説明
初手に先手は、玉を前に出す。そして後手も同様に玉を前に出す。先手は玉を初期配置に戻す。後手も玉を初期配置に戻す。
極端な例ではあるが、同じ局面ばかりになるとゲームが進行しない。
そのため、4回同じ局面になると千日手となり、引き分けとなりゲーム終了となる。
どうしても勝負をつけなければいけない場合は、先手と後手を入れかえて再戦する。
ただし、連続王手の千日手は認められず、攻め側は手を変える必要がある。
たとえば、飛車で王手をかける。玉が1マス移動し逃げる。飛車を1マスずらして王手をかける。・・・×4。この場合、攻め側は手を変えないと負けになる。
チェスでは「スリーフォールド・レピティション」といい、3回同じ局面が出現すると引き分けを申告できる。将棋と違い、連続王手の千日手である「パーペチュアル・チェック」でも引き分けになるが、いずれにせよどちらかのプレイヤーが申告しなければ引き分けにはならない。
チェスは将棋に比べて引き分けが頻繁に発生するゲームであり、その場合は「先手と後手の両方が0.5勝」として扱われる。
なお、将棋・チェス・その他類似ゲームにおいては、負けそうなときに引き分けに持ち込むのは立派な戦術として扱われている。
囲碁にも似たようなことが生じる。劫(コウ)といい、こちらは引き分けにならないような、ルールが存在する。