我望光明「私の学園こそ、新たなる銀河だ。宇宙は…私の手の中にある」
概要
本作の主舞台で、如月弦太朗が2年の2学期から通う事になった高校(おそらく私立)。学園の創立は10年前(第45話時点。推定2002年創立)。校章は天の川がモチーフで、制服にも星柄があしらわれている。
学年の組はアルファベットで分けられており、劇中ではA組~C組が確認可能。
天高の校長を演じているのは天野浩成氏で略すと「天浩」(あまこう)であり、天高の校長は天浩であるというちょっと狙った感じが見受けられなくもない。
生徒の個性を伸ばし尊重する校風だが、個性毎にヒエラルキーが構成され、中には「トラッシュ(ゴミ)」と差別され、迫害される生徒も現れるなど極端なスクールカーストが存在しており、ヒエラルキーの下位に立たされた生徒が、上位に立つ生徒などへの復讐や下克上を企てるという殺伐とした事も日常茶飯事である(ただし、こうした極端なスクールカーストが描写されたのは物語の序盤のみで、風城と大文字がライダー部に加入して以降はほぼ描かれなくなった。物語の中で拾われなくなっただけで、依然として存在し続けていた可能性が高いが)。
さらに、生徒の中には『個性』や『自由』の意味を履き違え、それらを後ろ盾にして歪んだ欲望や野心を抱いたり、周囲の迷惑を顧みずに好き勝手な行動をとる者が後を断たず、(理事長の意向で敢えてそうさせている為でもあるが)生徒会や教師達でさえも生徒達の制御がとれていない状況にある。
そればかりか、その校風故か、生徒のみならず教師も個性的な人物が揃っている。
上述した事情から、生徒がゾディアーツスイッチに手を染めやすい環境になっており、ソディアーツが起こす事件と併せて、校内の治安や秩序は決して平穏とは言い難い状態にある。
制服
男女共に青のブレザーで、冬は学校指定の赤いコート。
女子は赤いチェックのスカートとストライプ柄のリボン、靴下は黒のニーソックス、男子は女子と同柄の青いズボンとネクタイ。生徒の趣味・嗜好に合わせて改造される事もある。
但し学内で制服を常時着用する義務は無く(第39-40話では生徒会が作った学園法度により制服厳守となる)、弦太朗やアメフト部(全員スタジアムジャンパー姿)のように制服姿でない生徒もいる。
体育服はオレンジのジャージ。
東映公式によると、制服のカラーはNASAの制服、コートのカラーは同オレンジスーツがモチーフとのこと。
行事
クイーンフェス
女子生徒の中から学園のクイーンを決める、第3-4話で行われた行事。風城美羽は1,2年共にクイーンに選ばれており、3年のクイーンフェスでは途中妨害もあったが、弦太朗の助力もあって見事3連覇を果たした。
学園祭
劇場版第1作で行われた。
交換留学
昴星高校の2年生1人を1月から半年間天高に留学させ、天高からも2年生1人を昴星に留学させる他校との交流の一環。昴星からは朔田流星、天高からは山田竜守が留学した。
プロム
卒業生によるダンスパーティー。本編では第25-26話の卒業式の後に行われた。
修学旅行
第33-34話で行われた3年生の行事。基本は班毎の自由行動だが、名前通り決めたテーマのレポート提出が義務付けられている。
弦太朗達の時はNASAを見学する予定だったが、校長の方針で京都に変更された。
ちなみに男女の部屋の出入りは自由の様子。
宇宙飛行士選抜試験
第37-38話で行われた宇宙飛行士に適任か調べるテスト。あくまで模擬試験であり実際に宇宙飛行士になれるという訳ではないが、これに合格すると特別奨学生の資格が得られる。
合格者は宇宙特待生として、宇宙について特別講師の授業を受ける。
学園ヒエラルキー
個性毎に構成されたグループ(第1話時点)。頂点は美羽と隼(第26話まで)。
但しここに記載されている物が全てのグループではないと思われる。
美羽と隼が仮面ライダー部に入部してからはヒエラルキーの描写は少なくなった。
ジョック
