「僕は、どこ……?」
設定
概要
第25・26話で左腕のみ現れ、第29話で本格的に登場した、もう一体の鳥系グリード。第25話でオウムヤミーを作り出したのも彼である。
800年前、アンクは暴走した先代オーズからコアメダルを取り返し損ね、本来の意識と性格を宿したメダルのある右腕が切断された。右腕はそのまま他のグリード共々封印され、残った抜け殻はメダルとならずに包帯で覆われミイラ化、休眠状態に入る。
そしてグリード復活後、第18・19話の間でヨーロッパへ旅行に行っていた鴻上光生により、体内のコンドル・コアメダルを1枚抜かれたことがきっかけで現在の人格が覚醒。イレギュラーな形での誕生に至った。
最初は5枚(タカ、クジャク×2、コンドル×2)。
第35話でウヴァからコンドルを奪い6枚、第40話でアンクからタカ、クジャクを奪う(最終的に8枚となる)。
人格
右腕とは別個の人格・記憶を有しており、人格が誕生したばかりのため800年前の記憶も存在しない。
一人称は「僕」、幼さを感じさせる声で話す、狡猾で嘘つきといった要素が感じられなかった点など本来のアンクが「猛々しい猛禽類」なら、こちらは「親鳥を探す雛鳥」のイメージであろう。
しかしグリードとしての実力はかなりのもので(後述)、やはり本能がそうさせるのか自分のコアメダルに関しては貪欲。メダルの探索をするためヤミーを生成することもでき、こっちもこっちでかなり強い。
そんなロストアンクだが、第37・38話にて人格の変化が起き、
- 好意をもって接しようとしたガメルを「邪魔だよ!」と叩き飛ばす
- 他三名及び真木が前線に出ているのに自分だけ前線に出ない
- そのくせ、場を無駄に仕切ろうとする
……といった態度を見せた。
これはカザリ曰く「成長」らしく、右腕アンクのセルメダル、ウヴァが所持していたコンドルコアメダルを取り込んだため、「狡猾」、「暴力的」といった両者の性格も取り込んでしまったためと思われる。ある意味アンクが人間だったら、こういう感じの子ども時代だったと想像できそうである。
完全復活のために「アンク(右腕)との融合」を目標としており、第40話でついに融合を果たした。
自我もより強固な状態になったが、腕が取り込まれる前にタカ・コア一枚を託した関係で完全融合には至っておらず右腕を抑え気味にしていた。
怪人態
タカメダルとコンドルメダル復活時は右腕と頭部の右側が不完全。ただしセルメン部分は紫色。
外見的特長はアンク(右腕)と同じ特長の左腕、鷹のような頭部、孔雀のような派手な胴体、コンドルの爪の脚部、左肩(融合後は両肩)から出現する巨大な翼など。
右腕と異なり、登場時に赤い羽根が周囲に舞い落ちるのが特徴。
片翼だが天空を高速で飛翔し、左手からの火炎や羽手裏剣で攻撃する。
第34話ではタジャドルコンボのプロミネンスドロップらしき技も披露した。しかしプトティラコンボには効かなかった。
強力な鳥系メダルのグリードであるが故に実力も高く、右腕を取り込んだ状態ではあのプトティラコンボと互角以上に戦える戦闘能力を誇っていた。
そのため、事実上劇中では最強の存在であったかに思われたが、最大限に性能を引き出したプトティラには一歩及ばずコアメダルを破壊され倒される結果となった。
人間態
普段は、自らが市街で偶然見かけた赤いチェックの服の男児に化ける。
カザリの変身を見て習得。
この状態でも、かなり遠くの人間にセルメダルを投げ入れる事ができる(第33話)。
翼による飛翔能力も使用でき、撤退用の竜巻を起こせる(第38話)。
ヤミー生成法
カザリやウヴァと同様、人間にセルメダルを投入して白ヤミーを作るが、このヤミーは宿主の欲望を満たすために必要な事を宿主自身が行い、1人分行っただけで成体になる。
人語を話す個体と奇声のみを発する個体が存在するが、どちらも何もできない状態であったアンク(ロスト)を補佐する、または狡猾なアンク本来の性格を有効活用するためか知性は高い。なお、このヤミーはアンク(右腕)には従わず、逆にコアメダルを奪おうとした。
特徴
鳥だけあって飛行能力と親(アンクロスト)の能力を引き継いで炎攻撃を得意としており、また拘束系の技を所有している形態もいる。
恐竜系ヤミーほどではないが高い実力を持ち、相性の都合上タジャドルコンボに有利である。
その反面、火属性の為、水には苦手で、水攻撃を持つ上にウナギウィップの束縛で飛行能力を封じられるシャウタコンボ、高い攻撃力と固い装甲を持ち飛行能力を封じる重力操作を使えるサゴーゾコンボ、そして重量系や水棲系の亜種形態相手には不利であり、水棲系ヤミーほどではないものの苦手な相手が多い。
登場後の主な行動(ネタバレ注意)
- 第29話
カザリと戦うオーズの前に登場。タジャドルコンボと戦った後、アンクからセルメダルを大量に吸い取るが、コアメダルの奪還は叶わなかった。
- 第30話
その後、カザリが接触する。彼に言われるがまま人間態を習得。更に真木清人が一味に加わり、行動を共にする。
- 第33・34話
自らが作ったフクロウヤミーと共にオーズと戦うが、プトティラコンボには敵わず、カザリと共に逃走。
- 第35話
カザリと共にウヴァと戦い、コンドルコアメダルを奪取。所持コアメダルが6枚になる。
- 第38話
次第に攻撃的な一面が見られるようになり、自身と一緒に遊ぼうとしたガメルを翼で弾き飛ばした。その後、バース・デイに追い込まれたグリード3人と真木を連れて撤退。
- 第40話
軍鶏ヤミー撃破後に気が緩んだアンク(右腕)を吸収、右手と右翼が復活する。但しアンクの意思の宿っていないタカコアメダル1枚が泉比奈に託されていたため、集まったコアメダルは8枚であり、頭部は復活せず。
- 第42話
アンキロサウルスヤミーを囮にオーズを誘き出し、最後の1枚を求めて激戦を繰り広げる。しかし追い詰められて暴走したプトティラコンボとの空中戦で両翼を斬り落とされ、メダガブリューの斬撃により、地面に墜落した所で自身の意志が宿っているタカコアメダルを含めたコアメダル3枚を破壊される。
「まさか…僕のコアが……!僕の!!」
その後バラバラのメダルになりアンク(ロスト)としての人格が消滅、本来のアンク(右腕)の意思となった。
体を構成するオーメダルは全てアンクに吸収され、アンクは泉信吾憑依時ソックリな姿になっている。
派生作品での登場
KAMENRIDER_memory_of_heroez
CV:田邊幸輔
映司が恐竜グリードから入手したセルメダルの山に割れたタカメダルを入れた事で復活した姿。
復活方法が復活方法な為か、頭がアンクロストでボディとレッグは完全体という歪な容姿をしている。
オーズに敗れて再びメダルの山に還り、そこに復活していたアンクの腕がドッキングする事で完全体になった。
燃える羽を放つ他、本編では見せなかった燃え盛る竜巻を放つ技を披露している。
関連イラスト
関連タグ
グリード(仮面ライダーOOO) アンク カザリ 真木清人 ガメル メズール 終末家族