「ボクは泊エイジ。2035年の未来からやってきた貴方の息子だ」
演:新田真剣佑
概要
2035年の未来からやってきた、泊進ノ介の息子を自称する青年。一人称は「僕」。
進ノ介に、「2015年8月5日にドライブドライバーが暴走を始め、その1年後に世界はロイミュードに支配される」と言う警告をする為に時を越えてきたらしいが…?
また、7月19日から毎週TV本編の最後に放送される「映画公開記念!1分間ストーリー」では主役を務める。彼が何を目的に、そして如何にしてダークドライブに追われながら現代に辿り着いたかが語られた。
劇中での活躍
1分間ストーリー
- 第1/4話
2035年の未来から、2015年の人々へ最悪の未来を回避する為のビデオメッセージを送ろうとするも、突如出現した下級ロイミュードに妨害されてしまう。
そしてその直後、ロイミュード達に襲われる人々とその惨状を見下ろすクリム・スタインベルトとダークドライブ、そして大量のロイミュード達を目撃。更にクリムの「人類はロイミュードの支配に従って貰う」「仮面ライダードライブは正義の存在ではなく自分の野望の為の捨て石」と言う発言を聞き、最悪の未来を生み出した元凶をクリムだと結論づけた。
- 第2/4話
未来の世界でただ1人(彼を支援する仲間はいる様だが)ロイミュード達に抵抗し戦い続けている事が判明。そんな中、過去へと繋がる「タイムロード」が完成したと言う知らせを仲間から聞き、過去を変え悪夢の未来を回避すべくタイムロードへと向かう。
- 第3/4話
タイムロードへ向かう途中で、彼の動きを察知したロイミュード達と戦う事になる。更にダークドライブが自分を追っている事を仲間から知らされタイムロードへと急ぐが、彼を抹殺する命令を受けたダークドライブと運悪く鉢合わせてしまい、ネクストライドロンによる激しい攻撃を受けてしまう。しかし、必死の思いで猛攻を潜り抜けタイムロードへと飛び込む事に成功した。
因みに彼の発言によると、進ノ介は2035年には既に故人である様で………。
また、ロイミュードと戦う際はドア銃を使っていた。
- 第4/4話
タイムロードを通り、狙い通り2015年の8月5日に到着する。その翌日に起こるロイミュード事件の結末を変える為に父・泊進ノ介の元へ急ぎ向かうが、後を追って同じ時間にやって来たダークドライブとまたしても鉢合わせしてしまう。それでも進ノ介の形見であるボロボロの赤いネクタイを握り締めて、未来を変える為に進ノ介の元へと走り出す。
サプライズ・フューチャー
上記の経緯を経て2015年に到着。
翌日2015年8月6日にドライバーの暴走からエネルギー施設を破壊し、全国指名手配犯となってしまった進ノ介の元へ駆け付け、彼がロイミュードにトドメを刺すのを阻止し未来を変えようとするが、結局トレーラー砲は発射されエイジの言った通りにエネルギー施設は壊滅してしまう。
エイジを追って来たダークドライブとドライブが戦闘を開始すると、その場から離脱、窮地に追いやられた進ノ介をトライドロンを駆って援護。戦闘からの離脱に成功すると、警察から追われる身となった進ノ介と共に逃亡を開始する。
進ノ介に荒廃した未来の映像、自らの父親の形見であるボロボロのネクタイを見せる事で息子である事を信用して貰い、未来の為に協力を仰ごうとするが、その為の必要条件としてエイジが語った「ドライブドライバーの改造」を受け入れられなかった進ノ介には突っ撥ねられてしまう。
だが彼が買い出しの際に偶然買ってきたひとやすミルクを見つけた事で、何か自分に似たものを感じたのか、進ノ介はエイジへの協力を了解する。またこの時母親についてエイジが語っているが、「自分の母はいつも笑わず、偶に笑うのは進ノ介の話をする時だけ」との事。
そんな束の間の交流も長くは続かず、警官隊に潜伏場所を突き止められた事で行動を余儀なくされ、ドライバーの改造の為に必要な莫大な電力を賄える発電施設へと赴く。その途中仮面ライダーマッハ=詩島剛に足止めを食らい、その上ダークドライブが未来から連れてきたナンバーの無い下級ロイミュードに襲われるが、その場を半ば剛に押し付ける形で離脱。
何とか発電施設に辿り着く事に成功しドライバーの改造を始めるが、二人を追っていたダークドライブの攻撃を受けて倒れてしまう。最期は進ノ介の腕の中で息を引き取った。
……かに思われたが、未来を守る為に手遅れになったドライバーを自ら破壊した進ノ介の前に、再び姿を現した。
↓映画のネタバレ注意!!↓
彼の正体は、2035年の未来に実在する「泊エイジ」を襲撃し、その姿をコピーした「スパイダー型ロイミュード108」であり、ダークドライブの変身者であった。ダークドライブは変身者がいなくともある程度自律稼働させる事が出来、この機能を利用してあたかも自身が追われる身である様に見せかけていた。
つまり、これまでに起きた出来事の全ては108=偽エイジの計画だったのである。
進ノ介に正体を明かした後、彼を始末する為に自らがダークドライブへと変身・攻撃し、行方を晦ました。正体を明かしてからも人間態であるエイジの姿を取り続けている。
しかし進ノ介が生きている事、初代ドライブピットの場所を知っていた様であり、初代ドライブピットへ足を運んだ進ノ介達へ、ダークドライブとロイミュードを嗾けて始末を図る。
