概要
CV:西尾徳
第28話「地獄へ誘う黄金虫」に登場。
自身の分身としてつがいで飼うと黄金の巣を作る「オオガネムシ」を胸から射出する能力を持つ。街中にばら撒き、人々の欲望を刺激し扇動する事で社会に混乱をもたらすという作戦の実行を使命とする。
が、作戦立案者であるビルゲニアの真の狙いは、護るべき人間たちの強欲さや醜さを見せ付ける事で仮面ライダーBLACK=南光太郎を絶望のどん底へと叩き落とし、精神力をへし折る事で戦意を無くさせた所を仕留めることであった。
(本作が放送されたのは折しもバブル景気の終わり頃であり、その世相を皮肉ったストーリーであると言える)
異様に長い両腕や指を使った攻撃を得意としており、これを使ってライダーを締め上げたり、初戦ではその長いリーチを活かしてライダーの空中からの攻撃を薙ぎ払うなどの戦果を上げていた。
また、口からライダーの皮膚呼吸を止めてしまう毒金粉を吐き出す (間もなくBLACKからゴールドになるわっ!byビルゲニア)。
ただし甲虫系怪人の割には防御力が低く、ライダーキックを使うまでもなく倒された数少ないゴルゴム怪人であった。
なお、怪人本体と各能力は密接な関係があるようで、胸から射出する分身のオオガネムシは怪人の意思で雄と雌の数を調整できるほか、オオガネムシを光太郎に殺された際には悔しがったり、ダメージを受けると金粉が消滅したりしていた。
オオガネムシバブルの効果で欲に目が眩んだ人間たちの姿を目の当たりにして、戦意を喪失した頃を見計らい襲撃を掛ける。
しかしそれはゴルゴムを誘き寄せる芝居であった。知り合いの小山サトル少年が混乱の中でも純粋な心を失わずにいる姿を目にしていた光太郎は、人間への希望を捨てていなかったのだ。
当てが外れたビルゲニアとコガネムシ怪人だったが、BLACKとの決戦では、上記にある金粉でBLACKを苦しめるが、スパークリンアタックで逆転を許してしまい、最後は怒りのライダーパンチを叩き込まれ呆気なく敗北し爆散。怪人の死とともにオオガネムシもすべて死滅した。
作戦を破られ怒りに燃えるビルゲニアはライダーと直接対決するものの、ライダーキックの前に自慢の盾・ビルテクターに罅を入れられ、自身も痛烈なダメージを負う惨敗を喫して遁走を余儀なくされた。
余談
特定のコガネムシをモデルにしている訳ではないと思われるが、長い手足はヤンバルテナガコガネ、黄金の粉塵を吐き出す能力はコフキコガネ、マダラ模様はハナムグリと様々なコガネムシの要素を折衷したかのようなキャラクター造形になっているのは興味深い。
関連項目
オオガネモチ:オオガネムシとは似た者同士?