ネタ・バレ・注・意!
概要
『仮面ライダーフォーゼ』の敵であるホロスコープスの幹部の一人、速水公平/リブラ・ゾディアーツ。
かつて、仮面ライダー剣においてカリスマ的人気を誇る仮面ライダーギャレンとその変身者である「橘さん(ダディ)」こと橘朔也を演じていた天野浩成が第13話の予告に登場した際に、どのような活躍をするのかと平成ライダーファンを驚かせたが話が進むにつれダディ化が進行。
一度は京都でダークネビュラ行きが決定したが、星の定めを見極める超新星『ラプラスの瞳』を会得してしぶとく生き残った。しかしやはりダディ化はとどまるところを知らず、第44話終盤でジェミニのスイッチを回収した我望の様子を見て
「我望が欲しているのはスイッチだけで、ピスケスを見つけたら粛清されるのではないか?」
と言う猜疑心から、離反を決意。直後の予告で天・秤・離・反と堂々とオンドゥルルラギッタンディスカー!!と見事に我望達を裏切った…
↑第44話終盤の速水校長。
第45話のネタバレが含まれます。
裏切りを決意した速水校長は、草尾ハルの見舞いに来ていた黒木蘭をアメリカ留学を口実に強引に車に乗せ、高飛びしようとしていた。
しかし、その動きを事前にレオに察知されていた速水校長はレオの襲撃を受け、さらに蘭までもがピスケスのスイッチャーであると知られてしまった。
病院で速水校長の不審な行動を見ていた如月弦太朗が駆けつけたのを見て、速水校長は「その娘(蘭)を助けたかったら、私と共に戦え!」とリブラに変身して共闘を持ちかける。
その場はなんとかレオを退けた速水校長だったが、仲間であるホロスコープスを裏切るのかと弦太朗に問われると速水校長は「我が身を守るためなら、何でもする!」と迷言を残した。
その後、仮面ライダー部達に我望=サジタリウス・ゾディアーツであること、我望がホロスコープススイッチを集めているのは、ダークネビュラを開いてプレゼンターに会いに行くこと、その際の衝撃で日本が消滅してしまう規模の災害が起こることを語り、ライダー部は半信半疑ながらも速水校長と共闘することを決意。その際、速水校長は信用してもらうために朔田流星にリブラスイッチを渡したのだった。
ひとまず蘭を匿っていたライダー部の面々だったが、アクエリアス・アリエス・ヴァルゴの能力を駆使する立神吼に追い詰められ、遂にその魔の手が蘭に迫ったそのとき、別行動をしていた速水校長が颯爽とあわられ、生身でありながら果敢にレオに挑んでいったのだった。
「私の生徒に手を出すな!」と戦う姿に、いてもたっても居られなくなった蘭は速水校長を助けるため、彼の願いとは裏腹にピスケスに覚醒してしまった。
そして遂に十二使徒が揃ったことで、その場に我望が現れた……
第46話のネタバレが含まれます。
我望は思うところがあったのか、一度猶予を与えるという名目でレオを連れその場を撤退。
一命を取り留めた速水校長と蘭はラビットハッチに匿われ、その間に園田先生がスコーピオン・ゾディアーツであった事などを明かしていた。
しかし、いつまでもこのままでは埒が明かないと速水校長は弦太朗、流星を連れて我望の謁見の間へ忍び込みスイッチを回収しようと目論む。
しかし、そこにはジェミニ・ノヴァが待ち伏せており、部屋ごと消し去ろうと自爆し、その爆発に速水校長が巻き込まれ爆散!!
