「お前たち、反抗的だ!」
概要
アンク(ロスト)が夢見町町内会長・下田権造(何故か仮面ライダーオーズとアンクについて知っていた)の妻、智子にセルメダルを投入した事で誕生。
最初は白ヤミーの状態だったが、オーズとの戦闘中に成長して今の姿になった。
智子が監視カメラの映像を見た事による支配欲の吸収に出たところでオーズ・バースと戦闘。
ラトラーターコンボのライオディアスによって防御展開した包帯を焼かれ、スキャニングチャージ「ガッシュクロス」によって倒された。やはり鶏では猫には勝てなかったか。そして倒された後、智子はそれまでの記憶を完全に失い、八箇条も撤廃された。この後の下田が哀れである…。
しかしこのヤミーはアンクに隙を作らせるための囮であり、戦闘後帰ってきたアンクをクスクシエで待ち伏せしていたロストアンクはアンクを吸収・一体化する事に成功している。
能力
ニワトリモチーフであるため、鳥系ヤミー特有の飛行能力は持っていないが、それを補って余りある強力な能力をいくつも所持している。
シャモがタイ原産の為かムエタイのような構えを取り戦うファイトスタイルを有するため、出るたびにタイ風のエキゾチックなBGMが流れる。
フクロウヤミーと同じように相手を捕縛する包帯(ただし、色は赤)を発射する。それを自らの周囲に展開する事で防御にも転用可能。直線的な発射ではタカトラーターに回避されたが、足元を狙う事で見事に捕縛に成功している。
また、羽根を相手に突き刺し、操る事も出来る。宿主を成長させるために洗脳した警官隊(中には警備員などもいる)を人間の楯として包囲させ、下田邸を護らせるなどのせこい手段にも長けている。これに街に増設した監視カメラ、夢見町住人規則八箇条(余談を参照)が組み合わさり、街はディストピアと化してしまった。住民たちは圧政に苦しんでいたが、何も悪いことばかりではないらしく、不法投棄に河原を訪れていた若者が白ヤミーの襲撃に遭い、逃げる際にきちんとゴミを持って帰っていることから治安維持としての効果はあった様子(それにしてはやりすぎだが)。
尤も操った警官隊たちは市民たちにとっては脅威でも白石知世子と泉比奈という作中最強候補の前には歯が立たなかった様子。
余談
オウムヤミーやフクロウヤミーをニワトリ扱いした伊達が(一時)退場した後に登場したニワトリモチーフのヤミーだったため、一部でネタにされた。
作中で公布された理不尽な条例は以下の通りである。
夢見町住人規則八箇条
番号 | 条例 |
---|---|
一 | 住民は朝五時に起床。夜は八時以降の外出を禁ずる。 |
二 | 仕事も学校も無い者は毎日六時間の町内清掃を命ずる。 |
三 | 町の風紀を乱す行為の禁止を命ずる。 |
四 | ゴミ出しは決められた曜日の朝七時から八時までの時間厳守を命じる。 |
五 | 夜間に限らず騒音や振動を発しないよう命じる。 |
六 | 夢見町共有場所への侵害を禁ずる。 |
七 | 住民は規則を守っていない者を町長まで報告する事を命じる |
八 | 町内会長下田権造の命令には絶対服従を命じる。以上規則を犯した者には夢見町からの退去を命じる。 |
最終的に軍鶏ヤミーが倒されたことでこの八箇条は廃止され、宿主である妻も記憶をなくした物の、施行された期間が短かった事、洗脳された妻の言いなりになっていた事を考慮しても今回の悪政に苦しめられた住民の不満は相当に貯まっていることは想像に難くなく、かつ既に倒された怪物の仕業であるため説明のしようも無く、下田は期間を置かずして町内会長の職を辞することは必死だろう。
権造を演じた春海四方氏は後に令和ライダー第4作でアルキメデルを演じている。
関連タグ
監視社会:やってることはまんまこれ。
バッタヤミー:ベクトルは違うが、ある意味同業者。
タウラス・ゾディアーツ:次作における似たようなライダー怪人。