「おお･･･！力が満ち満ちるぜ！」
CV：タモト清嵐/スーツアクター：藤井祐伍（当たり前だが両者共に進化前も兼演）
概要
フォーゼに倒されたペガサス・ゾディアーツがラストワンからの復活を遂げた後、ヴァルゴが持ってきたスイッチャーである鬼島夏児の抜け殻となった身体を吸収して変身した、5人目のホロスコープス。蟹座の力を宿す。
左腕の鋏であらゆる物を切断し、頑強な甲羅はフォーゼの如何なる攻撃も耐え凌ぎ（打撃や衝撃だけでなく、磁力弾や電撃、更にリミットブレイクすら無傷で遮断してしまう）、逆に圧倒する。
とある人気ジャンプ漫画の読者が見たら困惑するだろう。それほど強いカニである。
ちなみに、メテオは後述の通り、超新星で進化したキャンサー・ノヴァを強化形態で倒したので、フォーゼもメテオも素の状態ではキャンサーに一度も勝っていないことになる（撤退させたことはあったが）。
基本はペガサスのときに培ったキックボクシング主体の戦闘スタイルで戦う。
誕生した最初の頃はヴァルゴやリブラのように瞬間移動は出来なかった。しかし、第26話では蟹らしく泡をはいてその場から消えることができるようになった(瞬間移動ができなかったときは走ってその場から退散していた)。
また、人間の生体エネルギーを抜き取り、鋏で切り裂くことで吸収する能力を見せた。
弱点としては鋏を閉じた状態にされると切断攻撃ができなくなること（ただし切断の際に律儀に対象物を挟む必要はない模様）。恐らくこの能力は蟹座の散開星団プレセペの別名積尸気から来ているものと思われる（中国では死者から立ち上る魂が集まった姿がプレセペだと言われている）。
またファイヤーステイツによる熱攻撃だけは苦手。そのためかロストヒーローズ2では炎攻撃が弱点となっている。
蟹が何でこんなに強いんだ、と思う視聴者も多かったようだが、蟹座の大アルカナは戦車であり、その無双っぷりも頷けようものである。
（硬いのも戦車だからだな、と考える人も多いだろうが、大アルカナの戦車とは馬が引っ張る二輪の馬車つまりチャリオットのことであり、硬さはあまり関係がない。また偶然かもしれないが進化前は馬モチーフである）
外見
身長228㎝、体重188㎏。
身体が棘付きの赤い甲羅で覆われており、左腕が巨大な鋏になっている。身体の随所に蟹座のコアを持つ。モチーフの割には意外とスマートな体格。
ホロスコープス共通のクロークはスコーピオン・ゾディアーツと同じ形状(スコーピオンの物を流用したと思われる)。
麻宮騎亜氏によると、モチーフはハナサキガニとシオマネキである。
キャンサー・ノヴァ
該当項目参照。
最期・その後
「俺がやられると掛けて…真っ黒な犬と解く、
その心は……そりゃぁ面白くない……」(尾も白くない)
※フォーゼ第27-28話以降のネタバレを含む為、記事の閲覧には注意
超新星の高い戦闘力でフォーゼやライダー部を追い詰めるが、仮面ライダーメテオの新しい強化形態・メテオストームの攻撃により鋏と脚を全てへし折られ(体内エネルギーも吸収された)戦闘不能に追い込まれ、舌をもがれて爆発し倒された(やられる寸前も律儀に謎掛けをしている)。
その後変身を解除された鬼島は命辛々逃亡する(途中でキャンサースイッチを落としてしまった)も、元々鬼島を快く思っていない速水公平に見つかってしまう。最期はリブラの幻術で天高を調べていた刑事の姿に変えられ、ヴァルゴにダークネビュラへ送られてしまった。ただしヴァルゴはリブラに利用された事に気付いており、鬼島を処刑(ただし死亡はしていない)したのも別に理由があった。
スイッチは後にホロスコープスに回収され、レオ・ゾディアーツが使用して変身する事で再登場を果たしている。鬼島が変身した時よりも戦闘力が上がっており、超新星を使用しない状態にもかかわらずメテオストームを圧倒した。
