概要
【注意】
あまりいい気分をしないファンも居ると思われるので用法・用量を守って使いましょう。
「仮面ライダー剣」の本編で4人目のライダーとして、高校生・上城睦月が適合者として変身する仮面ライダーレンゲル。
スートダイヤ・カテゴリーJ、ピーコックアンデッドの主導の下で完成したライダーシステムであり、設定上は「最強の仮面ライダー」という触れ込みであった。
のだが、いざ登場してみると…
1・強化フォームが存在しない
これは上記の通り、「初登場時から最強のライダーシステム」として位置付けられていたためであり、実際にギャレンのジャックフォームから繰り出された必殺技すらも跳ね返せるぐらいには強かった。
その為、レンゲルは最初っから金色のライダーなのだ。
ただ、ブレイドに2つの強化フォーム、カリスにも事実上の強化フォームが続々と出てくる中で、最終回まで一貫して通常フォームのままであった。
ちなみに中の人は他の三人の人らに「キングフォームあるらしいよ!」と騙されたらしい。
その後、『仮面ライダーアウトサイダーズ』でギャレンの最強形態がついに実現してしまったため、更にハブラレンゲル化が加速してしまった。
…と思いきや、20周年記念イベントにてスーツが制作されていたことが明らかとなり、ステージショーにて公の場で遂に日の目を見ることとなった。
ちなみに仮面ライダービルドの仮面ライダーグリスも「金色なんだから強化フォームいらないじゃん!」と言われて出されないまま終わりかけたことがあるがこちらは人気が出たので急遽強化フォームが作られ、Vシネマで更にもう一つ作られた。
2・フロート
「劇場版仮面ライダー剣 MISSING ACE」で発生したハブラレンゲル。
概要は1と近いものがある。
場面は終盤、アルビノジョーカーが巨大邪神14と一体化してブレイド、ギャレン、レンゲルに襲い掛かる。巨大な敵を前に空を飛んで攻撃しようとする三人だったが、
(0w0)「フュージョンジャーック」
(0M0)「フュージョンジャーック」
(0H0)「フロート」
といった具合に、ここでもレンゲルのジャックフォームがないことがネタにされてしまっている。
3・技の格差
これは上記のフロート問題にも通ずることだが、レンゲルは他の3ライダーに比べて必殺技(コンボ)の種類に特に差がない。
初期フォームだけを見ればブレイドとカリスと変わらない3つ(※)だが、両者に強化フォームが追加されたことで負けた。
※ただし後年、「仮面ライダー図鑑」で♣3+♣4が「スクリューラッシュ」というコンボとして扱われるようになった事で4つとなりギャレンに並んだ。
しかもレンゲルには他の3ライダーにはあるカード3枚によるキック技が存在しない。ブレイドなら「ライトニングソニック」、ギャレンなら「バーニングディバイド」、カリスなら「スピニングダンス」と、それぞれのライダーを象徴するキック技があるのだが、レンゲルのキック技はなんとカード2枚の組み合わせで発動する「ブリザードクラッシュ」のみである。ちなみにレンゲルのカード3枚技は「ブリザードベノム」で、レンゲルラウザーによる突撃技。つまりキックとは無縁の技であり清々しいまでにハブられている。
ただし…
本編も劇場版も不遇な扱いを受けているが、実は設定上レンゲルにもジャックフォームが存在する。
しかしジャックフォームで融合するスートクラブ・カテゴリーJはエレファントアンデッド。
…つまり、たとえジャックフォームになったとしても飛べないのである(ブレイドはイーグル、ギャレンはピーコックと飛べる鳥のアンデッドと融合するため飛行能力がある。それを言えばカリスのウルフも空は飛べないが、「フロート」はスートハート、カリスのラウズカードである)。
ただ、劇場版のシーンで注意してほしいのは直前に剣崎のセリフにある「俺たちと、始の力で!」。ここでフロートを使うのはハートのカード=始の力を使っていることに他ならないのだ。その意味では、本当ならばここは熱いシーンなのである。
あとブレイドとギャレンがジャックにならないといけない領域に通常フォームでレンゲルはたどり着いているということの証明にもなる。
問題は、前述の通りレンゲル自体が全編を通して決して優遇されているとは言い難いことと、よりにもよって使用直後に三人そろって邪神に撃墜されるという展開にある(しかもこの後ブレイドがキングフォームに変身してあっさり倒してしまうのでなおさら不遇に思える)。
それに追い打ちをかけるかのように「仮面ライダー図鑑」ではエボリューションギラファの頂でギャレンキングフォームの存在が示唆されたのにも拘らず、フュージョンエレファントやエボリューションタランチュラの頂で触れられたのは本編での活躍とラウザーへのチャージ効果の説明だけで、ジャックフォームやキングフォームに変身できるかという公式回答は一切記載されなかった。
