「俺だ。連中がそっちに向かった。」(第38話)
概要
第36話「愛と死の宣戦布告」で先行登場し、第38話「謎!? EP党少年隊」から本格的に活動を開始するネズミ型改造人間。
ゴルゴムメンバーの1人・坂田龍三郎が“地球平和(真っ赤な嘘)”を名目に立ち上げた政党【EP党】の陰謀を知るレジスタンスグループの壊滅及び、彼等と接触した南光太郎=仮面ライダーBLACKの信頼を失墜させる任務を帯び、岸本という名の青年の姿でレジスタンスへと入隊。ゴルゴムの内通者として暗躍していた。
また、【EP党】の防衛も担当しており、配下の赤青緑の5匹の子ネズミ達を人間の子供に化けさせ、【EP党】の防衛担当の隊員として送り込んでいた。
物陰を巧みに移動しつつ、相手の死角から不意を突き、鋭利な爪や鋭い牙で敵に襲いかかる戦法を得意とし、長い尻尾で相手の体に絡みつけて攻撃や動きを封じることも可能。
また、ネズミの怪人だけに素早い動きで相手を翻弄する術に長けており、その鋭敏な動きはBLACKが『マルチアイ』をもってしてやっと見切れるほどである(一方で、マルチアイでは変身能力を見抜けない模様)。
【EP党】に情報が事前に洩れていたことを不審に思った光太郎に正体を感づかれたため、正体を現して襲い掛かるが、最後は動きを『マルチアイ』で見切られ、腕に絡めた尻尾をライダーチョップで切断され狼狽している隙に『ライダーキック』を叩き込まれて爆散・消滅。それと同時に子ネズミ達も全て元に戻った。
余談
EP党について
EP党は所属機関を複数持っているようで、その一つであるメディカルセンターでは大宮コンツェルンの資金援助により、素粒子治療装置なる医療器具を開発。歩行が困難だった人々が歩行できるようになったり、難病が治る(ただし、複数回の治療が必要)という触れ込みで宣伝されていた(大宮会長の正体を知る光太郎達からは訝しげに見られていた)。
光太郎達の予想通り、これはゴルゴムが怪人の餌にもならない(ゴルゴメスの実の設定はどこいった)弱者を排除するための作戦であり、使い続けた者の命を脅かす欠陥があることに気づいて設計図を破棄しようとした開発者を襲い、技術をまんまと掠め取って完成させたのが先述の装置というわけである。
上述の触れ込みで人々からは信用され、逆にEP党を信じない子供達や装置を破壊しようとしたBLACKはリンチに遭ってしまい、ニュースでも取り上げられてしまった(このエピソード時点でBLACKがある程度民衆から認知されているのが窺える)。