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仮面ライダーBLACK

かめんらいだーぶらっく

仮面ライダーBLACKとは、仮面ライダーシリーズ8作目及び主人公の南光太郎が変身する主役ヒーローの名前である。
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君は見たか愛が真っ赤に燃えるのを









作品概要編集

1987年10月4日から1988年10月9日まで毎日放送制作ホストTBS系列局(ただしテレビ高知は放送日時差し替え)にて全51話(+特番2話)が放送された。また、放送日時は異なるがTBS系列外局である秋田放送北日本放送南海放送福井テレビ山形放送でも放送されている。


19歳の誕生日、暗黒結社ゴルゴムの手によって、兄弟同然に育った親友・秋月信彦(あきづきのぶひこ)と共にゴルゴムの次期創世王候補「ブラックサン」となるべく改造されてしまった青年・南光太郎の孤独な戦いを描いた、重くハードなドラマ性を持った物語である。


原作者・石ノ森章太郎の作品に原点回帰した設定(企画時には「仮面ライダー0号」とも称された)と、平成作品にも影響を与えた先駆的な展開とを併せ持った内容から、現在でも人気の高い作品。

また、後に制作された仮面ライダークウガと一部の制作スタッフが共通している点で、いわゆる平成ライダーとの明確な繋がりがあるとも言える。


本作の前身企画は、平山亨が1986年3月に作成した『キミは仮面ライダーをみたか?!』。この企画は「原点回帰」をコンセプトに仮面ライダー1号の世界観を80年代の最新技術でリメイクする企画だったが、当時はリアルロボットアニメブームだったこともあり実現に至らなかった。その後、メタルヒーローシリーズを手がけていた吉川進の手に渡り、本作の製作に至る。


殺陣の担当がそれまでの大野剣友会からJACへと変わり、音楽も、初代から一貫してシリーズの劇伴を手がけていた菊池俊輔から川村栄二に交代することになった。


シリアスなストーリーとは裏腹に「ゆ゛る゛さ゛ん゛!!」「ゴルゴムの仕業だ」など、今もネタにされる迷言も数多い。


また前作『仮面ライダースーパー1』から放映期間にブランクがあった事もあり、本作の時点では過去のシリーズ作品との設定の連続性はない(本作及びBLACKのキャラクターが公式に発表された時点では、「新たな仮面ライダー」と称されたことで過去作のライダーとの関連も示唆はされたが、本編に過去のライダーが登場せず存在にも言及はされなかった。その後、続編である『仮面ライダーBLACKRX』終盤で世界観を共有していた事が明確になった)。


放送開始前週に当たる、1987年9月27日には事前特別番組『これが仮面ライダーBLACKだ!』が放送された。小野寺丈榎田路子をリポーターに、石ノ森や劇中キャラクターへのインタビュー、BLACKの能力解説や変身プロセス、主演オーディション最終審査会の模様、てつをの主題歌のレコーディング風景などで構成されている。


また、最終回の翌週に初代ライダーからZXの変身シーンを集め、次回作「RX」の情報を収録した特別番組『仮面ライダー1号~RX大集合』が放送された。


テロップのフォーマットは『仮面ライダースーパー1』までと違い(サブタイが手書きなど)、当時のスーパー戦隊シリーズ・メタルヒーローシリーズと同様の物が使用されている。


ライダーのデザインに初めてバンダイが関与したのも本作で、デザインのフィニッシュはバンダイ傘下のプレックスが手がけた。それまでのマフラーとスーツに、グローブとブーツといった「人が着ている」印象を排除した、生物的・外骨格的とも評されるソリッドなデザインは後のライダーにも影響を与えた。


1988年にゲーム『仮面ライダーBLACK 対決!シャドームーン』が発売された。


2021年4月には本作のリブート作品となる『仮面ライダーBLACK SUN』の制作が発表された。


仮面ライダーBLACK(世紀王ブラックサン編集

南光太郎がゴルゴムによって生体改造を受け、次期創世王候補の証である二つのキングストーンの片割れ「太陽の石」を与えられた姿。中間形態の「バッタ怪人(バッタ男)」を経て、その上に追加装甲であるリプラスフォームを纏いこの姿に変身する。