それでも超デッドヒートドライブへの変身や警察官達の協力、更に特状課の仲間達の尽力もあって、自らの潜伏先を突き止め乗り込んできた進ノ介と再び対峙する。
そこでもう一体の自分、即ち活動停止していた現代のロイミュード108を進ノ介に見せ、その起動の為にこれから起きる落雷を利用して108の復活を目論んでいることを進ノ介に語って聞かせ、これを阻止する為に変身した進ノ介に、自らも変身して対峙。ダークドライブの力で超デッドヒートドライブを圧倒し、変身解除に追い込んだ。
そして、落雷により、108の起動が成功したのを確認するとドライブドライバーを放棄。現代のロイミュード108と融合し、パラドックス・ロイミュードへと超絶進化を果たした。
しかし、ダークドライブ用のドライブドライバーを破壊せずに放棄した事と正体を隠していた際に「ドライブドライバーの改造には大量の電力が必要」である事を進ノ介に教えた事とトライドロンキーの存在が災いして、進ノ介に「落雷のエネルギーを利用して、ダークドライブ用のドライブドライバーにトライドロンキーのデータを移し替えて、ベルトさんを復活させる」という閃き(ベルトさんも万が一の為に考えていた事)をさせてしまい、ベルトさんの復活と逆転を許してしまう。
この様に、「本物の泊エイジ」は108の回想にしか登場しなかったが、霧子から進ノ介にシフトネクストスペシャルが渡される時にエイジが進ノ介を呼ぶ声がしたり、タイプスペシャルへの変身時に進ノ介がエイジの幻影を目撃する、変身が完了するとその幻影が進ノ介に重なる等、進ノ介にとっての未来の力=「本物のエイジ」とも取れる様な演出がなされている(本物のエイジが新たなドライブとして活動する未来もあるのかもしれない)
補足
この様な背景を持つため、一度終わってから考えると、1分間ストーリーで描かれた「泊エイジがダークドライブの妨害を受けながらも2015年へやって来るエピソード」というのは、言ってしまえば壮大な自作自演であり、メタ的に言えば我々視聴者に「エイジとダークドライブは敵対関係にある」という認識を植えつける為のものだったということになる。
108の回想で敗北した本物の泊エイジは、形見のネクタイを二の腕に結んでいた描写がされていた。東映公式では、この「腕にネクタイを縛り付けているエイジ」が本物であると間接的に記述されており、逆に「腕にネクタイを縛りつけていないエイジ」が主人公である『1分間ストーリー』でのエイジは全て108であるという事が、映画視聴者へ種明かしされている。
実際のところ、2035年の未来はエイジ=108の目線からでしか描かれていない・語られていない為、本当に未来が荒廃しているのか、進ノ介は本当に死亡しているのか、それ等は一切不明である。
ただ劇中で108が語った「8割の真実に2割のウソを混ぜて相手を信じさせる手法」を真実とし、尚且つ回想で描かれた本物の泊エイジの敗北シーンや未来のドライブの存在を考えると、少なくとも未来世界ではロイミュードもしくはそれに準ずる脅威が存在し(事実規模や製作者は不明ながらも未来のロイミュードが製造されている)、エイジが所持していたとされる進ノ介のネクタイから未来の進ノ介は死亡、或いは戦線離脱の負傷を受けた可能性は高い。また、悪のクリム・スタインベルトの存在に関しても、第43話にて強ち嘘でもなかった事が判明している。
超全集の記述によると本物のエイジは未来の108に殺されている。
しかし進ノ介が現代の108を倒す事で未来は変えられた為、変わった未来では本物のエイジも生きている可能性が高い。
また、彼の母親(進ノ介の妻)は普段は笑わない人だったというが……上記の通りこちらは真実だった。
TV本編最終回にて、進ノ介と彼女の間に生まれた子供である事が確定した。漢字の表記が「英志」であるという事が明らかになったのもここが初となる(公式サイトではこちらの表記で記載されている)。
後日談を描いた小説版にて、2016年12月に生まれる事が判明している。
エイジを演じる真剣佑(現:新田真剣佑)氏はライダーアクションを務めるJAC(現:JAE)の創始者である千葉真一氏の実子であり、『仮面ライダー』、滝和也役で知られる矢吹二朗(旧:千葉治郎)氏の甥でもある。
関連タグ
泊進ノ介/仮面ライダードライブ…実父
詩島霧子…実母
泊英介…父方の祖父
詩島澄子…母方の祖母
仮面ライダーダークドライブ/ロイミュード108:劇中で行動していた泊エイジの正体。
蛮野天十郎:この映画においても真の元凶。母方の祖父に当たる人物。
共通点のある仮面ライダー登場人物
火野映司:別作品での「エイジ」。平成ジェネレーションズForeverではドライブとオーズが並びあって登場した(共闘は別メンバー)が、エイジ繋がりとも取れる。
野上幸太郎/NEW電王:別作品の「未来から来た仮面ライダー」。主人公の血縁者(こちらは孫)という共通点もある。
紅正夫/仮面ライダーキバ(未来):別作品の「未来から来た仮面ライダー」であり、主人公の息子。但し、作品としての『キバ』は、彼が未来から来て父親と共闘するところで物語が終了する。また、活躍する年代もかなり近い(2030年頃と2035年頃)。
湊ミハル/ポセイドン(アクア):別作品の「未来から来た仮面ライダー」その2(上記の映司の元に来た方)。こちらは劇中悪役として(本人の意思とは関係無く)敵対する点で共通。