備考
蟹モチーフ故か、登場するまでは視聴者から大杉忠太が変身するのではと予想されていた（余談だが、その大杉は第23話でキャンサー・ゾディアーツから逃げる際にカニのモノマネのポーズをしていた）。
スイッチャーの名前「夏児」を音読みで読むと「かに」になる。他にも「鬼」(中国の占星術で蟹座を指す「鬼宿」が由来か)「島」「夏」(蟹座は星占いで6月下旬～7月下旬生まれに該当)など蟹座を連想させなくもない漢字が名前に使用されている。
ちなみに蟹座は四季で分けると春に見られる星座に属する
撤退時に謎掛けをするなど、変身後もその性格は変わっていない。
「えードロンと消えたい所だけど、その能力は無いので･･･
マラソンランナーとかけて曲がった松と解きます」
『その心は？』
「はしらにゃ、ならない。ではっ！」
バトルスピリッツの巨蟹武神キャンサードと共にこれまで不遇とされてきた蟹座キャラクターの中でも視聴者に純粋に強いと言わしめたキャラクターの一人。
まさかペガサスが射手座ではなく、蟹座に昇格した事に驚きを隠せなかったファンは多かった事であろう。(当時は前述の風潮を作った作品の続編が放送されていたのだから、尚更である。なお、ペガサス・ゾディアーツの翼はサジタリウス・ゾディアーツの背中の炎にリペイントされている)
キャンサー・ダミー
映画『みんなで宇宙キターッ!』にて、インガ・ブリンクが作り上げた複製ホロスコープスの一人として登場。純粋なエネルギーの塊であり、人格や理性は全く無い。
エクソダスに乗り込もうとする仮面ライダー部を12体がかりで強襲するが、フォーゼに真っ先にやられてしまった。それも強化フォームによる必殺技ではなく、ハンマー/チェーンソー/チェーンアレイといった本編のキャンサーなら自慢の装甲で無効化しそうなコンボを食らっての退場であった。以降の劇場版作品では何かと瞬殺される傾向にあり、本編で大活躍したツケが回って来たというべきなのか…。
『天下分け目の戦国MOVIE大合戦』でも武神鎧武の手下として登場した（神木の実から桃太郎の様に誕生する描写がある）。
最後は仮面ライダー龍玄Wアームズにピスケス・ゾディアーツ共々撃破されてしまった。
『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』では財団Xが複製した偽スイッチで財団職員が変身したと思われる個体が登場。
弦太朗が変身したフォーゼと対峙するも、ジャイアントフットモジュールの一撃でレオ共々ふっ飛ばされ爆散という、(鬼島のキャンサーの強さを考えると)やはり呆気ない退場だった。尤も、それだけ弦太朗が実力と経験を積み上げ強くなったという事でもある。
『ロストヒーローズ2』でも幹部ゾディアーツとして登場。人格ベースは原作同様に鬼島。
マウンテン・キューブでアリエス、タウラス、ジェミニのスイッチを回収していた。通常攻撃に耐性があるという防御に特化した強敵と思いきや、火属性を持った攻撃が軒並み弱点になっているのでそこまで強くなく、撃破後に戦う事になるキャンサー・ノヴァも攻略方法は同様。
また、前作のウェザー・ドーパント戦のようなサポートキャラクターのパワーアップイベントがないので、仮面ライダーメテオとの因縁は特にない。
関連タグ
仮面ライダーフォーゼ ゾディアーツ ホロスコープス 鬼島夏児 ペガサス・ゾディアーツ 我望光明 蟹座
コーマ・ゾディアーツ：キャンサーがゾディアーツスイッチを提供した。
ウェザー・ドーパント:前々作に登場した幹部で、登場時期も似ており、2号ライダーの強化形態に倒される点も共通する。
