「フォーゼ・・・とうとう彼がやって来たか。私の学園に」
演:鶴見辰吾
概要
かつて歌星賢吾の父・歌星緑郎と共にコズミックエナジーの研究に携わった、元宇宙飛行士。
天ノ川学園高校創設者兼理事長にして、物語の黒幕でホロスコープスの盟主。
幹部達を介して天高の生徒達にゾディアーツスイッチを渡し、事件を起こさせていた。
ドーム状の椅子に座ったスーツ姿でよく登場し、時おり両目が赤く光る。
この赤い目で相手に誘導催眠または自己暗示をかける事が出来る様で、高校でのゾディアーツ事件が公になっていないのはこの為なのだろう。
初登場時の言動から天ノ川学園高校の重要関係者である事は窺えたが、その時点ではOPクレジットで『赤い目の男』と紹介されただけで、名前と素性は第11話で発覚した。
「遥かなる銀河の呼び声」という書物の著者でもあり、宇宙開発所関連に独自のコネクションを持っているとも言われ、城島ユウキ曰く『この世界で最も宇宙に近い人』。
人物
性格は穏やかで道徳観があるように見えるが、内面は二度の失敗は許さない冷酷な人物。
部下たちからは「理事長」もしくは「我望様」と呼ばれている。部下の一部には異常なまでの忠誠心を持つ者達もいる。しかし本人はホロスコープスも単にスイッチを集めている為だけに利用し「自分を守る衛星」と称し、例え自身を守る為に死のうが当然の事としか認識していない。
友情を軽視しており、弦太朗のダチ発言に対して「人間には友達を必要としない人種もいる」と返したほどである。その冷酷性と孤高の姿から江本からは「太陽」と称される(余談だが、ホロスコープスのモデルとなる十二星座は太陽の通り道「黄道」に位置する星座である)。
その一方で付き合いの長かった江本が自分を裏切り散った際は、彼に裏切られたことではなく、その死に対して落ち込んだり、闇ユウキを「一緒に宇宙に行くパートナー」と称し可愛がったりと自分と志を同じくする者に対してはむしろ甘く、利害が一致すれば敵対者である弦太朗に対しても手を貸す(劇場版より)。
また成果を出した者に罰は記憶を消す程度で済ませる、賢吾の誕生日のお祝いに手製の野菜スープを彼や仮面ライダー部の面々に御馳走したり、最終回ではコアスイッチを使い賢吾を蘇生させるなど、元々はそこまで非情ではなかったのではと思える行動もしている。
ちなみに宇宙飛行士選抜試験でお遊び的な問題を制作したり、鬼島の軽々しく振ってきた謎掛けに答えるなどユーモアの分かる一面もある。
その目的はホロスコープスを揃え、ネビュラゲートを召喚し宇宙最高の知性と呼ばれる「プレゼンター」の元へ行き、その存在との出会いにより人類を進化させ、その人類を統治して見守る事。
スイッチの研究開発を巡る事故で今は亡き歌星賢吾の父親・緑郎とはかつて同じ研究をしていて、その研究の仲間だったという因縁があり、プレゼンターの元へ行く為のスイッチ議論で対立し(次の世代が辿り着いてくれれば良いと語る緑郎は時間は掛かるが安全性を優先したアストロスイッチによる方針、自分自身がプレゼンターに会うことを夢見ていた我望はゾディアーツスイッチによる強制進化を推していた)、江本と共同し彼を死に追いやった。
また財団Xからも資金援助を受けているが、担当が変わってからその関係は一触即発状態である。
いくつも許されざる悪行を行なってきた彼であるが、仮面ライダー部からは天高を作った事で掛け替えの無い物を得られた事から感謝の念も抱かれており、最終回の卒業キック授与の送辞からもそれがうかがえる。
彼が天高を作らなければ、そこに仮面ライダー部は誕生せず、生徒たちの歪みが是正されないどころか宇宙鉄人やアクマイザー、新人類、エニグマなどの脅威に対して人類がなす術なく敗北していた可能性もある事から彼がフォーゼ史に与えた影響は途轍もなく大きいと言える。
名前の由来は太陽と評される人物像から「光明神」だと思われる。ちなみに射手座のモデルであり、英雄たちの師匠とされるケイローンは太陽神アポロンが師であったという。
またその名を漢文式に読めば「我、光明を望む」となる。そう考えると非常に意味深な名前だといえるだろう。
正体
以前からサジタリウスのスイッチャーの素質があることを匂わせる描写があり、速水公平がその素質を見つけたというだけで覚醒してるかどうかは不明だったが、第38話で「残るは双子座と魚座」と発言し、第41話では実際にサジタリウス・ゾディアーツに変身したことから、物語当初から覚醒していたという事になる。
第42話では「裏切り者」となった江本州輝に致命傷を負わせ、コズミックステイツとメテオストームの2人を1人で圧倒するという強さを見せ付けた。
最期
フォーゼのコズミックステイツでワープトライブを発動。仮面ライダー部が「我望からの卒業式」発表を行い、その中でベースステイツの3度のリミットブレイク、「青春銀河大・大・大ドリルキック」を受けて敗北。
仮面ライダー部の実力を認め、弦太朗と友情の証を交わすが、超進化の無理がきて我望の体は既に限界を迎えており、我望の子供時代の思い出の公園にてアクエリアス・ゾディアーツに変身し、コアスイッチを治して、プレゼンター(宇宙の意志)に「生徒がそちらへ行ったらよろしく頼む」と呟いて消えた。
関連タグ
仮面ライダーフォーゼ フォーゼ 天ノ川学園高校 ゾディアーツ
ホロスコープス サジタリウス・ゾディアーツ アストロスイッチ ゾディアーツスイッチ
鮫島博士 久保田博士(電磁戦隊メガレンジャーにおける我望と緑郎に相当するポジション)