「来たか南光太郎! 地獄へいけ!!」
概要
CV:岸野一彦
人間態:井上高志
第24話「女子大生の悪夢」に登場。
シーラカンスは人類以前に存在した高等な知的生命体というトンデモ学説を信じて疑わないゴルゴムメンバーの1人である東星大学教授を務める魚類学者の高山教授がゴルゴムに何らかの利益をもたらし貢献した功績が認められ、自身の学説の正しさを証明する為に自身の細胞にシーラカンスの遺伝子を組み込んで誕生したシーラカンスの能力を持つゴルゴム怪人。
劇中で確認される数少ない現代人がベースとなった改造人間と明言されている怪人ではあるが、未だ人間だった頃の姿に未練を持っている為、薬を使って人間としての姿を保ち、何食わぬ顔で大学に勤め続けていた(その為、三神官たちからは出来損ないと蔑まれ、また、脅迫の材料として薬を利用されたりもしている)(※)。
ゴルゴムの文明破壊作戦の先鋭となる女戦士の育成を目論み、夜な夜な怪人態の姿で街に出没しては男は殺害し、目を付けた女子大生を拉致して自身の研究所へと強制連行して女戦士への改造の為の実験を繰り返していた。
また、それ以前にも文明破壊工作員の育成の為に(おそらく物語の始まる7~10年程前)目ぼしい少年たちを拉致して成長停止剤を投与しゴルゴムの少年兵士たちの育成をも行っていた模様。
水中を高速で泳ぎ回る事ができるほか、大人を易々と投げ飛ばせる怪力を誇り、両腕や全身から強力な生体電気を放電して敵を感電死させる能力を持つ。
また、自身の体を光球にしての体当たり攻撃や強固な鱗を手裏剣の様に投げて敵を攻撃する。
実験場の処刑場にて不適合の女子大生たちを人質に南光太郎=を迎え撃ち、放電能力でブラックを苦しめ一方的な優位に立ったかに見えたが、ブラックが起死回生を賭けて放ったライダーキックの直撃を受け爆死した。
朝日ソノラマ刊「宇宙船別冊仮面ライダーBLACK」においては水深6000mの水圧に耐え、鱗から人間の視力を奪うコンタクトレンズを製造できるマダガスカル島沖出身の怪人として解説されており、さも古代怪人のような扱いをされている…劇中とはかけ離れた解説だが、この個体では無く、別個体を指しているのだろうか?
(※)通常ゴルゴム怪人たちは人間態と怪人態を自在に使い分けることが可能なのだが、彼は改造されて日が浅かった上、ブラックと比べて改造精度で下回る通常怪人だった影響と思われる。もっとも、後に三神官たちもそれぞれの所有する命の石の力を使い切ったことにより本来の姿である大怪人に戻るという、皮肉めいた展開となるのだが…。
余談
目の部分は黒目では無く、ショッカー怪人と同様に人間の目が覗いたデザインになっている。
人間体・高山教授を演じた井上高志は後に『仮面ライダークウガ』で主人公・五代雄介の小学校時代の恩師・神崎昭二を演じている。
関連項目
仮面ライダーBLACK ゴルゴム怪人 ゴルゴム シーラカンス
シーラカンスキッド:同じくシーラカンスモチーフで変身能力を持つ。
サボテンバット:同じく学者を素体とした怪人。