これまでのライダーとは異なりマフラーや手袋・ブーツのようなスーツを思わせる造形を省いた外骨格的(人工物的であり生物的でもある)なデザインが特徴。

関節部分からは筋肉組織が垣間見えるようになっていて非常に生々しい。


必殺技のライダーパンチとライダーキックを始めとした肉弾技を得意とし、さらにエネルギーを蓄積させ技を強化したり、敵の攻撃を跳ね返す事にも使えるキングストーンフラッシュまでも備える。


なお(映画作品やゲームなどの単発登場を除き)昭和平成ライダー含む主人公ライダーの中において、劇中における決まり手がライダーキックとライダーパンチのみというライダー内随一の技のバリエーションの少なさを誇る。

(他には第1話でクモ怪人の群れを蹴散らしたライダーチョップがあるくらいである。一応ラスボスサタンサーベルで串刺しにして倒したが)。


専用マシンはバトルホッパーロードセクター

それぞれ突撃殺法としてダイナミックスマッシュとスパークリングアタックを持つ。

また世紀王の証である強力な剣・サタンサーベルも扱う事ができる。


ちなみに本来の名「ブラックサン」とは「黒い太陽」という意味であって、BLACKに敬称の「さん」をつけた優しさではない。

混同しないようにか、第3話からブラックサン呼びの回数は極端に減っている。


歴代ライダーの中でも変身ポーズの格好良さが群を抜いているとされ、pixiv内に数多くイラストが投稿されており、パロディも多い。

なお、そのポーズは仮面ライダー2号の変身ポーズを逆にし、1号の要素を加えたもの。


関連人物編集

世紀王シャドームーン編集

光太郎の親友・秋月信彦がゴルゴムによって改造された姿。もう一つのキングストーン「月の石」を持つ。

初期段階ではブラックサンと大差無い姿だったそうだが、再改造により銀色ボディのメカニカルな外見になった。

仮面ライダーの名前を持ってはいないが、そのディティールと、主人公であるBLACKと同等の扱いから「仮面ライダーシリーズ初のダークライダー」として認知されている。

シリーズを代表する人気キャラであり、その後のシリーズで何度も殺されては何度も甦るという非業の運命を背負っている。

(その極みはSFCソフト『ガイアセイバー』で、なんとザコ敵として量産されている始末)。


ゴルゴム編集

世界征服を企む暗黒結社。組織の黒幕として「創世王」を奉じ、3人の「大神官」が実務を仕切る一種の宗教団体。産業スパイやゲリラの育成、テロ活動などに勤しむ。

序盤は「不老不死」を謳い文句に政財界にも浅からぬパイプを持つというハードな設定が描かれたが、メイン脚本の上原正三と信彦役俳優の降板という大人の事情により迷走。怪人を強化する薬の原材料としてマグロを買い占めるなど、まわりくどい作戦を行ういつものライダー悪役と化した。

シャドームーン復活後は夕張占領計画やアイドルを使った若者の洗脳・煽動など、スケールが大きくなっていった。


そして終盤ではシャドームーンがBLACKを殺し、日本の征服に成功している。

こうした征服事業を実現させた組織は、ゴルゴムを除いては大ショッカー(劇場版仮面ライダーディケイド)、バダン仮面ライダーSPIRITS)くらいのものである。


主なキャスト編集

倉田てつを

南光太郎役を演じた俳優。

いかにもヒーローな容貌をしており、V3=風見志郎の宮内洋とはまた違った魅力を持つ。

(だが両者とも「音痴」という点は共通……)