尤も、作中で一瞬だけ登場した剣崎レンゲルには触れられているあたり、一応はそれなりの待遇は受けている。
余談
剣OP2ELEMENTSの「ジレンマ~壊してく」の部分で1人だけ表情が違うのが分かる(ムッキーは悲しい表情、ケンジャキ・ダディ・ムッコロは何か叫んでいる)。
これはもしかしたらムッキーが1人だけ飛べないことを表しているのかもしれない。
仮面ライダーザダイナーのブレイド15周年メニューでは「レンゲルフロート」というメニューが登場。
上述したネタを知らなければかなり普通のコラボメニュー名だったこともあり、他のも含めて「シンプルながら完璧なネーミング」とされている。
「剣のメニューがこうなった責任は私にある。」
「だが私は謝らない。その恐怖心を克服して、必ず食べに来てくれると信じているからな。」
客演
映像作品
これはレンゲルというより、睦月が当てはまる。剣崎は仮面ライダーディケイドと仮面戦隊ゴライダーに、橘はスーパーヒーロー大戦GPに出演。始も剣崎と天音と共に仮面ライダージオウに出演している中、唯一睦月だけ変身前の姿で出演していない。尤もこれに関しては、睦月の演者である北条隆博氏が剣終了から8年後に芸能界を引退し、現在は飲食業(カフェ)を本業としているという事情も含まれると思われる(とはいえ、北条氏は自身の経営するカフェで特撮関係のイベントを開催したり、剣関連の事であれば前向きな姿勢を見せている事から、今後場合によっては何らかの形で睦月を再び演じる機会があるかもしれない)。
ガンバライド/ガンバライジング/ガンバレジェンズ
ガンバライドでは稼働3年目のオーズ弾の時点で他ライダー3人は登場しているのにレンゲルだけは長らくプレイアブルキャラとして登場していなかった。(とはいえ、スペシャルカードを含むならばギャレンやカリスよりも先に登場している。)
シャバドゥビ1弾のEXステージの先行登場を経てようやくシャバドゥビ2弾でLRで登場した。必殺技は3枚コンボの「ブリザードベノム」。
しかし、登場して約1年後のシャバドゥビ6弾を最後にガンバライドが稼働終了してしまった。
ガンバライジングでは3人編成のゲームという事もありブレイドやカリスは鎧武(無印)弾で、ギャレンはナイスドライブ弾にて参戦し他にも複数のLRでタッグ技が登場したり、ワイルドカリスが参戦したのに対して、レンゲルはGLRブレイドのスキャン演出(op再現)で手首のみやキングフォームの必殺技のフォーカード(メモリアルフィニッシュ)の演出でしか登場できていなかったが、リリリミックス6弾で遂に参戦した。さらに北条氏の本人ボイスである。必殺技は2枚コンボの「ブリザードクラッシュ」。
しかしレンゲルが参戦した同年の12月には、ガンバライジングのサービス終了が発表されてしまった……。
ガンバレジェンズではガンバライジングのカードが使える為レンゲルのカードがあれば初期から使用できた。
そして2弾では、なんとブレイド・ギャレン・カリスと同時に4人揃って参戦!ついにハブラレンゲルから脱却したのだった!
シティウォーズ
サービス開始から3年間音沙汰がなかった(フォーカードの演出でカードだけ参戦)が、2021年の1月についに参戦。北条氏の新規アフレコも実施され、多くのプレイヤーが歓喜した………のも束の間、同月にサービス終了が発表されてしまった。
ゲームに関しては他の歴代作品の数多くのキャラも参戦させなければならない中で過去作品の4番手の立ち位置を考えれば順番的には妥当な面もある。事実大半の演出を前作から流用できるガンバレジェンズでは4人同時参戦を果たしている。
ライドウォッチ
仮面ライダージオウにおける収集アイテムポジションで、過去作のライダーを模している。
主役であるブレイドはもちろんのこと、ガシャポン版でギャレンも商品化されていた。そして、商品化されていないライダーが5つ選ばれてライドウォッチ化されるという企画、「君が選ぶ!欲しいDXライドウォッチ大投票タイム」の中にカリスが選ばれ、レンゲルだけがライドウォッチ化されなかった。
レジェンドライダーケミーカード
今回は珍しくブレイド、ギャレンに続いてのラインナップでカリスを差し置いてレンゲルがダークライダー枠として登場した(ダークライダー枠は当初は敵対していたが最終的に味方になった物も含まれており、他にはアナザーアギト、ダークキバ、ネクロムもこれに該当している)。
余談だが、レンゲルに関しては他の敵対したライダーと比べて本編で別の人間が変身し、実質敵ライダーとして戦ったり、メイン変身者の睦月の敵対期間がかなり長かった(ダークキバも該当はするが、敵対した期間は登場が終盤だったのでソコまで長くなかった)。
関連タグ
睦月(艦隊これくしょん):アニメ放送時、メイン三人の中でゲームで改二が実装されていなかった為、名前つながりでいじられた。