概要
如月弦太朗がフォーゼドライバーに4つのアストロスイッチをセットしてドライバーのレバーを引いて変身したフォーゼの基本形態。
基本的に変身時にセットされているスイッチはロケット、ランチャー、ドリル、レーダーだが必ずこの4つでなければならない縛りは特にない模様。厳密に言えば変身に必要なアストロスイッチ自体が存在しない(第15・16話では諸事情によりロケット・ドリルの代用としてマジックハンド・スパイクを、第32話では初お披露目となるコズミックをセットして変身している)。
平成ライダーの基本形態では珍しい白い体色で複眼はオレンジ色。
エレキステイツやファイヤーステイツ等の他ステイツへの変身時は必ずこの形態から変身する。
また、ロケットモジュール他右腕のモジュールを柔軟に切り替えられるのは後に登場したコズミックステイツを除くとこのステイツだけなので、他のステイツを手に入れた後も移動速度やパワーが欲しい時や宇宙空間での戦闘の際はこのステイツが活用される。
背中にはジェットパックの『スラストマニューバー』があり、着時に推進剤を噴出して衝撃を緩和する他、ロケットなど飛行系スイッチが使われていない際の空中での推進にも使われる(東映公式『仮面ライダー図鑑』「スラストマニューバー」の頂より)。
スペック
身長 | 200cm |
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体重 | 95kg |
パンチ力 | 2.1t |
キック力 | 6.3t |
ジャンプ力 | ひと跳び20m |
走力 | 100mを6.2秒 |
平成ライダーの中でも基礎スペックは低い部類に入るが、講談社テレビマガジンデラックス『決定版仮面ライダーフォーゼひみつ超百科』によれば「素手で5mの隕石を叩き壊せる」ほど優れた格闘能力を有するらしい(東映公式『仮面ライダー図鑑』の「アウターナックル」の頂でも同様の解説がなされており、公式設定である)。
これはフォーゼが本来怪人との戦闘用ではなく宇宙開発用の強化宇宙服のような存在であることが大きい。
視力に関してだが、この形態の時点で水平方向300度、垂直方向220度の視野を確保し、冥王星の光を認知できる程に高く、目には遮光シールドが内蔵されている(東映公式『仮面ライダー図鑑』「シーバイザー」の頂より)。
聴力は1km先の木の葉が触れ合う音や聖徳太子よろしく数十人の会話を一度に聞き分けるほど(東映公式『仮面ライダー図鑑』「パルスデコーダー」の頂より)。
必殺技
技名はいずれも弦太朗命名。(そしてこれが正式名称)
ライダーロケットパンチ
ロケットモジュールで加速して繰り出す右腕からのパンチ。
仮面ライダーなでしこと同時に発動でダブルライダーロケットパンチとなり、ヴァルゴ・ゾディアーツを怯ませるだけの威力を持つ。
ライダードリルキック
ドリルモジュールを装備して放つ左足からの跳び蹴り。ガンバライドではロケットモジュールで上昇した後にロケットをオフにして自由落下キックを繰り出すバージョン(完全燃焼モジュールラッシュ)とパワーダイザーがフォーゼをぶん投げる形でアシストするバージョン(パワフル青春アタック)がある。
リミットブレイク
ドライバーのレバーを引く事で発動する必殺技。技名がある物は弦太朗命名。
右腕のロケットモジュールで加速して左脚のドリルモジュールで敵を貫く跳び蹴り。第1話ではロケットドリルキックという名前だったが、第2話における野座間友子の言葉を受けて第3話で改名した。
威力は15t(デアゴスティーニ刊『週刊 仮面ライダー オフィシャルパーフェクトファイル』より)。
ライダーロケットドリル宇宙キック(ロケットドリル宇宙キック)
敵諸共宇宙へ上がり、左腕のレーダーモジュールで狙いを定めて放つロケットドリルキック。第2話で初使用。
ただし取り敢えず宇宙で使われればこう呼ばれるらしく、レーダーモジュールなしで放ってもいいようだ(第14話)。
ライダーロケットドリル大宇宙キック
スコーピオン・ゾディアーツにロケットドリル宇宙キックを防がれた際、再度リミットブレイクして放ったキック。
ロケットモジュールとドリルモジュールが二回り程大きくなり、威力が大きくアップしている。
が、スイッチに負荷が掛かり過ぎる上にスイッチ内のコズミックエナジーを消費しきってしまう為、その後しばらくスイッチの使用自体も出来なくなってしまうと言うデメリットがある(第15話)。
威力は45t(デアゴスティーニ刊『週刊 仮面ライダー オフィシャルパーフェクトファイル』より)。
ペン・リミットブレイク