アメフト部の生徒の殆どは必然的にこの地位にある。男子生徒のヒエラルキーでは最も高い地位を得ているが、それ故に『キング』の隼を始め、この地位にある者の殆どはエリート意識が強く横柄な人間ばかりである。隼が反省し仮面ライダー部に入部した後は、最初期の様な権力を振りかざす真似は起こさなくなった。
キング
ジョックの頂点である大文字隼を指す特別な称号。男子生徒の頂点でもあり生徒の殆どは逆らえない存在。
隼の卒業後は不明。
クイーン
女子生徒の頂点風城美羽を指す。クイーンフェスで生徒によって決められ、教師の大杉も敬語で接する。
美羽の卒業後は不明。
本来はクイーンビーが正しい名称だが、劇中ではクイーンと呼称されている。
サイドキックス
美羽の取巻き2人(佐久間珠恵、繁野ジュン)。現在は珠恵の卒業によりジュンのみ。
不良(バッドボーイ)
番長介がリーダー格で、文字通り不良生徒のみで構成されている。
公式サイトでは弦太朗の分類はここ。第7話で佐竹剛が呼称。
学内では最も立場が低く、他の生徒達や教師、保護者などから、嘲笑や偏見の的とされ、生徒会などからも問題分子扱いされている。
基本的に劇中では特に目立った非行を行っている描写はないが、中には「札付き」と称される問題人物達もいて、彼らの不良行為がきっかけで生徒会副会長・杉浦雄太が学園法度を作る事になる。
ガリ勉(ブレイン)
文字通り優等生で構成されたグループ。
レギュラーメンバーでは歌星賢吾が、ゲスト生徒では野々村公夫が、ここに部類されている。
遊び人(スラッカー)
チャラ男やコギャルなどで構成されたグループ。
JK(ジェイク)が属している。他は第5-6話のタカヒロ、めぐみょんなど。
JKの人脈の広さ(但し慕われてはいない)もあってか劇中で登場した人数は多い。
因みに本来スラッカーは男子生徒のみを指す。
オタク(ギーク)
城島ユウキが属している。第1話のJKや美羽、第5話の隼が呼称。
ゴス
野座間友子が属しているオカルト趣味の怪しげな女子生徒のみのグループ(といっても劇中では4人しか登場していない)。
3年の鵜坂律子がリーダー格で、他は岡村雅美、倉持ゆり。律子の卒業後は不明。
不良程ではないが学内での地位は低く、第9-10話では彼女らによる他の生徒への復讐が行われた(しかし雅美のみ他の3人に比べて同情できる要素が少ない)。
筋肉
名前通り体育会系のマッスルな男子生徒ばかりの暑苦しいグループ。
一見すると力強そうに見えるが、意外とヘタレばかりである。
ヒエラルキーでは唯一アメリカ由来の名称がない。
ゴミ(トラッシュ)
厳密にはヒエラルキーの名称ではないが、主にヒエラルキーの上位層(ジョックやクイーンなど)に立つ生徒が下位の生徒を差別視する際に使われる蔑称。劇中では主に下位層(ギーク、ゴス、バッドボーイなど)の生徒の中でも問題人物とされる生徒を指す事に用いられており、仮面ライダー部に入部する前の美羽と隼も、弦太朗をこの呼び名で侮蔑していた。
その他
どこのヒエラルキーに属しているのかは不明だが、地下アイドルに相当する存在がおり、水無瀬京子がそれに当たる(芸名はポップンあやか→みなぴょんと進級に伴い変化している)。
ジーンのラジオリスナーである乙川美奈や甲田鈴美も所属が不明(外見的にはギークか?)。
部活動
運動部
アメフト部
大文字隼が部長を務める。多くの部員がいるが、名前が判明しているのは三浦俊也と第9話に登場した名古屋雄二のみ。一見すると一枚岩の結束力を持っている様に見えるが、実際には三浦のように、ワンマン主義(隼自身の意志ではなく彼の父親がそうさせていた)な隼に反感を抱く者もいる。
第7話の描写からするとかなりの強豪で、ここに所属する者は必然的にジョックとして祭り上げられる(三浦のような例外もあり)。
チア部
風城美羽が部長だったが、後に繁野ジュンが代行となる。前述の2名の他に佐久間珠恵が所属。美羽と珠恵の卒業後、ジュンが部長になる。
