概要
演:あらい正和(新井昌和)
CV:小野坂昌也(ラジオドラマ「第Qの男 ~QはquestionのQ~」)、高瀬右光(スペシャルドラマ「ピンクなCD:青ムシSHOW」)
チュンソフトのサウンドノベル「街-machi-/街~運命の交差点~」の登場人物。
このシナリオは他の主人公に比べ、ほんのちょっとだけ特別扱いになっている。
「街」の10年後の渋谷を描く「428~封鎖された渋谷で~」のスペシャルエピソード内にも、こっそりとカメオ出演(ただし姿は一切映らない)している。
「オタク刑事走る!」あらすじ
渋谷のオーロラビジョンで“悪魔 の手下”を名乗る「爆破予告メッセージ」を目にした桂馬。その後立ち寄ったゲームセンターで“シャチテの悪魔”と噂されるゲーマー・ジェロニモと格闘ゲーム「ウルファイヤー3」で対戦し、禁じ手(ハメ技)で勝ってしまった。すると、桂馬の元に次々と「爆破予告」が舞い込んでくるように。それらのメッセージは暗号文になっており、明らかに桂馬への挑戦状になっていた。渋谷署は「宝石強盗事件」の捜査に注力していることもあり、ただのいたずらだろうと取り合ってくれない。
警邏中、桂馬は渋谷の街を守るため、渋谷爆破を目論む“悪魔”に立ち向かい、爆弾を探して渋谷中を走り回ることになる。
人物
「雨宮桂馬はオタク刑事である。」
警視庁渋谷中央警察署生活安全課少年係」。名字は「あまみや」と間違って読まれることが多いらしいが「あめみや」である。「桂馬」と響きがにている「ゲーマー」という言葉を好んでおり、オタク呼ばわりされると「オタクではありません!ゲーマーです!」と言いはる。つまり、桂馬に言わせると
所属は「「あめみやけいまは“ゲーマー刑事”である」
というのが正しい。ただ、コミケにいたり、月刊ドエロH2を愛読していたり、無敵美少女セーラードールズのファンだったりと、「オタク」であることを否定は出来ない。
外見は丸メガネに天然パーマの冴えない男。ヨレヨレのトレンチコートと、同色のチューリップハットを愛用。コートのポケットには色々なものが入れっぱなしになっており、ひっくり返すと四次元ポケットさながらに色々なものが出てくる。
正義感が強く曲がったことが嫌いで行動力が有り、刑事向きの性格をしている。一方で少々熱血、直情傾向が強く、思い込みの激しいところが欠点。頭の回転が早く知識も(少々偏りはあるが)豊富で、常に「ミニパソ」(ハンディパソコン)を持ち歩いてきっちり使いこなしている割には、何故か算数が苦手。
重度の「コーヒー牛乳」中毒であり、最低でも500mlパックの「雪印コーヒー」を1日4本飲まないと気がすまない。ゴクリ牛乳の三角パックも好みに合うようだ。
バディを組んでいる先輩の麻生しおりに憧れているが、警邏中に抜け出してゲームセンターで遊んだりしているため、当のしおりからはいまいち信用されていない。喧嘩っ早く考えの古い先輩・権田玄三(通称“ゴロイチ”)とは水と油のような存在で、しょっちゅう怒鳴られたり殴られたりしている。
そんな桂馬の一番の理解者が、資料室勤務の元刑事・沼田岳義(通称“ヌマさん”)。桂馬は少年係よりも資料室にいることのほうが多いようで、ヌマさんから“刑事の何たるか”を日々教わっている。
ビデオゲームは何でも得意で、ゲーセンで名乗るリングネームは「白いカラス」。特にSINDAIの往年の名作シューティングゲーム「ネプチューン・ウォー」はずっとプレイし続けており、限定基板「桜花バージョン」をプレイするために日々、オカヤマビルのゲーム喫茶「シルベール」に通っている。桂馬いわく、ここのマスターが出すコーヒー牛乳は“雪印も敵わないほど美味”らしい。
パソコン通信「渋谷オンネット(SON)」の会員であり、パソ通を利用して緑山学院高校の不登校児・土屋利男(ハンドルネーム「ガイ」)の補導を試みている。
桂馬用語
桂馬の口調は特徴的で、「けふ」「~でせう」など文語調を多用する。
また、形容詞を擬人化して喋る癖があり、特にピンチに陥った時には「ヤバキチ(ヤバ吉)」を多用する。他には「ウマ吉」「アマ造」「ショボ造」などがある。
小ネタ
- 桂馬のリングネーム「白いカラス」は作中のTIPでは「能條純一の漫画「プリンス」が由来」とされているが、元ネタはもう一つある。長坂秀佳氏が脚本を担当した特撮番組「人造人間キカイダー」で、ハカイダーの愛用のバイクの名前が、実は「白いカラス」である。
関連タグ
加納慎也 梶原義男 ※「428~封鎖された渋谷で~」に登場する渋谷中央署の刑事。
大門拓 ※「428~封鎖された渋谷で~」スペシャルエピソードで桂馬らしき男と接触。