「泊進ノ介!お前などはクリムの人形だ!歴史の中の小石だぁ!」
データ
身長 | 2.32m |
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体重 | 131kg |
CV | 小山力也 |
(※身長と体重の出典は『全仮面ライダー オール怪人スーパー大図鑑(平成・令和編)増補改訂』(講談社)P308より)
概要
仮面ライダードライブの夏の映画、劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャーに登場する上級ロイミュードの一体で、本作のラスボス。
体色は黒と金。全身にねじれた紐のような装飾が施されている。
活躍
その正体は2035年からやって来たスパイダー型ロイミュード108と、活動停止から回復した2015年の108の二体が融合し超絶進化を遂げて誕生したロイミュード。
名前も、本来同じ時間に同じ個体は存在することはなく、108が二体存在し融合しているという「矛盾」からつけられたと思われる。
超絶進化したと豪語する通りその力は絶大であり、全世界を重加速力場で覆うことは愚か、その上でパラドックス以外の全てを完全に静止させる「永遠のグローバルフリーズ」を発生させることが可能。
この「永遠のグローバルフリーズ」を引き起こし、世界を未来永劫完全に支配することが現代へとやって来た108の真の目的だった。
戦闘能力も非常に高く、進ノ介を助けるために現れた剛の変身したデッドヒートマッハを光弾の一撃で変身解除に追い込んでいる。また右腕を銃器や鉤爪に変化させて武装することもでき、後者はハンドル剣を吸収分解して生成したもの。
進ノ介の機転によりベルトさん、ひいてはドライブが復活し、戦闘になるが、それでも尚その力をもって圧倒、ついに「永遠のグローバルフリーズ」を発生させることに成功する。
しかし未来のシフトカーである「シフトネクストスペシャル」と時空を超える力を持つ「ネクストライドロン」にはその効果が通じず、霧子がマッドドクターで調整したシフトネクストスペシャルをドライブに渡したことで、ドライブも再び動ける様になってしまう。
そしてシフトネクストスペシャルで進ノ介が変身した「ドライブタイプスペシャル」との決戦になるも、数々のライダーの力を使いこなすタイプスペシャルに圧倒され、最後は宙に打ち上げられたところにライダーキックを受けて爆散、消滅した。
ファイナルステージ
ロイミュード108の姿で暗躍、時空の力を増大させて復活した魔進チェイサー、フリーズ・ロイミュード、ロイミュード三幹部、トルネード・ロイミュード、クラッシュ・ロイミュードなどを超デッドヒートドライブとマッハを苦しめた。
しかし、チェイスとロイミュード三幹部が記憶を取り戻して離反、クリムが非常事態に備えて始動させたシステムで進之介らが変身した6タイプのドライブにロイミュード軍団を撲滅され、自らもタイプスペシャルに敗れた。
なお、フリーズは早い段階で記憶を取り戻していたが、パラドックスとの関係は割と良好であった。
派生作品
超スーパーヒーロー大戦
電脳世界のダミー怪人として復活。
地獄大使、スペースイカデビル、レデュエらと共に再び人類を襲う。
何故劇場版の敵キャラなのかは不明であるが、映画主人公である仮面ライダーエグゼイドのライバルに同じく「パラドックス」の名を冠するパラド/仮面ライダーパラドクスが存在するからだろうか?
ロイミュードから再生怪人として春映画デビューを果たすのは、彼が初となる。
仮面ライダージオウ
演/CV.紺野彩夏
アナザードライブの変身者として登場。オーラに擬態し、スウォルツの命令でウールとオーラを始末しようとしていた。
劇中では詳しくは語られていないが、おそらくアナザーディケイドの力で「パラドックス・ロイミュードが勝利したアナザーワールド」を生み出して呼び寄せたのだと思われる(エイジが変身していたであろうドライブタイプネクスト(仮)ならばともかく、ダークドライブであれば所謂ダークライダーに相当するため、また、エターナルの変身者である大道克己を変身前の状態で呼び出しているため、パラドックス・ロイミュードを“ダークライダー(ダークドライブ)の変身者”という扱いで召喚させたのだと考えられる)。
劇中ではオーラを始末して自分が本物に成り替わろうとしていたが、オーラが自分が生き残る為にウールを始末する光景を目の当たりにした時は愉快そうに笑うなど、原典と変わらない冷酷さ・悪辣さを見せつけた。
しかしその姿に激怒したソウゴが変身したグランドジオウには敵わず、碌な抵抗もできずに一方的に叩きのめされ、最後はグランドジオウと彼に召喚されたドライブが繰り出したスピードロップを喰らい敗北・爆散した(この時、爆散する直前で本来のパラドックスの姿に戻り、コアも爆散寸前に2つに分離している)。
また、劇場版『Over Quartzer』でも、直接の登場こそないものの、詩島剛の台詞の中に「未来から来た悪党とは戦ったことがあるが…」というものがあり、間接的にではあるが彼(もしくはダークドライブ)の存在が示されていた。
なお、『ジオウ』では小山力也氏がオーマジオウ役で出演している。
余談
本人曰く「超絶進化」とのことだが、超進化態に該当するかは不明(覚醒時のエフェクト及び体色も超進化態の特徴と合致しているが、仮に約束の数に当てはまったとしても結局倒されたのでノーカウント)。
また2体融合した影響からか、コアが爆散する描写が無かった。この描写については『ジオウ』にて初めて登場している。
本編では特に触れられていないが、劇場版は第40話と第41話の間のストーリーとされている為、第43話のロイミュード撲滅表にて既に撃破された扱いとなっている。
デザインはロイミュードを担当した竹谷隆之の先輩で、特撮ヒーローモチーフの漫画、ウイングマンやZETMANで有名な桂正和が担当している。
担当声優の小山力也氏は、仮面ライダーシリーズにおいて『仮面ライダーBlack』の霞のジョーや2013年12月に公開された劇場版『天下分け目の戦国MOVIE大合戦』の武神鎧武を演じており、ライダーシリーズ2作連続で劇場版関連のゲスト怪人を担当した。
関連タグ
サプライズ・フューチャー ロイミュード ロイミュード(スパイダー型)
ロイミュード108・・・進化前の姿。
共通点のある怪人
鎌田/パラドキサアンデッド・・・仮面ライダーディケイドの龍騎の世界において、過去と未来の自分同士で融合を果たした怪人。
パラド/仮面ライダーパラドクス・・・名の由来が同じ「パラドックス(矛盾)」 から来ている。彼もまた様々な「矛盾」を内包する存在。