そのヒーローらしい容貌と演技は石ノ森章太郎からも太鼓判を押され、本人も原作者にそこまで褒められたのは涙が出るほど嬉しかったとか。

放送当時に写真集まで発売されるほどの人気を得たことから、次回作の仮面ライダーBLACKRXでも引き続き主人公・南光太郎役を務めた。


投稿されている仮面ライダーBLACKの作品においては、何故か作品名のタグよりキャスト名であるてつをタグの方が圧倒的に多い。

仮面ライダーBLACK仮面ライダーBLACKRXの投稿はタグがいまいち統一されにくいため(例:BLACKRX仮面ライダーブラックなど)二作品通した主演キャストである彼の名前が多く用いられていると思われる。


また、その独特の声質からセリフの全てに濁点がついているように聞こえるため、彼のセリフに意図的に濁点が付けられたファンアートが多数見られる。


仮面ライダーディケイド終盤、南光太郎=仮面ライダーBLACK・仮面ライダーBLACKRXとして客演。

BLACK、BLACKRXの同時変身という「夢の共演」でファンを熱狂のズンドコに叩きこんだ。


京本政樹

仮面ライダーの正体を知る、インターポール捜査官の滝竜介(初代仮面ライダーの滝和也が元ネタ)を演じた俳優。

出演を依頼された際に、「仮面ライダーの正体を知る人物」という条件付きで、出演を了承したらしい。


岡元次郎

BLACKのスーツアクターとして本作でデビューした、JAE(ジャパンアクションエンタープライズ。当時はJAC)スーツアクター。

トランポリンを用いた空中技が得意で、この人でなければ成り立たないシーンは数多い。

ちなみに、RXの方で有名になった次郎さんの代名詞的アクションである前方バク転は、本作の時点で披露している(第39話)。

平成ライダーでの活躍しか見た事のない人は想像がつかないかもしれないが、当時はとてもスリムな体型だった。


登場人物編集

仮面ライダーBLACKの登場人物一覧を参照。


主題歌編集

作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童/編曲:川村栄二/歌:倉田てつを

OP楽曲。シンプルでかっこいいヒーローソングに仕上がっているが、てつをの歌声がパワフルすぎてファンの間では「×上手い ×下手 ○てつを」という特殊な評価をされている。


  • Long Long Ago, 20th Century

作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童/編曲:川村栄二/歌:坂井紀雄

ED曲。当時としても珍しい、仮面ライダー関係の歌詞が全く入っていない楽曲であり、RXでもこの方式が続けられ、現在の平成ライダーOPに繋がっていったと思われる。

タイトルは「昔々、20世紀という時代があったそうな」という意味になるのだろうか。



挿入歌編集

  • 仮面ライダーBLACK 〜星のララバイ〜

作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童/編曲:石田勝範/歌:五十嵐寿也


  • ブラックホール・メッセージ

作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童/編曲:石田勝範/歌:五十嵐寿也

BLACKの戦闘テーマ。よくサビ部分が「ラーメンプリーズラーメンプリーズフォーメンマー」と聞こえるとネタにされるが実際には「LOVE&PEACE_LOVE&PEACE_Forever」と言っている。(仮面ラジレンジャーでもネタにされた。)


  • 変身!ライダーブラック

作詞:石ノ森章太郎/作曲:渡辺宙明/編曲:石田勝範/歌:五十嵐寿也

BLACKの戦闘テーマ。光太郎が握り拳を「ギリギリギリ…」と鳴らしている際にイントロが流れるのが特徴。

ラスボスの「創世王」に引っ掛けたのか、聖書の「創世記」に関するワードが歌詞に込められている。


  • BLACK ACTION

作詞:石ノ森章太郎/作曲:渡辺宙明/編曲:石田勝範/歌:五十嵐寿也

BLACKの戦闘テーマの一つだが、歌詞の殆どがゴルゴム関連であり、ある意味ではゴルゴムのテーマも兼ねている。そもそも、イントロからしてヒーローの戦闘曲というよりも悪の組織が暴れる雰囲気を漂わせている。

