「邪魔するな……ココの人間操って、皆で戦わせる」
「人と人の命を奪い合う……!!!この世の『地獄』だ……!!」
データ
概要
第三十幕「操学園」に登場。
操るナメクジのような、操られる傀儡のような姿を持つアヤカシで、筋殻アクマロの第3の配下。『小袖の手』のルーツとされている。
まるで二人羽織のごとく、『緑のローブを被った等身大のナメクジの化け物』が背後から糸で人間を操っているというおぞましい外見をしており、ナメクジの頭部に当たるローブの隙間から爛々と光る黄色い目を覗かせる。なので本当の顔はナメクジと人形の間にあるようだ。
変な外見に反して本人は口数少なく、黙々と任務を遂行する寡黙な仕事人気質な性格である。
武器こそ持たないもののえげつない能力の持ち主で、人間の手首に「思念の糸」を付ける事で三途の川越しからでも意のままに操れる術を使う。
操られた人間はまるで人形の様に感情を無くし、無表情のままクグツカイに従うだけの存在と化してしまう上、この糸自体もクグツカイの特殊な念動力で守られているので絶対に斬れない。操られた人間達を解放したければ、クグツカイ本人を倒す以外に方法は無いのだ。
思念の糸は透明で目に見えないが、劇中ではダイゴヨウの発する光で可視化されていた所から、モヂカラを使えば切れはせずとも見破れる物と思われる。
劇中では鷹白学院なる高校に潜伏し、教師と生徒を操っての殺し合いをさせる事でアクマロの狙いである「地獄の顕現」に加担。
ドウコクに対する表向きの名目は『人間の悲しみを一気に引き出す事で三途の川を増水させる』というもの。あくまで口実に過ぎないとはいえ、殺し合いをやらせて各々の家族や知り合いに精神的ダメージを負わせる……と考えれば結構効果が出そうだ。
劇中での活躍
鷹白学院に密かに潜入し、上述の能力で教師と生徒を操り、お互いの殺し合いを目論む。
六門船でいつもの通りシタリから皮肉を言われると、アクマロは船内に居座って奇怪な手付きをするクグツカイを紹介し、その上でドウコクに面白い策を練っていると報告する。
「人間の悲しみ、一気に引き出す お楽しみ…」
当のクグツカイもそう返すだけであった。
そうして学院の生徒全員を操り人形にする事に成功すると、操った人々を盾にする事でシンケンジャーを相手に善戦するが、イエローがモヂカラで地面に掘った穴を通って背後に回ったスーパーシンケンブルーの真・水流の舞を受けて敗北。それと同時に教師と生徒を操っていた糸も消えるのだった。
その直後二の目となって巨大化したクグツカイは、イエローの提案で偶然にも完成したシンケンダイゴヨウとイカダイカイオー両名と交戦。後者の槍を糸で振り回して攻撃するも、シンケンダイゴヨウの飛び蹴りに怯んだ所へトドメの十手一直線を受け爆散した。
こうしてクグツカイの目論見は阻止されたが、彼もドクロボウ同様、アクマロが自身の真の狙いをドウコク達に悟られない為のオトリ役。つまり彼が何をしようとアクマロの計画には影響がなく、体よく使い捨てられたようなものであった。
余談
名前の由来は傀儡師+人形遣い。
現代の伝承において、『小袖の手』という妖怪は着物の袖から手だけが伸びて人間を驚かす化け物らしく、クグツカイが術によって人間を操る時の手の動きがそのルーツになったとされる。
声を演じた武虎氏は昨年の『炎神戦隊ゴーオンジャー』にてオイルバンキを、翌年の『天装戦隊ゴセイジャー』にてシールドのザンKT及びシュートのザンKT2の声を担当しており3年連続で出演した。
関連項目
侍戦隊シンケンジャー 外道衆 アヤカシ(シンケンジャー) 小袖の手
ドクロボウ・ハッポウズ・フタガワラ:アクマロがカモフラージュとして差し向けた配下達。アクマロの真の目的や、自分達がただのオトリ役であることは知らない。
ヒトミダマ:同じく自身の能力で人間を操り、殺し合いをさせようとした卑劣なアヤカシ。