「重いですね、その責任。」
概要
天ノ川学園高校で暗躍する幹部ゾディアーツ・ホロスコープスの1人。
スコーピオンよりも格上で、スコーピオン失脚後はスイッチ提供を行うが、こちらは素質があると見なした生徒のみを対象としている。
天秤座がモチーフで、自身を含む物を別の物に見せる事で相手を惑わせる幻術や、自身が触れる事無く物体を動かす念動力を使う。頭部からはダメージを与えるだけでなくゾディアーツを暴走させる効果を持つ光線を発射する。打撃武器にもなる杖「ディケ」(正義の女神アストライアと同一視された女神に由来)からはダスタードを複数出現させる事も可能、ダスタードの強さはそこまで強くないが、兎に角数が多い為厄介。
本人自体は特に攻撃に特化した能力や技は無いが、変身者の身体能力のおかげかレオ・ゾディアーツには及ばずも、それなりに戦闘能力はあり、メテオストームと互角に戦ったり、ディケでメテオストームパニッシャーを弾き返したりしている。
自らがゾディアーツスイッチを提供した生徒からは「マスター・リブラ」と呼ばれている。
思い通りにならないと判断したゾディアーツは切り捨て、自分の立場を脅かす者にも容赦しない等、基本は冷酷な性格。その一方フォーゼの台詞を低いテンションで真似したり、戦闘中にスイッチを紛失する等抜けた一面もある。
超新星はホロスコープスの素質を持つ人物を見つける事が出来る能力「ラプラスの瞳」。この能力によって、第35話以降に登場するゾディアーツはホロスコープスのみになっている。
外見
身長238㎝、体重203㎏。
天秤の受け皿を重ね合わせたような黒い巨大な頭部に2本の長い触角がある。
背中にも甲虫のような甲羅があり、そのためか天秤座というよりは昆虫に見える(実際にカミキリムシのモチーフが加えられている)。
また、他のホロスコープスと同様にクロークを羽織っており、常に携えるディケは錫杖のようにも見え、その特徴的な頭部と相まって、笠を被った托鉢僧に見えなくも無い。
クロークの下には黒い身体に天秤座のコアを持ち、左胸に最輝星(水色)のコアがある。最輝星からは鎖(恐らく天秤の皿を天秤棒に吊るすのに使用する物)が下がっている。
見ようによっては「シンバル」「どら焼き」「G」にも見えてしまう。
幻フォーゼ
第16・46話でリブラが変身した偽者のフォーゼ。
フォーゼと全く同じ姿をしているが、テンションがオリジナルと異なり低い。
モジュールは使用できないらしく、戦闘にはディケを使用していた事で正体を看破された。
上述の幻覚能力による他の人物への変身は何度も披露しており、第15話で城島ユウキ、第18話で歌星賢吾、第21話で格闘家の女性、第30話で野座間友子に化けている。
また、第33話では複数の托鉢僧や虚無僧に変身した。
正体
第14話以降のネタバレを含むため閲覧には注意
CV:天野浩成
スイッチャーは天ノ川学園高校校長の速水公平。7年前、自らがスイッチを提供した園田紗理奈をカニスミノルからスコーピオンに進化させたのも彼である(第15話で判明)。
上記のとおりスコーピオンの後任として動く事になるが、彼もまた次第に立場が危うくなって行き,ヴァルゴに目をつけられる。
自らが紛失したスイッチでホロスコープスに覚醒した鬼島夏児(キャンサー)とは険悪な関係で第28話でメテオストームに敗れた鬼島を、幻術で天高を調べていた刑事の姿に変え、ヴァルゴにダークネビュラへ追放させた。
また、同じく傲慢な態度を取っていた山田竜守(アリエス)に対しても嫌悪感を示していた。
第34話でダークネビュラ行きが決定するが、送られる寸前に超新星「ラプラスの瞳」を獲得したために延期された。
第45話で黒木蘭をホロスコープスにしようとするレオと戦うフォーゼに自らの正体を明かして加勢。
その後、リブラスイッチを朔田流星に預けるが、スイッチがレオに奪われ変身不可能になる。
第46話でホロスコープスを裏切ったのは演技だった事が判明。フォーゼに成り済ましてピスケス・ゾディアーツからスイッチを奪い、スイッチ12個全てが我望に渡ってしまう。
そしてダークネビュラへ行こうとするサジタリウス・ゾディアーツが無防備になってしまった所にとどめをさそうとするフォーゼコズミックステイツからサジタリウスを庇ってリミットブレイクを受け、命を落とした。
東映の公式では「ダークネビュラに消えた」と書かれている。詳しくはリブラショックも参照。
備考
スイッチャーの名前が「公平」と天秤を想起させるものであり、セリフも「重い」や「軽々しく」などと重さに例えた言い回しが多く、やはり天秤座を思わせる。
メインライターの中島かずき氏によれば、本来は京都編を最後に退場する予定だったとのこと。
番組終盤でホロスコープスを続々と登場させるにあたり「ホロスコープスの素質を見抜ける存在がいたほうが良いのでは?」という意見が出て、リブラにその役割を持たせることになったため急遽ダークネビュラ送りが延期されたという。
彼が超新星に覚醒した際の我望の台詞「君は実にしぶとい男だね」はスタッフの本音でもあるらしい。
また、リブラが化けたキャラクターはいずれも元ネタの仮面ライダーに偽物がいるという共通点がある。
歌星賢吾=仮面ライダー1号→ガイナニンポー(仮面ライダーBLACKRX)
野座間友子=仮面ライダーアマゾン→サンショウウオ獣人(仮面ライダーアマゾン)
城島ユウキ=ライダーマン→シーラカンスキッド(仮面ライダーV3)
公式サイトでリブラ・ドーパントと誤記されていたこともある。
春映画『仮面ライダー大戦』では地下帝国バダンの再生怪人として登場。最終決戦ではフォーゼやメテオのオマージュ元であるスーパー1と交戦しているシーンがある。
『ロストヒーローズ2』でもほぼ原作通りの設定で登場するが、ヴァルゴ・ゾディアーツが登場しない為、スイッチの回収も彼が行なっている。NEVERの持つホロスコープススイッチを渡す代わりに彼らに協力するよう要請された為、ウィズダム・キューブに派遣された。ウィズダム・キューブでの戦闘では分身やダスタードの召喚など原作を意識した攻撃を使ってくる(ディケから光弾を打ち出すなど原作にない攻撃も使ってくるが)。この戦いで死んだかに思われていたが、やはりというか生きていた為、平成2期サブライダーが相手をする事に。
何はともあれ、目的のホロスコープススイッチは回収された模様。
速水を演じた天野浩成氏は過去に『仮面ライダー剣』で橘朔也/仮面ライダーギャレンを演じていた。
後にスーパー戦隊シリーズで再び敵幹部を演じた。更にその敵幹部の初登場回のサブタイトルは「凍てつく天秤」。
リブラ・ダミー
映画『みんなで宇宙キターッ!』では(序盤で速水が変身するのとはまた別に)インガ・ブリンクの作った複製ホロスコープスとして登場。
ヴァルゴやピスケスと組んでメテオを翻弄するも、最後はメテオストームパニッシャーの前に粉砕された。
関連タグ
荒ぶる天秤のポーズ 継承されるダディの遺伝子 リブラショック
ペルセウス・ゾディアーツ、リンクス・ゾディアーツ、ドラゴン・ゾディアーツ、キグナス・ゾディアーツ、ムスカ・ゾディアーツ:リブラからゾディアーツスイッチを提供されたゾディアーツ。