「オーズのせいだ…オーズのせいだ…」
CV:高塚正也(ハイパーバトルビデオ)
概要
第7話にて、夫婦喧嘩で夫(演:渋川清彦)が妻に靴をぶつけられる様子を見たガメル人間態が、「おもしろい。すご~く」と自らにセルメダルを投入。大量のセルメダルからバイソンを思わせる成長体で誕生した。
「色々な道具を片っ端から人々にぶつけたい」というしょーもない欲望から生まれたため、後述の能力で人に様々な物をぶつけてガメルを楽しませていたが、そこへ来た仮面ライダーオーズ・タトバコンボと交戦。戦闘途中から参加したガメルと共にオーズを圧倒するが後藤慎太郎経由で鴻上光生から贈られたライオンコアメダルでラトラバに変身したオーズのライオネルフラッシャーを受け、両者共に一時的に視力を失う。メダジャリバーで止めをさされる前に能力で自動車を盾にしてこれをかわし、ガメル共々撤退する。
容姿
バイソンがモチーフの人型ヤミー。よく見ると口がヤミーの顔になっている。
頭部だけでなく両肩や腰にもバイソンの頭部の意図が見られる。
能力
序盤こそ靴やかばんなどを浮かせる程度だったが、ガメルが調子に乗るにつれてどんどん威力・範囲共に増大していき、ガメルの存在を知らなかった映司からは「これと何の欲望が関係あるわけ?」と言われていた。
重量級ヤミーなだけあって、頭突きで石柱を粉々にし、パンチでオーズを軽軽吹っ飛ばすなど格闘にも優れている。
また、ダメージを受けても火花が飛ぶ程度で、セルメダルは出さない。
これは体内のセルメダルを大量に消費する事で凄まじい力を発揮しているからである。
人語は話せるが、ガメルの言葉を復唱する程度でしかない(HBVの新個体は普通にしゃべっていた)。
最期
第8話:深夜まで共に行動していたガメルが
「重いなぁ……自分で歩けよ! ノロマめ……。目が痛いよ~、こんなに痛いのは“オーズのせいだ”。オーズの奴、オーズの奴……。うわ~ん、メズール~!」
とオーズへの恨みを呟きながら別れたため、オーズを倒す事に目的を変更。
翌朝工場で暴れだしたが、駆けつけたオーズラキリバに再び目くらましを受け、ラキリバスラッシュで斃された。
ただし前述の能力のため、セルメダルは1枚しか得られなかった。
後の活躍
後に別個体がハイパーバトルビデオにてシャチパンダヤミーと共に人間を襲っていたものの、こちらは比奈に殴り飛ばされるという醜態を晒してしまった。
『MOVIE大戦アルティメイタム』ではアンダーワールドの怪人として登場。アクマイザーの親衛隊として暴れ回ったが、ライダーリングの導きにより召喚された仮面ライダーWのマキシマムドライブを受けてクロアゲハヤミー共々消し飛んだ。
『仮面ライダージオウ』ではEP47にて、世界の崩壊の影響で出現した怪人の一体として登場。オーズライドウォッチが壊れてオーズの歴史が開放された事で、ソウゴの前に様々な敵勢力の怪人と共に現れた。
EP48では屑ヤミー達と共に、買い物から帰ろうとしていた順一郎に襲い掛かろうとしたがジオウに阻止され、タイムブレークによるジカンギレードの斬撃で倒された。
余談
重厚な両腕や牛の顔の下に人の顔がある点が、『仮面ライダーX』に登場した神話怪人・ミノタウロスに似ている。
ガメルはバイソンヤミーの最初の戦闘時「おれのヤミーをいじめるな~!」と飛び出しているが、撤退・放浪中の時は上記のように罵倒している。
ちなみに蹄動物で構成されたコンボが後に登場しているが、重量系ヤミーは重量系動物と言う大雑把な括り故に他のコンボの系統と被りやすい。つまりは、重量系にはよくある事である。
ハイパーバトルビデオで声を演じた高塚氏は今作が平成ライダーシリーズ初出演となり、『救急戦隊ゴーゴーファイブ』の武士道サイマ獣ハガクレン以来、12年ぶりの特撮出演となった。