『N Magnet』
『S Magnet』
『N』『S』『『Magnet on』』
概要
仮面ライダーフォーゼの強化形態。初登場は第20話。
フォーゼドライバーにアストロスイッチNo.30「Nマグネットスイッチ」と、No.31「Sマグネットスイッチ」を装填して変身する。
肩に備えた二門の電磁投射砲で戦う戦車の如き容貌の重火力ステイツで、金属相手なら無敵とも言える能力を誇る。
第19話でマグネットスイッチを初使用した際は腕部だけが変化。磁力の制御ができない所か両手がくっ付き、彼方此方から自転車や空き缶などを引き寄せて身動きが取れなくなる事態が発生。
その後第20話で歌星賢吾が調整等を行うことで完全なステイツチェンジに成功した。
変身シークエンス
アストロスイッチと一体化させた情報端末「NSマグフォン」を分離し、N&Sマグネットスイッチとしてドライバー両端の●と■ソケットに挿入。スイッチの切り替えボタン『アストロキートップ』をN→Sの順番で入力するとまずフォーゼの両腕が変化。その後フォーゼを挟むように2つのU字型磁石のヴィジョンが出現し、それが重なると同時に上半身を覆うアーマーを両側から挟み込んで着装。最後に頭部を「マグネティックメット」が覆う事で変身が完了する(この仕様上劇中で直接この形態に変身した事はない)。
両腕に対応した2スロットを使用するため上半身全体が変化してるのが特徴。メインカラーは銀で、右半身に赤、左半身に青い磁石を表すラインが走っている。
フォーゼの形態の中でも特に宇宙飛行士然とした容姿となった。
スペック
身長 | 212cm |
---|---|
体重 | 114kg |
パンチ力 | 2.8t |
キック力 | 6.4t |
ジャンプ力 | ひと跳び13m |
走力 | 100mを6.8秒 |
専用モジュール「Nマグネットキャノン」「Sマグネットキャノン」による強力な射撃攻撃で敵を圧倒する遠距離型のステイツ。"強化形態"ではあるものの砲撃に特化しているため、実は数字上での性能はファイヤーステイツと同等以下。右腕だけでなく左腕も固定されてしまうため拡張性が低く、更に構造上首が回らず肩も上がらないという短所も目立つ非常にピーキーな形態である。
外見通りフォーセの形態で最も重く、スピード面はベースステイツを下回り全形態で最低だが、背部のジェットパックユニット「スラストマニューバー」は高出力の「リパルシブマニューバー」に強化されているため実際の機動力は数値程低くはない。
まず目を引くのは上半身の大型化したアーマーブロック「チェスターラック」。上述のマニューバーに加え、N&Sマグネットキャノンへの電力供給と磁場のコントロールに必要な強力なバッテリー「チャージセル」を搭載しているため背部から胸部。更には肩部装甲「スリングアーマー」や頭部の一部も一体化しているため、エレキステイツなどと比べ差異が著しいものとなっている。
腕部の棒磁石型の部位はアーマーユニット「メタルバックフィスト」。磁場のコントロールにより拳自体を加速させ、パンチスピードと破壊力を向上させることが出来る。手部を覆う「パワードグローブ」にはパワーアシスト機構が組み込まれており、握力が強化されている。
アーマー以外の銀の外装は「シールデッドガーメント」と呼ばれる磁気を遮断するパーマロイ合金の金属膜で覆われ、発生する強力な磁界の影響からフォーゼのシステムと装着者を守る。
脚部は外見上の変化は乏しいが、大型化した上半身に合わせて筋力を補助・フォーゼの脚力を向上させ運動性を安定させる機能を持つ強化アクチュエーター「アクティブストレッチャー」を新たに搭載している。
頭部は超硬質のハイパーカーボンプレートに覆われた結果真っ黒な「モノリシックフェイス」に。全面からレーダー探知用電磁波を放出しており、強化ロッド型アンテナ「アークグラビトンロッド」の重力・引力・周囲の磁場を精密に観測するセンサー機能を補強する役割を持つ。
側頭から後頭部は超剛性金属『アストリウム』で出来たフレーム「ハーフトップギア」で保護。このメタルフレームも胸部の「チェスターラック」に固定されており、マグネットキャノンの反動や自重による負担の軽減を図っている。
ツール
NSマグフォン
