「もうオマエの居場所はここには無い…オマエの一乗寺戻り橋は既にないのだ…‼」
概要
漫画『仮面ライダーBlack』第5話「京都 一乗寺戻り橋」に登場するオニグモ型改造人間。
口から吐き出す強靭な蜘蛛の糸と鋭い2本の牙を武器としており、自身の失われた記憶を取り戻す為に京都の秋月邸を訪れた後にホテルへと戻ろうとする南光太郎の前に現れ、光太郎にゴルゴムへと戻るように忠告を告げた。
その正体は光太郎の養父にして、親友の秋月信彦の父親であり、ハイテク企業「あきづき」の社長・秋月総一郎その人で、自身の忠告を無視し、なおもゴルゴムへと戻る気配のない光太郎に業を煮やし、苦渋の決断で光太郎=仮面ライダーBLACKを蜘蛛の糸で簀巻き状にして身動きが出来ないようにした上で眠らせてゴルゴムに引き渡そうとするが、自身の牙が糸の一部を引き裂くのと同時にその状態のまま大きく跳躍した、降下したすれ違いざまにクラッシャーで左腕を噛み千切られてしまう。
更に光太郎を心配してあゆみと杏子がやって来た為、慌ててその場から逃げ去るが、その後、光太郎に引き千切られた左腕という動かぬ証拠を突き付けられ言い逃れが出来なくなり、光太郎に今まで隠してきた事実と真相を語って聞かせるが、ゴルゴムの目的を告げようとした矢先、口封じの為に窓を割って入って来た太い角のようなものが額に刺さり致命傷を負い、光太郎に「信彦のためにゴルゴムへ戻ってくれ、杏子を頼む」と言い残し命を落とした。
余談
秋月家は京都市左京区の一乗寺駅付近にあるとされ、宮本武蔵が剣の道に進むか恋を成就させるかを悩んだ場所として一乗寺戻り橋という橋の存在が語られている。
しかし、左京区にかつて存在した一乗寺と上京区に存在する一条戻り橋は全く別の場所であり、現実には上記のようなエピソードは存在しない。石ノ森章太郎による創作あるいは地名の混同による誤解と思われる。