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概要

1994年8月18日生まれ。東京都出身。右投右打。

高校時代は二松學舍大附高校に所属し、2012年のドラフト会議にてドラフト2位で広島東洋カープに指名されて入団した。同姓のイチローと同じ51番の背番号を入団時より与えられている。

高校時代は投手で、ドラフト時には内野手として指名されたが入団後は主に外野手として起用されて1年目の2013年のシーズンは二軍での出場がメインであったが、9月に一軍昇格を果たして9月16日には初安打初打点を記録した。

2015年から一軍での出場が多くなり、翌2016年のシーズンはケガの影響で出遅れたが、4月末より6番ライトに定着、交流戦におけるオリックス・バファローズとの3連戦では1・2戦目にて2試合連続のサヨナラホームランを放ち、3戦目では決勝ホームランを放つ活躍を見せた。この活躍に対し当時の緒方孝市監督は「神ってる」と評価し、以後鈴木誠也を象徴するワードとなった。

2016年シーズン終盤は5番を打ち、優勝が決定した9月10日の読売ジャイアンツ戦では2本のホームランを放って優勝決定に貢献、シーズンの最終成績は打率.333、本塁打29本、打点95の好成績を収めてカープの25年ぶりの優勝における原動力となった。以降も主軸として活躍、2019年シーズンからは前田智徳が2013年に引退して以来欠番となっていた背番号1を着けた。

2021年シーズン終了後、ポスティング制度を利用してMLB入りを表明。MLB選手会側とオーナー側の労使協定交渉の影響を受ける中、2022年3月にシカゴ・カブス入りが決まった。背番号は27。

同年4月のMLB開幕戦に「6番・ライト」で先発出場して1安打2四球、この年のチーム初得点を記録した(パトリック・ウィズダムの犠牲フライで生還)。

この年は、途中で負傷者リスト入りする悲運に見舞われたものの、マイナーでの調整を経て程なくして復帰、111試合に出場して打率.262、14本塁打、54打点、9盗塁を記録した。

翌2023年、第5回WBC日本代表に参加することを表明。

しかし、負傷の影響で開幕直前に無念の出場辞退となった。

開催期間中も、ベンチには鈴木のユニフォームが飾られており(ただし、負傷箇所に絆創膏を貼られたりとイタズラをされることもあった)、優勝時にも選手が表彰式に鈴木のユニフォームを持って登壇する等、辞退後もチームからはメンバーの1人としてしっかりカウントされていた模様。

鈴木自身も、大会中思うような打撃成績を残せていなかった村上宗隆をビデオメッセージで鼓舞する等、チームの事を気にかけていた。

シーズン中は、夏場に一度失速したものの、後半に息を吹き返し、終わってみれば、打率.285、20本塁打、74打点と前年を上回る成績を残すこととなった。MLBでシーズン中に20本塁打を達成したのは、松井秀喜大谷翔平に続いて3人目となる。最終的に受賞は逃したものの、シルバースラッガー賞のナ・リーグ外野手部門にノミネートもされた。

エピソード

  • 2006年3月、「出没!アド街ック天国」に出演。東京都荒川区、町屋編で当時11歳、小学5年生だった時に「リアル巨人の星」と言うタイトルで紹介された。その8年後の2014年に再度荒川区町屋が取り上げられた時には、2012年ドラフトで2位で入団した鈴木がVTR出演している。

  • 2018年8月9日の対中日ドラゴンズ戦において左腕・笠原祥太郎投手と対戦、3回裏、カウント3-2でボールを選び本来なら四球になるにもかかわらず、だれも気づかずにプレーを続けたあげく2塁ゴロに打ち取られる珍プレーの主役となった。
  • リアル野球BANにおいて石橋貴明率いるチーム(正式名称は年によって異なるが、近年は概ね「チーム帝京」が多い)の対戦相手として出演した際、石橋チームのメンバーである杉谷拳士とゴルゴ松本に「セイヤ、セイヤ、スズキ!!」と(リズミカルな動き込みで)煽られ、石橋からは前述した出身校から由来する「二松学舎」と呼ばれる事があった。
    • メジャーリーガーとなってからは2024年久しぶりに登場し、アメリカでさらに鍛え上げられたバッティングスピードで周囲を騒然とさせるが、3回連続でファインプレーとダブルプレーに阻まれ、3度大の字になって倒れた。なお、恒例の杉谷への打席変更を希望する挑発は彼が担当した。
    • この時代のプロ野球における芸人枠と言えば杉谷だが、実は鈴木誠也も試合外でボケまくっており、広島時代は球場の選手紹介ムービーで顔芸や謎のポーズを披露して観客を爆笑させていた事がある。
  • 自身の目標とする選手としてマイク・トラウトロサンゼルス・エンゼルス所属)の名を挙げており、メジャーデビュー後の背番号もトラウトに肖ったもの。入団会見でも「Mike Trout, I love you.」と熱烈なラブコールを送り、会見に来た記者を爆笑させた。トラウトもこのことを知っており、「自分もぜひ会ってみたい」と面談に前向きな反応を見せている他、シーズン開始時の鈴木の好成績を高く評価している。
    • カブスとエンゼルスは所属リーグが異なることもあり、2022年の時点では対戦が組まれず、長らくトラウトの対面は果たせていなかった。なお、インタビューで「もしもトラウトに会えたらまず何と言いたいか?」と尋ねられた際には「ハグしたいです」と即答していた。
      • その後、2023年にインターリーグに関する規則が変更され、シーズン中に全球団との対戦を組むことが義務付けられるようになったため、2023年シーズンの敵地アナハイムでのエンゼルス戦にて、遂に憧れのトラウトとの対面を果たした(なお、トラウトは同僚である大谷翔平やその通訳を務める水原一平から鈴木誠也の話をよく聞かされていたとのこと)。
    • ちなみに、トラウトのことはカープ在籍時代にメジャーリーグでプレイした経験のある黒田博樹から教えられて知り、「自分と同じ年代でこんなにすごい選手がいるのか」と衝撃を受け、以来彼に追いつき、追い抜くことを目標にプレイするようになったと語っている。
  • 妻は新体操で2012年のロンドン五輪、2016年のリオデジャネイロ五輪の日本代表に選ばれている畠山愛理。2019年に結婚した。ちなみに2人は同じ1994年生まれの同い年で、誕生日が2日しか違わない(年こそ8年違うが畠山愛理の誕生日8月16日ダルビッシュ有と同じだったりする)。
  • 中学2年生の時は野球に打ち込み過ぎて勉強が完全に疎かになり、体育と社会以外がオール1であった。当然そのままでは高校進学に支障が出るため、3年生の時にスポーツ推薦を取るために頑張ってオール3ぐらいには乗せた。(参考)

応援歌(カープ時代)

誠の道進み チームに流れを呼べ

荒川から架けろ 夢の赤い橋

(かっとばせーセイヤ!)

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