作中ではゴルゴム関係の歌詞の部分を抜き出した編集をされたもの、BLACK関係の歌詞の部分を抜き出した編集をされたものが流れることが多かった。


  • レッツファイト・ライダー

作詞:八手三郎/作曲:渡辺宙明/編曲:石田勝範/歌:五十嵐寿也

BLACKの戦闘テーマの一つ。


  • 激走!二大マシン

作詞:八手三郎/作曲:渡辺宙明/編曲:石田勝範/歌:五十嵐寿也

バトルホッパーロードセクターのテーマソング。


  • ゴールへ向かって走れ

作詞:石ノ森章太郎/作曲:渡辺宙明/編曲:石田勝範/歌:五十嵐寿也


作詞:石ノ森章太郎/作曲:渡辺宙明/編曲:石田勝範/歌:倉田てつを

南光太郎のテーマソング。

劇場版では、この曲がエンディングとなっている。


  • MAゴコロあ・げ・る

作詞:山田隆司/作曲:小野寺丈/編曲・演奏:21-TWENTY ONE-/歌:大井裕子

劇中ではムカデ怪人が化けたアイドル・大井裕子が歌うという設定で登場。

未だに音源化されていない曲でもある。


各話リスト編集

話数サブタイトル登場怪人・仲間
第1話BLACK!!変身クモ怪人コウモリ怪人
第2話怪人パーティーヒョウ怪人
第3話怪?怪・改造人間クワゴ怪人、コウモリ怪人
第4話悪魔の実験室ノミ怪人、コウモリ怪人
第5話迷路を走る光太郎ヤギ怪人
第6話秘密透視のなぞオオワシ怪人
第7話復元する生体メカサイ怪人
第8話悪魔のトリルセミ怪人
第9話ビシュムの紅い唇ハチ怪人
第10話信彦はどこに?トカゲ怪人
第11話飢えた怪人たちサボテン怪人カミキリ怪人カニ怪人イラガ怪人トゲウオ怪人、コウモリ怪人
第12話超マシン伝説誕生カミキリ怪人、コウモリ怪人
第13話ママは怪人養育係カニ怪人
第14話マグロが消えた日マンモス怪人
第15話狙われた怪奇学園イワガメ怪人
第16話友よ!海を越えてハサミムシ怪人滝竜介
第17話杏子の不思議な夢バク怪人
第18話剣聖ビルゲニア!!剣聖ビルゲニアクロネコ怪人
第19話息づまる地獄の罠オニザル怪人
第20話ライダーの墓場アネモネ怪人
第21話激突!二大マシンタマムシ怪人
第22話パパを襲う黒い影ツルギバチ怪人
第23話マルモの魔法の力アンモナイト怪人、マルモ
第24話女子大生の悪夢シーラカンス怪人、少年戦士
第25話爆走する武装メカカマキリ怪人、テストロイド、デスランナー、ヘルシューター
第26話超能力少女を救えバッファロー怪人
第27話火を噴く危険道路イラガ怪人
第28話地獄へ誘う黄金虫コガネムシ怪人、オオガネムシ
第29話獲物はデスマスクアルマジロ怪人、コピー人形
第30話暗殺者にアロハ!イカ怪人滝竜介、ラナ・カウアイ
第31話燃えよ!少年戦士ヤマアラシ怪人、少年戦士
第32話夢少女・ユキキノコ怪人
第33話父と子と愛の河ベニザケ怪人
第34話復活?!地獄王子剣聖ビルゲニア
第35話対決!二人の王子剣聖ビルゲニア、シャドームーン
第36話愛と死の宣戦布告大怪人ダロム、大怪人バラオム、大怪人ビシュム、ケラ怪人ネズミ怪人ムカデ怪人クワガタ怪人、トゲウオ怪人、ツノザメ怪人
第37話想い出は夕張の空ケラ怪人、コウモリ怪人
第38話謎!?EP党少年隊ネズミ怪人、ネズミ人間、侍女怪人マーラ、侍女怪人カーラ
第39話アイドルの毒牙ムカデ怪人
第40話カラテ名人の秘密サンショウウオ怪人
第41話あぶない時間泥棒コブラ怪人、時の亡者
第42話東京-怪人大集合ハエ怪人、亡霊怪人(クモ怪人、クワゴ怪人、サイ怪人、サボテン怪人、カミキリ怪人、シーラカンス怪人、イラガ怪人、キノコ怪人、ベニザケ怪人、ネズミ怪人)
第43話怪人牧場の決闘!クワガタ怪人、コウモリ怪人
第44話タンスの中は海!大怪人ダロム、大怪人バラオム、大怪人ビシュム
第45話妖花ビシュムの死大怪人ビシュム
第46話壮絶バラオムの死大怪人バラオム、クジラ怪人、コウモリ怪人
第47話ライダー死す!シャドームーン、クジラ怪人、コウモリ怪人、少年戦士
第48話海に追憶の花束をクジラ怪人、コウモリ怪人、侍女怪人マーラ、侍女怪人カーラ
第49話激闘!ダロムの死大怪人ダロム、コウモリ怪人、クジラ怪人
第50話創世王の正体は?創世王、シャドームーン、トゲウオ怪人、クジラ怪人、脱走怪人
第51話ゴルゴム最後の日創世王、シャドームーン、トゲウオ怪人、侍女怪人マーラ、侍女怪人カーラ

