「最強のアンデッドに適合する人間などいないのか……」
演:本宮泰風
概要
第5話「過去への挑戦」から登場。作中、『仮面ライダー剣』に登場する最初の上級アンデッドであるピーコックアンデッドの人間態。
活躍
黒いロングコートを纏い、サングラスを掛けた厳つい風貌の男性の姿をしており、早くから自身が現代で再開されたバトルファイトを有利に進める為に“ライダーシステム”の製作者である烏丸啓を洗脳してレンゲルのシステムを制作させたり、恐怖心に駆られた橘朔也をシュルトケスナー藻の溶液漬けにして洗脳して自身の下僕となる仮面ライダーを得ようと行動しており、「剣」序盤の物語を牽引した。
現代においてアンデッドを封印できる唯一の存在である“ライダーシステム”に目をつけ、それを手中に納めようとしていたことから一部のファンの間では終盤で明らかとなったバトルファイトの真実に気づいていたのではないかと噂されていた。
極めて高い戦闘能力の持ち主で、この姿でも空中を浮遊したり超能力、火炎弾で攻撃する。下級アンデッドだけではなく人間にも有効な催眠音波を使って相手をマインドコントロールして自身の支配下に置くなど、今まで登場したアンデッドたちとは格の違いを視聴者に見せ付けたほか、これらの能力をいかんなく発揮してライダーたちを何度も窮地に陥れた。
また戦略家でもあり、上記にある通り自身の能力を使って不特定多数の人間を洗脳し、自身の配下となるライダーを得ようと躍起になっていた。
このようにある程度人間の利用価値を認めてはいたものの、その内なる強さまでは理解しておらず、自分の脅威にはならないと見下していた節がある。
そのためスパイダーアンデッドを封印した直後に反逆した橘を「所詮お前など私の敵ではない。力を得たければいつでも私の元に来い」と挑発し見逃している。
しかもその直前に “橘の行動の邪魔となる”として彼の学生時代の友人であり心の支えだった深沢小夜子をその手に掛けており、そのため15話冒頭にて怒りに燃えるギャレンの猛攻を受けアンデッド態を解除されるほどのダメージを受け撃退されてしまう。
そして同話終盤にて「この前のようにいくかな?」と余裕ぶって何の対策も無いまま再戦。そのまま小夜子への想いで融合係数が上がったギャレンに一方的に攻撃を受け、怒りと小夜子への愛の叫びを乗せた『バーニングディバイド』の前に敗北した。
人間を舐めすぎたが故の敗因であったが、その傲慢さが自身の命取りとなったのにもかかわらず、封印間際に 「何故…俺が…俺が…やられる!?」 と呟くなど、自身の破滅の原因を最後まで理解出来ぬまま封印された。
余談
- 放送当時のカードダスでは他の上級アンデッドよりも先行して登場した関係からか、ピーコックアンデッドだけでなく伊坂として個別にカード化されている。(他の上級アンデッドはアンデッドの姿と人間態が同時に映った1枚のカードになっている)
- 本宮泰風氏は釘宮リヒトとして20年後の作品である『仮面ライダーガッチャード』に出演している。そちらのエピソードでもクモの怪人が関与している。