概要
『仮面ライダーBLACK』第4話「悪魔の実験室」に登場する蚤のゴルゴム怪人。
ゴルゴムの三神官が立てた「南光太郎とて所詮は人間。弱点を同年代の若者から探る」という作戦実行のために、黒松教授は速水徹(演:広瀬匠)というバイクレーサーに白羽の矢を立てる。コーナリングでの恐怖感を克服できず悩んでいた彼を、「恐怖心をなくし、世界一速いレーサーにしてあげよう」と甘言で誘って、黒松を訪ねて来た速水にノミ怪人が「恐怖心を取り除く血液エキス」を注入。その結果、速水は連戦連勝する。
今度は「究極のホルモン」を投与されるが、実はこれは人を臆病にしてしまう「臆病ホルモン」であり、これまで以上にコーナリングが怖くなってしまったばかりか、その副作用で速水の姿は獣人に変わってしまった。
これを光太郎に対して使用する算段となり、速水を追いかけて来た光太郎はホルモンを打たれて臆病心に囚われてしまう。だがゴルゴムへの激しい怒りが臆病ホルモンの効果を打ち消し、光太郎はBLACKに変身して戦闘突入。
蚤の怪人だけあって、素早い動きと高々とジャンプして繰り出す蹴りでBLACKを翻弄するも、動きをマルチアイで捕捉され、ライダーパンチで足を砕かれる。最大の武器である足を封じられてはもはや勝ち目はなく、足を引きずって逃げ出すが、断崖絶壁に追い詰められたところでライダーキックを受けて転落、炎上して消滅した。
獣人
臆病ホルモンを投与された速水が副作用の影響で変身した怪人。
怪人化した自分の姿に狂乱し、町で暴れながら黒松の実験室に向かうが、ゴルゴムにとっては実験台にすぎなかった為、処刑されそうになる。
ノミ怪人に始末される前に脱走し、絶望して投身自殺しようとするが間一髪のところで光太郎に助けられ、ノミ怪人が倒されると元の姿へ戻った。
その他
ツボを押さえたマニアックさで知られるあおきけい氏のSDの漫画では最初から臆病ホルモンを注入する役目を担う(本作きってのアホ、シャドームーンが遊園地の絶叫マシンを独占できるよう)。
また、タイムマシン編では未来でドクトルGの部下の戦闘員が英会話講師のDNAも使って作った怪人ドゥーユーノーミーとして登場する。
仮面ライダーBLACKSUN
演:黒田大輔
護流五無の怪人として登場。科学者としての一面があり、人間を怪人化させる役割を担っているが、彼自身は悪人ではなく人体実験での苦しみに良心を痛めている。
実は1963年に秋月総一郎と南光三が行った、南光太郎と秋月信彦の改造手術にも協力している。
堂波に忠誠を誓っているわけではなく、ビルゲニアが葵をおびき出すために連れきた川本莉乃にそれを見破られて彼女に助力。怪人の誕生に関わる資料を収めた箱の鍵を秘かに託され、それを葵へと渡した。
やがて地図にない村はゴルゴム党に反目するコウモリ怪人やクジラ怪人たちが集う拠点となり、ノミ怪人も彼らとともに光太郎を支援。光太郎が創世王との戦いに敗れて重傷を負った際は、彼を献身的に看病した。
後日、仮面ライダーSHADOWMOONに覚醒した信彦が、キングストーンを求めて地図にない村に来襲。ノミ怪人は、クジラ怪人らと連携して光太郎のキングストーンを確保したが、光太郎は命を奪われてしまった。
その後、クジラ怪人の処置と葵の想いにより光太郎が復活し、最後の戦いに向かうのを見送ると、彼との約束を果たさんとする葵に、クジラ怪人ともども協力。彼女の戦いをサポートする道を選んだ。
小説版では三反田幹夫という名前が設定されている。