「君達は、僕が定めた法度には逆らえない。絶対に!」
スーツアクター:金子起也
概要
天ノ川学園高校の3年生で生徒会会長代行を務める杉浦雄太がタウラススイッチで変身した幹部ゾディアーツで、ホロスコープスの1人。牡牛座の力を持つ。
見た目通り巨体と怪力による接近戦も得意とし、人間態でも並外れた身体能力を誇る。ゴルフクラブの形状をした杖・グアンナを振り回して攻撃したり、杖の力で予め誓約を交わした相手を自らの思い通りに操れる。メテオとのゴルフ対決ではゴルフクラブの代わりに使っていた。
牡牛座の怪人らしくパワータイプの怪人ではあるが、ジャイアントフットの三次元攻撃を全てかわしきったり、メテオストームへ変身しようとしたメテオの隙を逃さずに高速移動から突進頭突きを繰り出す等、見掛けによらず意外と俊敏。
契約書の名前は偽名や仇名であっても有効。恐らく契約書にサインしたと言う事実が有効なのだと思われる。
その為、タウラス自身が契約を破ってもデメリットは皆無で最悪誓約を交わさずとも強引に相手の魂を抜く(ライダーにも有効)事で、自らの操り人形に出来てしまう。
ゴルフにおいても、怪人の身体能力に加え、杉浦自身が全国ジュニア大会で上位に入る腕前の為か、「簡単に勝負が決まってしまうとつまらない」と言う理由で、ウォーターハザードしそうになったメテオのゴルフボールに自分のボールをピンポイントで当てるという人間離れした腕前を持つ(ゴルフにおいて相手の番でボールを打つのは当然反則行為である)。
学園法度なる生徒の人権を無視した規律を定め、従わない者は風紀委員に取り締まらせ洗脳、或いはその生徒の特技で勝負し「自らが負けたら法度は撤回するが、勝ったら生徒会に従う」と誓約をさせ、杉浦の姿で勝った後タウラスに変身して相手を屈服させ、生徒達の行動を制限していた。
外見
身長228㎝、体重220㎏。
頭部に2本の巨大な角を持ち、赤銅色の鎧で覆われた巨体の怪人。右目に牡牛座の最輝星「アルデバラン」、左肩には「プレアデス星団」があり、背中に牡牛座のマークがある。
劇中での活躍
※第40話のネタバレを含む為、記事の閲覧には注意
杉浦の提案で結成されたアウトドア同好会の非行によって生徒会長・壬生彩加が怪我をして入院したことで、その罪悪感や後悔からゾディアーツスイッチに手を染め、同好会の不良達を能力で洗脳し配下にした。
その後学園法度を作り、法度を犯した番長介を処罰した(後に長介がどうなったかは不明)。
法度廃止を賭けて如月弦太朗とJKに誓約書を書かせ、JKとブレイクダンス、弦太朗とダブルダッチで勝負し勝利、処罰する為にライダー部の前で初めて変身。誓約書で行動を縛る能力で仮面ライダーフォーゼを完全に無力化してみせた。状況を見兼ねた仮面ライダーメテオに乱入されるが、天高生徒かどうか分からないメテオと戦う理由は無いと言い放ちその場から去った。
その後、変わり果てた杉浦への不信感から生徒会を抜けようとした役員・矢波敬介を洗脳。その様子を見ていたメテオと戦闘になるが逆に彼を追い詰める。トドメを刺そうと杖から光弾を放つが、ヴァルゴ・ゾディアーツの介入を受け、法度の撤回を賭けてメテオとゴルフ対決をする事になる。
対決前に野座間友子を取り逃した風紀委員長・沖荘子を粛正しようとしたが、フォーゼに邪魔され連れていかれてしまう。周辺にいた生徒たちを洗脳してライダー部と沖を探索させた。
その後、メテオとのゴルフ対決を行い、余裕な態度で試合を進め、メテオが森に捕まった隙にグリーンに到達するが、メテオストームに変身したメテオの旗包みショットで逆転される。それによる動揺からかミスショットしてしまい、イーブンに出来ず敗北してしまった。
だが、約束を破りメテオを洗脳し配下にする形で、勝負を無意味な茶番に終わらせてしまった。
そのまま止める者なく、成果を挙げられない風紀委員も含めた粛正に暴れ回るが、法度を作ったのは正義のためでなく想い人の彩加の為であると見抜いた弦太朗の作戦によって屋上に誘い出される。不良に成り済ました彩加を処罰出来ず、グアンナをへし折り生徒達の洗脳を解いた。
しかし、それを良しとせず現れたヴァルゴにライダー部の始末を命じられるがもう仲間でないと反抗。だがヴァルゴには力及ばずダークネビュラに送られてしまった(スイッチはヴァルゴに回収)。
タウラス・ダミー
劇場版『みんなで宇宙キターッ!』では複製個体が登場。
しかし契約が無い為か強敵でもなく、フォーゼエレキステイツのライダースタンパーキックで怯んだところを、ジャイアントフットで押し潰されて爆死してしまった。
備考
前作にも目的が似たような怪人が登場していた。
牛をモチーフとしたキャラクターはタイホウバッファローやバイソンヤミーなどのようにパワータイプが多いためか脳筋のキャラクターが多いが、その中でもタウラスは珍しく知的、策略的な面や能力が目立つ珍しい怪人となっている。
また、彼の持つ杖『グアンナ』はメソポタミア神話のエピソード『ギルガメッシュ叙事詩』に登場するグガランナに由来する。また、グガランナはイシュタルの求婚を断ったギルガメッシュに怒った彼女が差し向けた牡牛なのだが、別の説では『クサリク』という人面牛がこの役割を務めており、ギルガメッシュに敗れたクサリクこそ地上に引き下ろされた牡牛座であると言われている。
最後に登場した ピスケス・ゾディアーツ同様に立神吼が変身することはなかった。特殊能力の使いづらさもあったのだろうが、タウラスを使いこなせるのが、高い知能と身体能力を持つ、杉浦だけだったからなのかもしれない。
タウラスが登場した第39話の翌週は全米オープンゴルフ大会中継の為放送休止となった。ゴルフ要素は狙ったものだろうか……?
牡牛座はタロット(大アルカナ)における「法王」に位置しており、誓約書を交わした相手を操る能力や会長代理として学園法度を作るなどの行動に反映されていると考えられる。
裸眼とコアによる目許のアシンメトリーから、極一部のファンからは「剣豪の柳生十兵衛がモチーフ(柳生と野牛に掛けている)にあるのでは?」と言われている。
関連タグ
杉浦雄太 我望光明 速水公平 立神吼 ヴァルゴ・ゾディアーツ