概要
将棋の駒の中で最弱の「歩兵」が、敵陣三段目に入った場合(打ち駒であれば三段目に打って一歩でも進んだ場合であっても)に裏返しになることで「成る」駒。
それまでは前に1マス進むことしかできない「歩」の完全上位互換であり、「金将」と同じく前後左右及び斜め前に1マスずつ進むことが出来る。従って、香車・桂馬・銀将とは異なり、成らないという選択はまずあり得ない(打ち歩詰め回避のために成らないという選択肢はあるため皆無ではない)。
将棋の駒は格付け順に飛車>角行>金>銀>桂>香>歩となっているため、最下層から一気にTOP3に入るという成りあがり振りから「成金」という言葉が生まれた。加えて、仮に敵のと金を取ってもこちらには歩しか残らないというイヤラシさから、「マムシ」と呼ばれている。
縁起が良いとされ、置物のデザインなどに使われることもある。