ペンモジュールを装備した右脚からの連続蹴りで、硬質化するインクを敵の身体に付着させて敵の動きや能力を封じる(第16話)。正式名称は不明。
クロー・チェーンソー・スパイク・シザース・リミットブレイク
4つのモジュールを同時に装備し、側転しながら空中を高速で回転して敵を何回も切り裂く。
斬撃・刺突系のモジュールによる強力かつ派手な技だが、登場したのが第44話で闇ユウキと存在の強さが逆転してしまった本物のユウキが変身するジェミニ・ゾディアーツ戦であり、まともに戦えないユウキを痛めつけるという後味の悪い結果となってしまった。
一応フォローすると、弦太朗始めこの時居合わせた仮面ライダー部の面々は闇ユウキの策略によって本物のユウキを闇ユウキと思い込んでしまっていた。リミットブレイク直後、ユウキに成りすました闇ユウキの言動やジェミニ・ゾディアーツの戦意の無さに違和感を覚えた賢吾が指摘したことで判明したが、この殺傷力の高そうなリミットブレイクをよりによって仲間であるユウキにお見舞いしてしまうのはそれまでの展開も含まてかなりいたたまれない構図であった。
チェーンアレイ・チェーンソー・ハンマー・リミットブレイク
劇場版にて使用。飛び掛かってチェーンソーモジュールを振り下ろした後、チェーンアレイモジュールとハンマーモジュールで連続して殴打、とどめにチェーンソーモジュールによる回し蹴りを放つ。因みにディレクターズカット版にてリミットブレイクである事が判明した。
青春銀河大・大・大ドリルキック
サジタリウスにライダーロケットドリルキックを受け止められたフォーゼが、更に三連続レバーを引いて発動した4段リミットブレイク。
ライダーロケットドリル大宇宙キックの様にモジュールが大きくなる事は無いが、フォーゼの全身を覆うように銀河の様な光の渦が発生し、ライダー超銀河フィニッシュすら防いだサジタリウス・ノヴァを貫く程の威力を発揮する。
この一撃を以て、天高は我望の支配を卒業した。
クロー・リミットブレイク
『仮面ライダーフォーゼスペシャルイベント』にて使用。
ウヴァに飛びかかり、クローモジュールを振り下ろした。
『ファイナルステージ』ではステルススイッチとの併用で行われ、復活したヴァルゴ・ゾディアーツを倒した(音声はクロー単体のリミットブレイクだったので本項では同一のものとして扱う)。
ライダーロケットパンチ(リミットブレイク版)
『仮面ライダーフォーゼスペシャルイベント』にて使用。
ライダーロケットパンチのリミットブレイク版でピクシス・ゾディアーツを撃破。
ダブルロケットパンチ
『ファイナルステージ』で見せたなでしことの合体技。ロケットモジュールを装備して同時にぶん殴る(ちなみになでしこ側もリミットブレイクを発動している)。
ジェネラルシャドウを撃破した。
ライダー超銀河フィニッシュ
本来はコズミックステイツの必殺技。
『スーパーヒーロー戦記』にてバスターらの大断断と共にアスモデウスに浴びせた。
合体技
他のライダーとの協力技。
ライダースイングバイ
マジックハンドモジュールで投げ飛ばした仮面ライダーオーズがトラクローで敵を攻撃する。
この時オーズが「はやぶさでもないし~!?」と言いながらすっ飛んでいるが、これはオーズこと、火野映司を演じた渡部秀氏が「JAXA ぼくらの宇宙大冒険」にて「はやぶさ君」役を演じたことに由来する声優ネタと一緒に引っかけた宇宙ネタでもある。
ダブルライダーロケットパンチ
仮面ライダーなでしこと共にロケットモジュールで敵を攻撃する。
余談
フォーゼでお馴染みの両腕の拳を宙に勢いよく突き上げる「宇宙キター!!」のポーズだが、これはスーツアクターの高岩成二が現場で苦し紛れに考え出した、いわばアドリブ。
様々なポーズ案を出したもののことごとく却下されてしまい、最終的に「もうネタねーよ!やってられっか!」と半ばヤケ気味になって披露したポーズが採用されたとのこと。
関連タグ
オリオン・ゾディアーツ カメレオン・ゾディアーツ ペルセウス・ゾディアーツ スコーピオン・ゾディアーツ
・他ステイツ
エレキステイツ | 10「エレキ」で変身 |
ファイヤーステイツ | 20「ファイヤー」で変身 |
マグネットステイツ | 30&31「Nマグネット」「Sマグネット」で変身 |
コズミックステイツ | 40「コズミック」で変身 |
ロケットステイツ | S-1「ロケットスーパーワン」で変身 |
メテオフュージョンステイツ | EX「フュージョン」で変身 |
メテオなでしこフュージョンステイツ | EX&n「フュージョン」「なでしこ」で変身 |