かつてはゴスの岡村雅美も所属していたが、美羽曰く男遊びにうつつを抜かして退部になったらしい(相手は前述した雄二で、しかも最後は振られた)。
繁野ジュンが代行者になって以降は褒めて伸ばす方針へと切り替わった。
フェンシング部
新田文博が所属。
水泳部
有馬ひろみが所属。かつてゴスの倉持ゆりも所属していたが、理不尽な理由で退部となった倉持の復讐を受ける。
野球部
第13話で部員がペルセウス・ゾディアーツの被害に遭った。
陸上部
野本仁が部長で、江川留美が所属。一時期弦太朗と仲違いしていた歌星賢吾も彼を慕う江川のコーチとして所属していた。
キックボクシング部
第22話で宇津木遥が顧問として新しく作った部活。
サッカー部
TV本編では登場しなかったが、『仮面ライダーリバイス』第30話で存在が示唆されている。
文化部
天文部
牧瀬弘樹が部長だが、女子生徒目当てでやっているため部員はいない(一応活動はそれなりにしていたらしく、牧瀬は宇宙飛行士選抜試験を受け筆記試験に合格している)。
写真部
山本麻里が所属しており、後に麻里の彼氏である三浦俊也がアメフト部から転部。
グリークラブ(合唱部)
阿部純太が部長で、片岡平と渡辺伊吹(弦太朗のクラスメイト)が所属。クリスマスには幼稚園で合唱会を行う。
美術部
元山惣師が部長。クリスマスには描いた絵を幼稚園に贈る。
落語研究会
鬼島夏児が部長。腕前は口座を開ける程。鬼島がダークネビュラに送られた後の動向は不明。
醜いアヒルの子の会
鳥居崎ミサが会長で、江口規夫や母部田太朗が所属。白鳥の勇者キッグナスことキグナス・ゾディアーツを応援する、新手の宗教団体のような集団。
因みに会員達の溜まり場となっている建物は鳴海探偵事務所の外観ロケ地と同一。
キグナスの撃破後は解散したらしい。
バレエ部
ミサがアヒルの会の会長になる前に所属していた。
新聞部
徳田弥生が部長で、彼女は3年間所属して新聞を書いていた。
軽音部
プロムで演奏を披露した。
演劇部
山田竜守が昴星高校に行く前に所属していた。
放送部
第36話で登場。西川司が所属しており、「クイーンフェスティバル2011」で司会を担当。
仮面ライダー部
如月弦太朗がゾディアーツ対策のために結成した部活…というよりはグループ。
彼の他に、城島ユウキ、歌星賢吾、風城美羽、JK(ジェイク)、大文字隼、野座間友子、朔田流星が所属。
4月からは大杉忠太が顧問、新1年生2人が仮部員になった。
当然ながら極秘グループ。
生徒会
この学園における生徒会。
会長は規律を重んじる壬生彩加。個性と自由を重んじる杉浦雄太が副会長を務める。
風紀委員長には沖荘子が就いており、他に名前ありのメンバーに矢波敬介がいる。
所属者が全て新撰組に由来している。
関連人物
レギュラー陣などのメインキャラや複数回登場したキャラのみ記載する。
括弧内は教師は担当教科、生徒は部活や所属グループ。(※は仮面ライダー部所属メンバー、★はホロスコープス所属メンバー)
教職員
理事長
我望光明/赤い目の男★
校長
速水公平★
教師
園田紗理奈(古文、2年B組担任→3学期の途中に病欠、辞職)★
大杉忠太(地学→3年B組担任)※
佐竹剛(補習担当→校長)
諸田敏(数学、オネエ口調で話す)
宇津木遥(2年B組後任、後にキックボクシング部顧問)
江本州輝(宇宙特待生特別講師、宇宙京都大学教授)★
小松種夫(情報)
生徒
3年→卒業・OB
風城美羽(チアリーディング部部長、クイーン)※
佐久間珠恵(チアリーディング部所属、サイドキックス)
大文字隼(アメフト部部長、キング)※
鵜坂律子(ゴス)
野本仁(陸上部部長)
徳田弥生(新聞部部長)
2年→3年
歌星賢吾(一時期陸上部、ブレイン)※
城島ユウキ(ギーク)※
如月弦太朗(バッドボーイ)※
朔田流星『交換編入生』(不明)※
繁野ジュン(チアリーディング部所属→部長代行→部長、サイドキックス)