朔田流星が組み立て、歌星賢吾による最終調整を経て完成に至ったアストロスイッチ一体型情報端末。「Nマグネットスイッチ」と「Sマグネットスイッチ」、そして「星間連絡用の試作情報端末」を合体させた多機能デバイス。
変身時は分割してドライバーにセットし、変身後は下記の砲塔の操縦桿の役割を果たす。
詳細は専用記事を参照。
エレキスイッチ同様初使用時は腕だけ変化する不完全な変身が発生した。
Nマグネットキャノン Sマグネットキャノン
マグネットステイツになると同時に出現する電磁砲型フォーゼモジュール。
フォーゼモジュールには珍しく、「アーセナリーベース」と呼ばれる肩部の砲台に装着され、ドライバーにセットしたマグネットスイッチによって制御を行う。
最大7km/s初速のエネルギー弾は通常の攻撃がほとんど通用しないドラゴン・ゾディアーツにもダメージを与える威力を持ち、モジュールの中でも特に高い破壊力が特徴。
リミットブレイク発動時はフォーゼから分離後キャノン同士で再合体し、遠隔操作可能な浮遊砲台NSマグネットキャノンを構成。砲撃だけでなく磁場を操る事も可能でドラゴン・ゾディアーツ戦では鉄球を吸い寄せて跳ね返す戦法を見せた。
直接ぶつけることで質量兵器としても使用できる(コーマ・ゾディアーツの作り出した偽ドラゴンをこれで倒した)。
必殺技
「喰らえ!これが俺達の、青春の磁力だ!」
ライダー超電磁ボンバー
NSマグネットキャノンから赤と青の閃光を束ねた紫の光弾を発射するリミットブレイク。
光弾の力場に捕らえられた相手がブラックホールの中心で圧潰するが如く倒される様は軽くホラー。
絶対ラストワンじゃないゾディアーツ相手に使ってはいけないと思う。
…と思っていたら映画「スーパーヒーロー大戦」でゾディアーツでもないアポロガイストの投げたガイストカッターをこの技で弾き返した上に粉々に吹っ飛ばして葬り去った。
…潰されたのは怨念だと信じたい。
最終回ではサジタリウス・ノヴァに対して使用したが、撃破には至らなかった。
磁力の竜巻
正式名称不明。周囲の巨大な鉄塊をも巻き込む磁力の竜巻を起こし、敵を吹き飛ばす大技。
見た目が派手なだけでなく食らったゾディアーツは変身を解除してもその後しばらく身体に磁力を帯びたままになってしまう。どうしてこうも危険な技ばかりなのだろうか……。
ライダー超電磁タックル
ブースターの出力で体当たりを繰り出すリミットブレイク。劇中では挟み撃ちで使用したが、フォーゼ単体での使用も可能な様子。
『仮面ライダー超クライマックスヒーローズ』ではマグネットステイツに超必殺技にまさかの採用を果たしている。
『ファイナルステージ』では隼が変身したマグネットステイツがサジタリウス・ゾディアーツに使用、コズミックステイツ(美羽)のライダー超銀河フィニッシュに繋げた。構えもしっかりアメフト式のタックルになっている所が隼らしい。
ライダー超電磁ボンバー一斉掃射
ランチャーモジュール・ガトリングモジュールと同時に放つライダー超電磁ボンバー。
ライダー超電磁ストライク
仮面ライダーメテオとの合体技。
Nマグネットスイッチをメテオドライバーにセットして発動、互いに引き合うことで相手を押しつぶす。やはりエグい。
ちなみにパチンコ「仮面ライダーフルスロットル」では、オリジナル必殺技でストロンガーとXが似た技を使った。
マグネットモジュール・リモートドライブ
ガンバライド限定。マグネットキャノンをファンネルよろしく高速で動かして敵を撹乱、頭上から超電磁砲を撃ち出して敵を消滅させる。ガンバライジングではこれとほぼ同じ動作で「ライダー超電磁ボンバー」の名称になっている。
余談
- スーツアクターを務めた高岩成二氏曰く「フォーゼのスーツの中でも特に動きづらく、芝居ができないためアクションはワイヤーに吊られることが多かったことから演じるのが嫌であった」とのこと。
- 登場話は前作の中間フォームと同じである。
- 次回作以降は2段階以上の強化が行われるのが定番となるため、一段階で終わる強化フォームはフォーゼ マグネットステイツが最後である。
関連タグ
アルティメットリバイ、アルティメットバイス:同じく磁力を持つ強化フォーム。
キングライオン大戦記:似たような機構を持つ仮面ライダーブレイズの中間フォーム。
グルキャンフォーム:肩に砲門を持つフォーム。
タジャドルコンボ←マグネットステイツ→フレイムドラゴン/オールドラゴン