萬画版編集

昭和ライダー石ノ森章太郎本人により萬画版が描かれたのは初代を除けばこれとアマゾンだけであり、週刊少年サンデーに連載された(これの連載時期に青山剛昌が掲載した読切漫画では、「さまよえる赤い…超? 超人なら仮面ライダーか? いや、ライダーはブラックだしな」と言うセリフが出ている)。


BlackとBLACK仮面ライダーBlack 

しかし、萬画版の光太郎はかっこいい仮面ライダーではなく、バッタ怪人としてゴルゴムと戦い、信彦も光太郎と寸分違わぬ姿のバッタ怪人にしか変身できなかった。

パンチやキックで戦っていたTV版とは異なり、もぎ取られた腕を新しく生やしたりキングストーンフラッシュドラゴンボールのようにバンバン撃ちまくったりと、TV版しか見ていない読者から見たらタイトルがなんだったのかもわからなくなるような戦闘スタイルを取る。


作品自体も、ご町内ヒーローとして活躍していたテレビ版とは異なり、ゴルゴムと光太郎の出生の謎を追って世界各地を飛び回る展開となり、中盤まで光太郎はバイクに乗ってすらいなかった。

おしえてくれ!オレはだれだ!?

さらに、本作では石ノ森節が悪い意味で全力炸裂しており、少年誌とは思えないほどグロテスクな場面が多く、ラストではゴルゴムが核戦争を起こして日本を滅亡させ、信彦との最後の戦いに勝利したものの自分を見失った光太郎が「教えてくれ~!! 俺は誰だ!?」と叫んで終わるという難解かつ救いのない終わりを見せた。


こちらは「仮面ライダーBlack」という表記で連載されており、テレビ版とは分けられている事が多い。

詳しくは仮面ライダーBlack(漫画)を参照。


外伝編集

島本和彦氏はテレビ版の外伝(※)として、『仮面ライダーBlack Part.X イミテーション7』という読切漫画をサンデーに掲載している。

Blackを倒す実験台としてゴルゴムが作り出した量産型怪人「ブラック・ダミー」の一人・太刀川洋は、ある日基地を脱走し、誘拐される前に束ねていた暴走族の元まで逃走する。

ゴルゴムによって与えられた力でライバルたちを蹴落としヘッドに戻る洋だったが、そこにゴルゴムの追手が迫る……というもの。

こちらは現在、氏のコミカライズ版『仮面ライダーZO』に収録済み。


※あとがきによると編集部からは「大人の事情でサンデーに載ってるマンガ版に準じて描くこと。TV版は一切使わないこと」と言われたようで、キングストーンも賢者の石と呼称されているが、ラストで思いっきり主題歌の歌詞が載っている。


