略歴編集

1948年、愛媛県の青果生産農家たちにより愛媛県青果販売農業協同組合連合会(愛媛青果連)が発足。

1951年、愛媛青果連会長の桐野忠兵衛は将来のみかん供給過剰を予期し、果樹産業の状況調査のため渡米。家庭にオレンジジュースが普及し、大規模な工場で柑橘類がジュースになっていくのを見た。

1952年、みかん事業全体の拡大を目的にポンジュースを発売。当初は果汁10%で、ローマ字表記も「PON」。愛媛青果連が販売までを手掛けていた。

1953年、工場に濃縮機を導入し、濃縮果汁原液の生産を開始。ポンジュースは宝酒造に販売を委託し「タカラポンジュース」の名称で販売された。後に明治乳業にも販売委託。ローマ字表記が「POM」となった。


1962年、ポンジュースのテレビCMが放映される。

1969年、果汁100%の「ポン純生オレンジジュース」を発売。当初は「酸っぱい」などと不評だったが、同年に合成甘味料チクロ毒性の問題から使用禁止となると食品の天然志向が高まり高価な100%ジュースが飛ぶように売れた。以後、これがポンジュースの主力となっていく。


1972年、チルドパックとして風味を保った「100%天然果汁ポンチルドジュース」を発売。


1982年、減酸処理装置で酸味を抑えた日本初のソフトタイプジュース「ポンソフト」を発売。

1989年、逆浸透膜の性質を利用して果汁から水分だけを分離する「膜濃縮法」を工場に導入。


1992年、牛肉オレンジ輸入自由化で大手飲料メーカーが安価な輸入果汁を使って市場参入し、ポンジュースの売り上げが落ちた。

1994年、容器がガラス瓶からペットボトルへ切り替わり始める。

1998年、愛媛県農業協同組合連合会が発足。愛媛青果連は農協の全国組織(全農)と統合された。


2003年、組合・公益法人による営利事業に対する規制が強化され、ジュース事業を農協組織から分離し株式会社えひめ飲料が設立された。


ポンジュースの出る蛇口編集

愛媛県では、水道の蛇口のひねるところが3つあり、青い蛇口は水、赤い蛇口はお湯、オレンジの蛇口はポンジュースが出る」というネタ話がある。それを受けて、期間限定で今治市のJAおちいまばり直売所「さいさいきて屋」や松山空港のロビーに「ポンジュースの出る蛇口」が設置された。


みかんごはん編集

愛媛県の学校給食のメニューには、ダシの代わりにポンジュースを入れた炊き込みご飯がある。「あけぼのめし」「オレンジピラフ」ともいう。


ジュースの日編集

ジュース給食ともいい、愛媛県のすべての公立の小中学校で夏場に週に1度ポンジュースが配られる。


コラボ商品編集

ポンジュースコロン江崎グリコ

ポンジュースで作ったクリームを使ったコロン。四国限定。


チロルチョコ ポンジュースチロルチョコ

オレンジ色のチョコの中にポンジュースのゼリーが入っている。


ポンジュースグミ2サクマ製菓

ポンジュースで作ったグミ。すっぱいパウダー付きで名前に「2」が付いた。


ポンジュースとヨーグルト四国乳業

ポンジュースで作ったフルーツソース入りヨーグルト


ポンジュースシャーベット栄屋乳業

ポンジュース入りのシャーベット


ハイチュウポンジュース森永製菓

ポンジュース味のハイチュウ。製造終了。


チューハイ果実の瞬間 贅沢みかんテイストアサヒビール

ポンジュース味のチューハイ


ポンジュースもち (日本橋菓房

ポンジュース入りのもち。2012年11月末~2013年5月末までの期間限定販売。


ポン 果実スパークリング(日本たばこ産業)

ポンジュースを使った炭酸飲料。2013年3月11日から自動販売機限定。


関連タグ編集

飲み物 ジュース オレンジ 温州みかん えひめ飲料 愛媛県 みかんごはん

濃縮還元果汁 都市伝説


外部リンク編集

えひめ飲料(公式サイト)

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