概要
相手の心を気付かれないように誘導し、行使者の思い通りにすること。日本では統一教会の合同結婚式に参加した山崎浩子が婚約の解消と統一教会から脱会を表明した記者会見で、「マインドコントロールされていました」と表明したことでこの言葉が広く知れ渡ることになった。
似た意味の言葉としては「洗脳」が使われてきたが、一般的には
- 洗脳:脅迫、監禁、虐待や拷問、薬物などによって相手を暴力的な手法により支配し、思想や心理状態を変える行為
- マインドコントロール:話術、集団心理、情報操作(都合のいい情報を与え、都合の悪い情報を遮断する)、報酬、不安を煽るなどの働きかけにより相手の思想や心理状態を望む方へ誘導する行為
と、暴力性や強制性の有無で区別される。もっとも、洗脳とマインドコントロールの手法を併せて使うことも多いため、厳密に区別できない場合も多い。
但しこの区別は日本に固有のものであり、国外ではほとんど通用しない見解である。
国際的には洗脳(Brainwashing)とマインドコントロールはほぼ同義語であり、暴力の有無等によって区別されることはない。暴力、非暴力を問わず様々な手段で圧力を加えるのが洗脳でありマインドコントロールという認識である。
日本ではカルト宗教により行われるケースがよく知られ、カルトのシンパが自身の法責任を減免したり、教団に賠償を求めるために「洗脳はなくてもマインドコントロールはあったのだ」と強弁することが横行し、不毛な揚げ足取りばかりが盛り上がって学術研究が妨げられている状況にある。
ただ、カルトばかりではなく、日常においても「親から子へ」「ブラック企業から従業員へ」「DV加害者から被害者へ」と束縛するに使われる場面があり、注意が必要である。
同名の楽曲
YMが投稿した楽曲。