余談編集

石ノ森章太郎氏は本作品の企画段階で現在の形より更に生物的なライダーのデザインを考案していたが、あまりにリアル過ぎたのか却下されたらしい。

恐らくその名残がBLACKの初期の変身の際に一瞬写るバッタ男のデザインに見られる。

また、後の『真仮面ライダー序章』の制作に大きな影響を与えたと思われる。


YouTubeではこれまで4度(2011年8月〜2012年1月、2013年12月〜2014年6月、2017年5月〜11月の期間は画面比4:3の分割配信、2021年6月からの配信では画面比16:9の一括配信)配信されているが、2021年9月29日に当日22時配信予定であった第32話が視聴不可能になった上、1週間経っても全く動きが無いまま第33話以降が配信されてしまうという前代未聞の事態が発生した。

しかも「三度も『何事も無く配信された』にもかかわらず突如閲覧不能」「仮に配信当日は不備はあっても数日後には復旧、あわよくば配信期間を延長」という事例がある中、「1週間経過しても再配信日未定」という最悪の事態に陥っていた。しかし、第35話・第36話の配信日で第32話がようやく配信され、先週配信された第33話・第34話も特別に配信期間が1週間延長された。

なお、公式からは「諸事情」としかアナウンスされておらず、何故突如として配信不能になったのかは全くの不明となっている。


関連動画編集

関連イラスト編集

BLACK SUN唸りを上げて 地平の彼方 不死身のマシン

仮面ライダーBLACK名乗り

おのれゴルゴム!sun in black


関連タグ編集

南光太郎 てつを

バトルホッパー キングストーン

ゴルゴム シャドームーン

ゴルゴムの仕業 キングストーンフラッシュ


美墨なぎさ声優が子役出演(32話、続編にも別役で出演)していた。ちなみに、彼女が変身した時の名前は…


主なゲスト出演者

土師孝也…光太郎の父・南正人(1話)役。


芝原チヤコ…ハチ怪人に襲われる女子高生(9話)役。


中田譲治…ゴルゴム破壊工作部隊長・杉山茂(10話)役。


寺内よりえ(3話)


広瀬匠(4話)


阪本良介(現:坂元亮介、7話)⇒『超電子バイオマン』の郷史朗/レッドワン役。


小原靖子(現:相原勇、9話)⇒ミュージカル『ピーター・パン』の主役(ピーター・パン)で知られたタレント、女優、歌手。


田村円(11話)⇒『仮面ライダー』『仮面ライダーV3』(少年仮面ライダー隊員役)、『五星戦隊ダイレンジャー』(ザイドス少佐役)など東映特撮作品に出演。


飯塚洋介(23話)⇒現:NHKアナウンサー


西本浩子(29話)⇒西本ひろ子名義で『電撃戦隊チェンジマン』の渚さやかチェンジマーメイド)役を演じた。


田中美奈子(30話)⇒主役で『蔵の宿』『幸せの時間』、特撮で『ウルトラマンオーブ』(夢野ナオミの母・圭子役)などに出演。


加地健太郎(30話)⇒『帰ってきたウルトラマン』(道路管理人/グロテス星人役) や『仮面ライダースーパー1』(悪魔元帥役)など特撮作品に多く出演した俳優。


吉田真弓(37話)⇒『超新星フラッシュマン』のルー / ピンクフラッシュ役を演じた。


林健樹(38話)…EP党青少年部隊長役⇒『科学戦隊ダイナマン』(メギド王子)などに出演、一度は俳優業を引退したが復帰。


石橋雅史(40話)


小野寺丈(42話)⇒次作で準レギュラー・吾郎役。


10号誕生!仮面ライダー全員集合!!仮面ライダーBLACK仮面ライダーBLACK RX



外部リンク編集

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