三浦俊也(アメフト部→写真部)
牧瀬弘樹(天文部部長)
鬼島夏児(落語研究会部長→2年の春休みに行方不明→本編終了後に復学)★
山田竜守(3学期からは交換編入生として昴星高校に在籍→3年の春に長期入院し、事実上休学状態)★
エリーヌ須田(3年の1学期にアメリカから転校)★
壬生彩加(生徒会長→入院により休学)
杉浦雄太(生徒会副会長→会長代行→3年の初夏に行方不明→本編終了後に復学)★
番長介(バッドボーイ。弦太郎と第1話で喧嘩になったが、友人になった模様)
元山惣帥(美術部)
江口規夫(醜いアヒルの子の会→解散)
高村優希奈(修学旅行にて弦太郎の班に加わる)
有馬ひろみ(水泳部→退部)
1年→2年
JK(ジェイク)(スラッカー)※
野座間友子(ゴス)※
新田文博(フェンシング部)
佐竹輝彦(バッドボーイ)
五藤東次郎(2年の1学期に天高に転校)★
広田玲子(隼の元カノ)
新1年
黒木蘭(仮入部員→1年夏以降に正式に部員に)※ ★(他のホロスコープスと違い、終始ライダー部側に味方した為、厳密にはホロスコープスメンバーではない)
草尾ハル(仮入部員、入院→1年夏以降に正式に部員に)※
5年後(弦太朗赴任時)1年
風田三郎(怪人同盟→少年同盟)
大木美代子※
小牧瑠美(怪人同盟→少年同盟)
近藤大太(怪人同盟→少年同盟)
根津誓夫(怪人同盟→少年同盟)
仮面ライダージオウEP05
常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ(潜入捜査のため実際には在籍していない)
ツクヨミ(上に同じ)
山吹カリン(元流星塾生)
備考
学園ヒエラルキーの描写等からモチーフはアメリカの高校だと思われる。実際、アメリカの高校におけるヒエラルキーの名称としても使用されている「ジョック」が本作でも使用されている。
ロケとして使用されているのは群馬県にある高崎商科大学(学園の食堂のみ千葉経済大学が使用されている)。仮面ライダーW第7・8話、侍戦隊シンケンジャー第三十幕等でもロケ地になっている。
理事長の人物像ゆえか、はたまた校風がそうさせる環境なのか、ゾディアーツ絡みの事件が頻発する所を見ると教育機関としての存在が非常に疑問視される。
事件が立て続けに発生した為か、第13話では事情の説明を求めて保護者達が大勢押しかける事態が起き、第20話以降は遂に警察の捜査の手が及んでいる(おそらく近隣住民からのゾディアーツ事件に関する通報)が、その度に前者は速水の説得・後者は我望の催眠術で追い返されている。
第33話で、実は宇宙からコズミックエナジーが降り注ぐザ・ホールの真下にある事が判明した(というよりエナジーを得易い様にホールの真下に建てられたと言った方が正しく、第45話で正式に言及された)。ゾディアーツの事件が天高周辺で頻繁に起こるのもその為。
第34話で京都のホールを消滅させた事でエナジーの量が天高に集中し、第35話以降はホロスコープスが立て続けに覚醒するようになった。この設定は後の作品でも生かされており、降り注ぐコズミックエナジーが、後々とある科学者に悪用されてしまう。
周辺地域は天ノ川学園都市と呼称されており、前作の舞台である夢見町の近辺らしい描写が成されている(前作の最終回で登校中らしい賢吾やユウキが登場した事から。最も明確に世界観の繋がりがあるのかは不明)。
フォーゼ本編以降は新・天ノ川学園高校と改名されている。
『仮面ライダーリバイス』では主人公の五十嵐一輝が通っていた北瀬高校のサッカー部の対戦校の名前に「天高」というワードが出ており(ただし字幕では「浜高」と表記されているためはっきりしない)、リバイスが一部の平成シリーズと同一の世界線であることを考慮すると、天ノ川学園高校である可能性が高い。
関連イラスト
こちらは天高の女性陣を纏めたイラスト。
関連タグ
平成二期ライダー活動拠点