「時こそ来たり、我がジンドグマの時代が来たぞ!」
演/加地健太郎
概要
元々ドグマに属していたが、何らかの理由(意見の対立?)により途中でドグマから離反した勢力で結成したとされるジンドグマの長。
その正体はB26暗黒星雲から地球侵略の為にやって来た宇宙人であり、その姿は機械化された歌舞伎役者を連想させる。外見からそうは見えないが性格は冷酷非情で、人間よりも機械を絶対的に信じており、自らの体の大半を機械化する程に機械の持つ冷徹さを愛している。
そのため、彼の率いるジンドグマは四大幹部を除き、全て機械(器物や物など)がモチーフの怪人で構成されている物と思われる。
また宇宙プラズマを封じ込めた鋭利極まりない切れ味を持つ「稲妻電光剣」を守り刀として携帯している。
人間の持つ感情というものを全く信用せず、機械のみを信用する彼ではあるが、本格的な登場となった第24話では、原子物理学者の木谷教授が国外脱出を図っていると知るや殺すよう命じた魔女参謀を止め、「木谷教授の頭脳はジンドグマにどうしても必要だ。奴に原子十字砲を作らせるまでは、殺すな」と命じており、必要とあれば人間を利用するという考えは持っている。
ドグマから主導権を奪う為にドグマの象徴がカラスである事を利用して、カラスの姿をしたスパイ「クロウ」を送り込み、テラーマクロを謀殺し、スーパー1と初めて対峙した際、「ワシに挑むにはまだまだ早い」と嘲り、力の鱗片を見せ付けながら一蹴。
その後は四大幹部を率い、互いに競わせる事で非情な計画を次々に実行させる機械の様な冷酷非情さを見せるが、時に幹部連中が起こす子供じみた功名争いには呆れた表情を見せる事や、自らに協力する者を労う為に仮装パーティーを開くなど、完全に人間味が無いという訳ではない。
その正体はジンドグマ超A級怪人サタンスネークであり、配下の怪人達とは違って生物を模した姿であった。また、後に彼もバダン帝国総統(大首領)の先兵の1人だった事が判明する。
当初は四大幹部の立案した地球侵略計画を傍観し任せきりにしていたが、度重なるスーパー1の妨害により侵略計画が遅々として進まない為、流石の彼も我慢の限界に達し、遂に第46話にて堪忍袋の緒が切れ、四大幹部達に最後通牒を突きつけると同時に自ら前線に赴く事を決意する。
そして続く第47話、魔女参謀から富士の樹海に再建された国際宇宙開発局で宇宙船「ジュピタースーパー1号」が完成したとの報告を受け、(おそらく)自らが発案した「ジュピタースーパー1号」を強奪し、これにジンドグマの新型爆弾を搭載して宇宙から地球を攻撃、一気に地球を征服するという最終作戦を決行する。
魔女参謀と共に国際宇宙開発局を襲撃し、首尾よく「ジュピタースーパー1号」を奪い取り、ついでにスーパー1を始末するため開発局内部で待ち構える。そしてやって来たスーパー1を罠にかけ、真空の密室に閉じ込めて窒息死させようとするが、スーパー1が元々は宇宙開発の為に製作された改造人間だったという事実を知らなかったという間抜けにも程がある(ドグマから主導権を奪う際ちゃんと引き継ぎや下調べをしなかったのだろうか?)大失態を犯してしまい、最終作戦は頓挫。やむなく本来の姿であるサタンスネークとなり最後の勝負に出るがあえなくスーパー1の前に敗れ去った。所が…。
仮面ライダーSPIRITS
仮面ライダーSPIRITSにおいてバダン帝国総指揮官「暗闇大使」が大首領JUDOより与えられし能力「時空魔法陣」により魂の無い傀儡として復活。北陸地方の制圧を担当する。
石川県・医王山前においてスーパー1の前に姿を現した後、富山県・富山湾で交戦中、結城丈二=ライダーマンがバダンの「時空破断システム」をコントロールするために新たに開発した新アーム「コントロールアーム」で一時的に制御化に置かれたJUDOが繰る精神イメージの竜の導きで東北地方にスーパー1=沖一也共々飛ばされてしまい、一時行方をくらます。
帝王テラーマクロと協議し、スーパー1妥当の全権限を彼に譲り渡し、しばらくの間は静観していたようだが、再生カイザーグロウと交戦中のスーパー1の前にカイザーグロウを支援するため三度出現、再生カイザーグロウと融合し「毒の牙と翼の融合」怪人(正式名称不明)となり最後の決戦に挑む。
余談
演者の加地氏は劇場版ではマタギの頭領(悪魔元帥とは別役)を演じた。加地氏は昭和ウルトラマン第3作でも人間態と怪人態の両方が存在する宇宙から来た侵略者を演じていた。
彼の愛刀「稲妻電光剣」は守り刀とはいうものの、スーパー1が彼に止めを刺すのに使おうとした曰く付きの剣になってしまった為、バルムンクやノートゥング、仮面ライダーBLACKのサタンサーベルのような魔性の剣ともいえるのかもしれない…。
「宇宙の11 仮面ライダー銀河大戦」ではマーダー帝国に再生される。カニレーザーとゼロ大帝と共にマーダーマシン01で中央シャトーを目指すライダー達の迎撃にあたる。
追尾式のハンティングミサイルを逆手に取られ、自滅する。
企画当初はダンカンという名称であった。