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概要
『仮面ライダー剣』に登場する変身ベルトの1つ。
ブレイバックルやギャレンバックルのように♣Aの「チェンジスパイダー」のラウズカードをセットすることで、使用者を仮面ライダーレンゲルに変身させる。
補足
設計及び開発を担当したのはブレイバックルやギャレンバックルと同じく烏丸啓をはじめとするBOARDの職員達なのだが、出自が異なり、レンゲルバックルは作中に登場する上級アンデッドの内の一体であるピーコックアンデッド(人間態の時の名前は伊坂)がバトルファイトを勝ち抜くために必要な「自分の手駒となる仮面ライダー」を得るため彼らに催眠術をかけて造らせたという特殊な経緯がある。言うならばバージョンアップ型のライダーシステムとなっている。
その為か以下のような相違点がある。
- ブレイバックル及びギャレンバックルと同じく「変身の際にベルトに対応したカテゴリーAのカードをセットする」というプロセスは共通しているが、前述の二つのベルトはレバーを引くとカードをセットした部位が裏返ってバックルになるターンアップ形式なのに対し、レンゲルバックルは手動でシャッターを開いてバックルが展開されるオープンアップ形式である。
- 前述の二つのベルトの場合は起動時に出現する光のゲート「オリハルコンエレメント」(通称「畳」)を自分からくぐらないと変身できない。のに対し、レンゲルバックルの場合は起動時に出現する光のゲート「スピリチアエレメント」が自動的に接近し、その場から動かなくても変身できる。
- ちなみにオリハルコンエレメントは蒼白い光を放つのに対し、スピリチアエレメントは紫色に光るという相違点もある。
呪いの変身アイテム?
ここまでなら、多少の違いはあれども「仮面ライダーに変身するためのベルト」でしかないが、レンゲルバックルの場合はそれに加えて対応するAのラウズカード「チェンジスパイダー」の封印が不完全だったという理由もあってか、スパイダーアンデッドの怨念(執念?)が宿っており、(レンゲルバックルが使える素質のある)持ち主が手放してもいつの間にか、その持ち主の元に戻ってくるという恐ろしい特徴もある。
作中での使用者
- 上城睦月
- スパイダーアンデッドに素質がある者と認められ、彼の元にレンゲルバックルがチェンジスパイダーのカードと共に行き渡る。だがその力に(スパイダーアンデッドに人格を乗っ取られる等で)振り回され、その中で幼馴染である山中望美を危険に晒してしまったことから、ベルトを手放す決意をする。
- 桐生豪
- スパイダーアンデッドに認められたもう一人の適合者。睦月がレンゲルバックルを手放した後に偶然入手し、レンゲルバックル(仮面ライダーレンゲル)の力に魅入られたのもあり変身したことがある。睦月以上に適性があったためか睦月のように人格を乗っ取られることはなかったが、元々は正義感のあった豪が支配下にあるアンデッドを街中で暴れさせるという悪そのものな行いをしてしまったため、影響は少なからずあったと思われる。その後は後輩である橘朔也が変身するギャレンとの一騎打ちに敗れて変身解除され、レンゲルバックルはスパイダーアンデッドの支配下にある睦月の手に戻り、彼が変身したレンゲルが使役するアンデッドに襲われてそれが致命傷となり、橘に看取られながら息を引き取った。
玩具
2004年6月下旬に「DX変身ベルト レンゲルバックル」の商品名で発売。
チェンジスパイダーに加えて、玩具オリジナルの2枚のラウズカードが付属するが、ラウズカードの装填の有無は動作とは無関係である。
ベルト帯をバックルに装着することで変身待機音が鳴り始め、カバーをスライドさせることで変身音が鳴る。
余談
- 作中では主な使用者である上城睦月がレンゲルバックルを川に投げ捨てるというシーンがあるのだが、そのシーンの撮影後、レンゲルバックルを見つけることができず、行方不明になってしまうというアクシデントが発生した。そのためそのシーン以降で登場しているレンゲルバックルは新しく作り直されたいわば二代目のレンゲルバックルである。
- 睦月を演じた北条隆博は自分(が演じる睦月)の変身アイテムであるレンゲルバックルをとても気に入っていたようで、(小道具としての)レンゲルバックルのオープンアップのギミックを何回も操作してしまい、それを見たスタッフに「壊れるからやめなさい!」と叱られたことがあるとか……
- 『本編で登場する新型のベルト』ということもあってか、オープンアップのギミックをはじめとする特徴は劇場版で登場する三人のライダーの変身ベルトに取り入れられた。
- スピリチアエレメント(畳)が自動的に近づいてくる演出は終盤や客演時のブレイド・ギャレンにおいても描かれた。
関連タグ
仮面ライダー剣 仮面ライダーレンゲル 変身アイテム
上城睦月:作中での主な使用者。
桐生豪:作中でのもう一人の使用者。
スパイダーアンデッド:レンゲルバックルを呪いの装備同然にしている元凶。
ビーストドライバー:「OPEN」と鳴る、サブライダーの変身ベルト。演出も似ている。
戦極ドライバー:平成二期第5作の緑と金と紫のサブライダーの変身ベルト。アルファベットが刻まれたキーアイテムを装着して変身する、高校生が使用するという共通点がある。
デモンズドライバー:蜘蛛がモチーフの4号ライダーの変身ベルト。変身者の肉体の方に悪影響が出たが、こちらはベルトの内部に潜む悪魔が原因だった。
4号ライダー変身アイテム
Vバックル → レンゲルバックル → 変身鬼弦 音枷
外部リンク
レンゲルバックル | 仮面ライダー図鑑 | 東映
DX変身ベルト レンゲルバックル | 商品情報 - バンダイ公式サイト