「でもいいよそのほうが…。 百回人を裏切った奴より、百回裏切られてバカを見た人間の方が、僕は好きだな…」
演・竹財輝之助
概要
サイエンスライターを目指す青年。年齢23歳。
両親及び親代わりであった叔父は既に他界しており、叔父の遺産である「白井牧場」に住んでいる。
都市伝説として話題になっていた「仮面ライダー」について調べている時にライダーとアンデッドの戦いを目撃。剣崎一真に接触するもつれない態度をとられるが、彼がアパートを追い出された現場に居合わせ、仮面ライダーに関して取材させることを条件に自分の家に居候させる。程なくしてBOARDの壊滅に伴って広瀬栞も住むことになり、彼の家はBOARD関係者の活動拠点となった。
剣崎が裏切られたと落ち込んでいた時に上記の台詞で励ましたことをきっかけに、剣崎の初めての友達になった。剣崎自身も彼のことを非常に大切に思っており、カプリコーンアンデッド達が彼を騙した時には激怒した。その怒りは(それまで敵わなかった)上級アンデッドを初撃破するほどのものだった。
お人好しな性格で、少々空気の読めない言動が多い。その性格上、居候させている広瀬さんにも部屋を立入禁止にされたりと家主なのにやられたい放題で締まらない。
牛乳が大好物で「ミルク姫」という牛乳をよく飲んでおり、そのためファンの間ではよく「牛乳」と呼ばれる。しかし、自分が好意を寄せていた吉永みゆきの正体がオーキッドアンデッドだと判明した際には酷く落ち込んでしまい、お茶を飲んでいた。ちなみに橘さんは無断で彼の家の牛乳を飲むことがあった(第37話、第46話)。
広瀬さん曰く料理だけが取り柄だが、前述の落ち込んでいた際に作ったスパゲティは剣崎達がまともに食べられなかったほど不味く、笑顔で完食したのは橘さんのみだった。
愛車は当初は「白鳥号」と名付けたクラシックカー(1920年代のスチュードベーカー製)だったが老朽化で使い物にならなくなり、途中よりランドローバー・フリーランダーを新たな移動手段にしている。
姪である栗原天音からは少々小馬鹿にされており「虎太郎」と呼び捨てにされているが、虎太郎のほうは天音のことを思いやり気にかけている。
そのため、栗原母子に近しい相川始に対しては、彼がアンデッドであるが故に何かと警戒していた。
始が栗原母子といることをある程度受け入れてからも彼の素っ気ない性格とは何かと反りが合わなかったが、最終的には始のことを信頼するようになり、(剣崎と共に)生身でギラファアンデッドに立ち向かい始を逃がすのに協力した。
「君は嫌な奴だけど、いなくなると天音ちゃんが悲しむからね!」とは本人の弁。
剣崎達との交流を経て、劇中では「仮面ライダーという名の仮面」という小説を執筆していた。
TV本編では天王路博史の圧力により出版社に持ち込んでも相手にされていなかったが、最終的には原稿を受け取って貰えた模様(後述)。
本編外にて
- 小説『たそがれ』
本編から数十年後という形で、最終回後の彼の人生が描かれている(作者は本編の後半メインライター・會川昇)。
本人は既に他界しているが、仮面ライダーに関して書いた小説が大ヒットしたことが判明しており、天音曰く、彼もまた幸せな生涯を終えたとのこと。
なお余談だが本編第1話にて、「今にすごいベストセラー書いて、姉さんも、天音ちゃんも、バッチシ幸せにしてやるからね!」というセリフがある。まさに有言実行である。
時系列は本編から300年後であり、虎太郎自身は登場しない。仮面ライダーのモノガタリを書く男であるコジロウが登場する。
- ドラマCD『切り札の行方』
時系列は本編から10年後であり、テレビのコラムニストとして芸能界で活躍していることが描かれた。剣崎自身も、未だ虎太郎のことを大事な友人として懐かしんでいる。
もうひとつの可能性である4年後の未来では「仮面ライダーという名の仮面」(『剣』媒体において本の題名が出たのは本作が初)が2000万部突破の大ヒットを記録し、バカ売れで天狗になっていた。
牛乳ではなくワインを愛飲するようになり、剣崎からは「嫌な奴になった」と呆れられる。一方で本人も今の自分の生活に満足しておらず、剣崎達と過ごした日々を懐かしくも思っており、話が進むにつれてそれまでの虎太郎に戻っていった。
関連タグ
菊池啓太郎:前作『仮面ライダー555』に登場するムードメーカーキャラ。
デカベース、ベローネ学院:ニチアサ同期作品に登場する活動拠点。
平成ライダー活動拠点