小説『仮面ライダーEVE』に登場するクモ怪人についてはこちらで。
概要
『仮面ライダーBLACK』第1話「BLACK!!変身」に登場するゴルゴムの改造人間第1号。
女郎蜘蛛の能力を持つ改造人間で、一見しただけでは分かりにくいが女性怪人であるらしい(蜘蛛の多くはメスの方がオスより体も大きく気性が荒い)。
常に5体一組で行動をしており、リーダー格は他の個体と違って髪の毛が長い(セミロング?)という特徴を持つ。
蜘蛛の体に人間の顔が浮き出たような不気味かつグロテスクな容姿をしており、ゴルゴムを裏切り、南光太郎の脱走に手を貸した裏切り者の秋月総一郎並びに光太郎の抹殺を主な使命としている。
裏切り者の秋月総一郎を始末した後、南光太郎の変身したBLACKにも襲いかかり、見事な連係プレイで彼を追い詰めるが、バトルホッパーを呼ばれ窮地を脱した為に一端倉庫内部へと撤退。
倉庫内部で激闘を繰り広げるが、最後は『ライダーパンチ』で4体は倒され、残ったリーダー格のクモ怪人も『ライダーキック』を受けて爆散して消滅。全員が屠られた。
能力
高所にも楽々とよじ登る事が出来るほか、口から吐き出す強靭な蜘蛛の糸を吐き出して獲物を捕らえ、高所に引きずり上げて落として転落死させることや、これを応用して天井に先端を張り付けてターザンの蔦の様に移動手段に用いることも可能。
また5人一組による見事な連係プレイは、戦い慣れていなかったとはいえ仮面ライダーBLACKを大いに苦戦させた程の強敵である。
仮面ライダーBLACKSUN
「おいお前……何横取りしてんだよ」
仮面ライダーBLACKのリブート作『仮面ライダーBLACKSUN』に登場。「始まりはクモ」の法則通り、第1話に登場する。
額に8つの眼球と蜘蛛に酷似した顔面に、両手・背中・腰部分からは巨大な蜘蛛の脚を生やすことができる。口から蜘蛛の糸を発射して相手を拘束することも可能。
劇中ではビルゲニアからの命令で和泉葵を攫おうとするも、その現場に居合わせた南光太郎が葵の持つ石に共鳴して黒殿様飛蝗怪人に変身したことで対決。
素早い動きで翻弄し蜘蛛の糸で両腕を封じたが、凄まじい腕力であっという間に外されてしまい、更に千切られた腕を腹に突き立てられた上に臓物を引きずり出されるという、凄まじい攻撃を受ける。逃げようとするも臓物を掴まれているために逃れることも叶わず、首をもぎ取られるという壮絶な最期を遂げた。
余談
ゴルゴムには戦闘員が存在せず(それっぽい雑魚兵士が数話だけ登場しているが)、史上初の「全くの同族が複数体同時に出現した怪人」(シードラゴンは一応別フォルムなので)ということでゲーム作品などでは後発のレイドラグーンやラットファンガイアなどのように戦闘員扱いされることもしばしばある。
関連項目
改造兵士レベル2:『仮面ライダーBLACKSUN』の蜘蛛怪人同様首をもぎ取られるという壮絶な最期を遂げたライダー怪人。ちなみに、初期案では、初代ライダーの蜘蛛男のオマージュとして蜘蛛型サイボーグの案が存在していて、その名残からか右腕に装着された鉤爪状の刀は蜘蛛の足を連想させる特徴的なデザインとなっている。