曖昧さ回避
ここでは主に1について解説する。
概要
将棋の駒のひとつで、序盤は左右両端の「香車」のすぐ内側に1枚ずつ置かれている。敵味方合わせて、通常4枚ある。
「桂馬」の「桂」は香辛料の「肉桂(ニッケ)」からきており、香辛料が「金将」の「金」、「銀将」の「銀」と同じように宝物の一種にあつかわれた名残とされている。
チェスのナイト、マックルック(タイ将棋)のマー、チャンギ(朝鮮将棋)やシャンチー(中国将棋)の馬に当たる駒で、進行方向にある駒を飛び越えることが出来る。
俗に「馬」ともいわれる。しかし、成角の「竜馬」と被ってしまうため、略する場合は「桂」好ましい(桂馬は桂、竜馬は馬、竜王は竜、王将は王)。
将棋の駒を動かす際には「指す」と表現されるが、桂馬の場合、その動きから「跳ぶ」「跳ばす」と表現されることもある。
上記の海外将棋の駒がいずれも八角形の頂点にジャンプできるのに比べ、桂馬は前進(前に2マス進んだマスの両脇)しかできない。
図に書くと
◎□◎
□□□
□桂□
の◎の位置に進めるということである。従って、敵陣の1段目・2段目に入った場合、進むマスが無くなってしまうため、強制的に裏返さねばならない。また、持ち駒の桂馬をその場所に打つことは不可(行うと、反則負け)。
敵陣3段目に入ると金将と同じ、斜め後ろ以外の全方向に1マスずつ進める「成桂」になる。したがって、駒を飛び越える力は無くなってしまう。
また、「八方桂」という実際に桂馬をナイトのように扱える変則ルールも存在している。
ただし、「桂の高跳び歩の餌食」「桂先の銀 定跡なり」という格言があるように、不必要に跳ぶと失敗することもあったり、弱点の頭をつかれてしまったりするので要注意。