概要
現在はジャガーなどと共にインドのタタ・モーターズの傘下にある。
1948年、当時のローバー・カンパニーはアメリカのジープを模範にオフロードや悪路の走破性が高く車体も丈夫な四輪駆動車を発売した。
当時イギリスは世界各地に多くの植民地を抱えており、またオーストラリアやカナダなどのイギリス連邦の国々でも過酷な環境からこの種の四輪駆動車の人気は高く、結果として道路インフラの整備が行き届いていない国や地域では高いシェアを誇るようになった。
1970年には上級車である「レンジローバー」を発売。
それまで走行性能が最優先であったオフロード向け四輪駆動車に、高級車としての快適性も取り入れたものであった。
一方で60年代以降は他の英国メーカーと同様にローバーの経営も悪化、ブランドの保有者は何度か代わっている。
さらに70年代後半から80年代以降は日本製の「ランドクルーザー」や「パジェロ」などの追撃を受けてシェアを大きく減らした。
BMWやフォードと親会社の変更といった紆余曲折の末、現在ではインドのタタ・モーターズの傘下となり、往年のイメージを反映させた特徴的なデザインの高級SUVを主に手がけている(ただレンジローバーやディスカバリーのベース車はBMWのX5である)。
またかつてホンダと提携関係にあった時期があり、OEM生産でディスカバリーを「ホンダ・クロスロード」として提供していた。
現在の販売車種
イヴォーク
ディフェンダー
ヴェラール
レンジローバースポーツ
ディスカバリー
ディスカバリースポーツ