「俺を受け入れろ、俺の力を!」
「ワザと封印されてやったのだ‼」
TV本編より
「あの女が封印を解く鍵か?」
データ
身長 | 219cm |
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体重 | 118kg |
カテゴリー | カテゴリーA |
スート | クラブ |
特色/力 | 口から吐き出す糸、右手から放つ分銅付きの糸 |
CV | 塩野勝美、梁田清之 |
登場話 | 第11話「各々の居場所」~第14話「エース封印!」 第42話「レンゲル復活」 |
(出典:『仮面ライダー剣 超全集』p.48、東映公式『仮面ライダー図鑑』より。)
概要
蜘蛛(オニグモとする資料もある)の祖たる不死生物にして、カテゴリーAに属するアンデッドの一体。
口から吐く強粘性の糸で獲物を捕らえ身動きを封じた後、消化酵素を含む牙で噛みつき捕食する。また、毒針を連射して口から発射、敵を仕留める能力を持つ。
そのほか、糸を鍵爪付きのワイヤーと併用し、自在に操る事でライダーの手元のラウズカードを簡単に弾き飛ばすほどの武器としても使用できる。
普段は樹の上に巣を張り、そこをテリトリーとしているが、本能的に自身と適合する素質を持った人間を求める習性を持っており、自身と適合資質のある人間を窺っているが、時には金色の子グモを空中に散布して情報収集に勤しんでおり、不特定の場所に出現しては、その場にいる人々に襲いかかる事を繰り返していた。
この習性を知る伊坂/ピーコックアンデッドによって自身がバトルファイトに有利に立つために必要な新たなライダーを生み出すために、未だ彼のみの力を宿したライダーシステムがないことに着目されつけ狙われる。最終的に伊坂に焚き付けられた橘と戦闘になり、激戦の末、「バーニングディバイド」を喰らい封印されてしまった。
……が実は一連の行動は(本人曰く)、自身がバトルファイトに生き残るために、敢えてピーコックアンデッドの策に嵌り、ワザと封印されたに過ぎない。実際には完全な封印を免れ、しぶとく生き残り、ピーコックアンデッドの素知らぬところで彼に操られた烏丸所長に干渉。新型ライダーシステム・レンゲルクロス(及びレンゲルバックル)を制作させ、スパイダー・スピリチアを通じてレンゲルの適合者である上城睦月の精神に働きかけ、彼を徐々に支配下へとおいて行った。
その力は絶大なもので、スパイダーアンデッドの凶行を押し留めようとした、彼よりもランクの高い嶋昇/タランチュラアンデッドの力をもってしても完全に抑えることが出来なかった程であった。
ただし、物語の後半に関しては、スパイダーアンデッドの影響と言うよりも(トラウマを抱える)睦月自身に要因があったと言えなくもなく、一度は支配から解放されながら、睦月の精神的未熟さから、下手に強大な力を得ようとする行動を見せる様になっていた。
それを把握したスパイダーアンデッドは、睦月の精神を無理矢理縛るのではなく、元から彼が内包していた負の面に働きかけたのである。
結果的に睦月は、先輩ライダーである剣崎や橘に反抗的な態度を向けるようになり、以前よりも傲慢な性格の持ち主にまで変貌。アンデッドだけでなく、他のライダー達まで形振り構わず襲い掛かり、他のライダーから奪ったカードにモノを言わせた戦い方をしている自身を「最強」と自画自賛するなど、自らの力を過信した結果、連敗を繰り返すようになり、暴走と迷走の一途を辿るようになる。
そんな中、城光/タイガーアンデッドが、今回のバトルファイトが仕組まれていたものであること(バトルファイトを「聖戦」と捉えていた彼女にとっては絶望的な事実であった)、加えてティターンの注入する『アンデッド・ポイズン』の効果でライダー達の暴走・潰し合いが目論まれていることを知る。睦月やその幼馴染の望美を通じて人間の心の温かさや強さを知った彼女が、アンデッド・ポイズンで苦しむ睦月を見かねて自ら封印され、タランチュラアンデッドに力を貸したことで形勢逆転。真の力を発揮したタランチュラアンデッドの力により、睦月からラウズアブゾーバーを介して分離されてしまう。
彼ら2人の力を借りた睦月と雌雄を決するべく最後の決戦を開始。
激戦の末、最後はブレイドのキングラウザーを借りた睦月の渾身の一撃を受け致命傷を負い、撃沈。今度こそ完全に封印され、カードも沈黙した(それを暗示するかのように、その際にカードの色も禍々しい紫色から金色へと変化している)。
また第41話の城光/タイガーアンデッドの一万年前のバトルファイトの回想にも登場している。イーグルアンデッドやシェルアンデッドと戦っていた。
ラウズカード
封印されたラウズカードはクラブのA、「チェンジスパイダー」。
レンゲルバックルに装填することで、仮面ライダーレンゲルへの変身を可能にする。
蜘蛛のイラストの背景は禍々しくも美しい紫色であったが、再封印後は明るく邪悪さを一切感じない黄色となった。
通常版は第18話「暗黒を征す者」の、再封印版のカードは第43話「敵か味方か?」のエンドカードに選ばれている。
劇場版 MISSING ACE
アルビノジョーカーによって解放され、アルビノジョーカーの命を受け、同じカテゴリーAのビートルアンデッドと共に栗原天音を探すべく他のアンデッドを率いて出現。
ビートルアンデッドとは古代語で会話していた。
天音を連れて逃げる剣崎と睦月に襲いかかり、2人を追い詰めるが、そこへ駆けつけた橘ことギャレンに阻止されてしまったため、ギャレンと交戦。
最後はギャレンジャックフォームの「バーニングショット」を受け再封印されてしまった(但し、カードの背景が完全に封印しきれていない紫色であり、バックルが開いた描写も無いため完全に封印しきれていない可能性がある)。
余談
悪のエリート的な立ち位置でデザインされており、日笠プロデューサーの意向により、カリスに似ている箇所がある。デザイン画では頭部にカリス・レンゲル・スパイダーの要素が混ざっている旨が解説されており、口部はカリスとほぼ同じ、目の透明度が無くなるとカリスに似る、三ツ目が光るとレンゲル、クモ足ギミックでスパイダー色が強くなる、と記されている。カリス要素が入る前の旧デザイン画ではクモに寄せたグロテスクなイメージの顔だが、カリス要素を取り入れてからは精悍な顔つきになった(『UNDEAD GREEN BLOOD』pp.24-25,114)。
声を演じた梁田清之氏は過去に『仮面ライダーアギト』で水のエルを演じていた他、後に『仮面ライダー電王』でバットイマジンを演じている。いずれも人間の人格を乗っ取る共通点がある。
関連タグ
仮面ライダー剣 アンデッド(仮面ライダー剣) 下級アンデッド カテゴリーA
仮面ライダーレンゲル レンゲルバックル 上城睦月 タランチュラアンデッド
ヒューマンアンデッド:意図的に封印され、使用者に働きかけていたアンデッド。