速水校長はこの場で死んだと思われた…………
だが、本当のリブラショックはここからである。
ジェミニ・ノヴァの爆発に巻き込まれ、死んだと思われてからわずか3分後に偽フォーゼの姿でピスケスに不意打ちを食らわせる。困惑する仮面ライダー部の前で本性を表し、オンドゥルルラギッタンディスカー!と怒る弦太朗達に平然と今回の作戦を語ったのだ。
実は速水校長は黒木蘭をピスケス・ゾディアーツに自らの意志で完全に覚醒させるため、あえて仮面ライダー部の味方につくふりをしていたのである。
前回のレオに生身で果敢に挑んでいる姿も、ドサクサに紛れレオから流星に奪われたスイッチを取り返すための演技だったのである。
(もしも流星がスイッチをレオに奪われていなかったら校長はどうすれば良かったのかを聞いてはいけない)
そして蘭からスイッチを奪い、12個のホロスコープススイッチが揃ったことでサジタリウス・ゾディアーツは12個のスイッチを使ってダークネビュラから宇宙へ旅立とうとする。
しかし歌星賢吾は江本州輝のデータから、サジタリウスがダークネビュラのゲートを開くと攻撃できなくなるということをつかんでいた。
その隙をフォーゼが突いてリミットブレイクしようと超銀河フィニッシュを放ったのだが、リブラ・ゾディアーツはサジタリウスを守るために捨て身で受けた。
そしてリブラ・ゾディアーツはダークネビュラに吸い込まれながら次のメッセージを残して爆発したのだった。
「我望様、見て頂けましたか?私の存在の重さを」
しかし、我望は「太陽である私を守るのは衛星として当然」程度にしか思っていなかった。
それは皮肉にも、我望を裏切った江本が死んだ時にその死を悼んだのとは正反対だった。
命を差し出してまで主を守った彼だが、その扱いは最期まで軽いままだった。しかし賢吾の逆鱗に触れ最終的に殺されるが「俺が我望に消されても彼を恨まないでくれ。人を恨むのは君達らしくない。恨まずにただ…我望を止めてくれ。我望の絶望に光を与えてくれ。」と書き残し、間接的にとは言え我望を救うきっかけになったのがせめてもの情けか。
第13話から登場し、実に30話以上に渡って『仮面ライダーフォーゼ』という作品に色を添えてくれたダデ…速水校長、本当にお疲れ様でした。
余談
速水校長が最後に我望を庇ってダークネビュラに吸い込まれる際に上記のセリフを喋るが、
そのシーンが吸い込まれていくリブラゾディアーツの側で校長の顔面どアップのために
『無茶しやがって…』
と言われる事も。
また、山羊座ショックでの奇妙なシンクロぶりも記憶に新しい同じニチアサ番組の『聖闘士星矢Ω』だが、これまた同じ日の放送で、初代の主要キャラと縁の深い天秤座の黄金聖衣が奪われるという展開を披露している。最早運命的な何かを感じざるを得ない(尤もこちらの天秤座は紫龍の知り合いでありれっきとした主人公たちの味方であることが後で判明したので、取り敢えず天秤座ファンは胸をなでおろすことになった)。
さらに同じ日のスマイルプリキュア!の放送内容が、よりにもよって夏祭りで皆で花火を見るという内容だったため、「空にお花が咲いたクル!」のキャンディのセリフと共にこのシーンを思い出す視聴者が続出し、笑うシーンでもないのに爆笑を誘うという二次被害が発生してしまった。
尚、この回がニコニコ動画で公式配信された際の日時がちょうどジオウに剣崎達レジェンドキャストが出演する回であった。また、なんの因果か、今回出演していたディエンドの持つネオディエンドライバーのDX品にギャレンのカードが付属していたり(原典からしてディエンドはブレイドに何かと絡みがある。)、更におかしな事に同じ日にニコニコ動画で公式配信されたスカイライダーの回はゴキブリジンの回であったりするなどの珍事件が重なった。
ちなみにこの日レンゲルは活躍しなかった。
その4年後の2023年、『フォーゼ』のYoutube公式配信にて同年8月19日に第45話・第46話が配信されたが、同日に21時からの『剣』第1話・第2話の配信決定が告知されたため、同日の朝と夜に速水校長と橘さんのオンドゥルルラギッタ姿を見ることができるという何とも贅沢な事態が発生した。
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