スペック
全長 | 42.0m |
---|---|
全幅 | 35.0m |
全高 | 68.0m |
重量 | 12万t |
材質 | アヌビジューム合金 |
概要
宇宙警察(SPD)が擁する、大型の移動要塞。デカレンジャーが変身の際に使用するデカスーツ、およびパトエネルギーはここから送られている。
基本的に、作中でデカベースの名が出てくる際には「地球署の庁舎」として使用されているものを指すことが多いが、各所轄署の庁舎として使用されている性質上、宇宙に数多く設けられている所轄署の数だけデカベースもまた存在する。また、物語最終盤ではヌマ・O長官指揮のもと、多数のデカベースを擁した宇宙警察の主力部隊も登場している。
一般的な高層ビルで言えば、概ね20~25階建てに相当する大規模な施設であり、その外壁はアヌビジューム合金で構成されていることが作中で言及されている。戦闘時には後述の各形態で対応するのが殆どであるが、基本形態でも前面にあるSPDエンブレムから「ベースビーム」を発射可能となっている。
その内部には、中枢を担う「デカルーム」を始めとした様々なセクションが設けられており、デカレンジャー以外にも多数の職員が勤務している。この職員達は、作中ではデカベースの変形時にセーフティーゾーンに避難する際などにその存在を確認できる他、Episode.48のラストではエージェント・アブレラ率いる無数のアーナロイドやバーツロイドの一団に応戦している姿が描かれている。
このアブレラ達の襲撃も含め、緊急事態時に備えた各種装備も完備されており、脱出用のポッドや万が一の事態に備えてベース内の全機能をストップさせる緊急停止スイッチが作中では描写されている。
内部施設
デカルーム
デカベースの中枢を担うセクションで、最上部の犬の頭を模したブリッジに置かれている。
基本的にはデカレンジャーやドギー・クルーガーの常駐するオフィスとしての色彩が強く、内部にはメンバー各人の使用する六角形のデスク、それにドギー専用のデスクが配備されており、後者については座席の座り心地がかなり気持ちいいと、作中でセンちゃんが言及している。これ以外にも、壁面にはコンピューターや格納庫と直結したシューターも設けられている。
デスクにはSPライセンスをセットするスロットも設けられ、記録したデータを立体的に映し出すことが可能。前述のコンピューターは、「パンスペースクライムファイル」にアクセスしてアリエナイザーの情報を検索したり、他の内部施設や惑星間通信システムを用いた本部との通信に活用される。シューターは入口のスイッチを操作することで、その行き先を任意に切り替えることもできる。
デカベースロボの集合式コックピットも、このデカルームの裏に設けられており、変形時にはドギーのデスクが180度回転して背後の隔壁が展開、収納されていた各メンバー用のコンソールが現れるようになっている。
鉄工所
デカマシンを始めとする各種ビークルを整備するセクションで、地下のドックに隣接して設けられている方と、後述のトレーニングセンターに設けられているの方の2ヶ所存在する。白鳥スワンが常駐しているのは主に前者の方で、整備の他にも事件の証拠品などを分析する場としても活用される。マーフィーK9の配備後は、彼専用の犬小屋もここに設けられた。
取調室
連行したアリエナイザーや容疑者を尋問するセクション。デスクには小型のコンピュータが設けられている他、一般的な取調室と同様に隣接する一室から、マジックミラーを通して面通しを行うことも可能となっている。
留置所
容疑者を収監するセクション。暗証番号のシステムがある。
トレーニングセンター
射撃などの訓練を行う際に使用されるセクション。
射撃の得意なホージーは訓練の際にはハイスコアを収めており、地球を訪れたホージーの親友であるビリーザ星人ヴィーノはホージー以上のハイスコアを獲得している。
居住スペース
デカレンジャーが非番などの際に使用する各人専用の居室や、ウメコがしばしば利用するバスルームはこのセクションに設けられている。後者はデカベースとも通信できるようになっており、あまりに長いとボスが注意することもある。またウメコ以外にも、ジャスミンやテツも使用したことがある。
ゲストフロア
来客用の部屋で、風呂もある。
ホージーの親友であるビリーザ星人ヴィーノが案内されたが・・・。
格納庫
デカマシンとパトウイングが格納されているセクション。明確な描写こそないものの、デカマシン、デカバイク、パトウイングはそれぞれ別の場所で格納されている模様。
発進時も、デカマシンは通常時には基地の下部から出動するが、デカベースクローラー変形時には機体前部や側面が展開、そこから出撃するようになっている。パトウイングもデカベースクローラー変形時と同じ位置から出撃する(玩具版のデカベースロボの格納ギミックもデカベースクローラーの仕様に準じている)。
駐車場
デカビークルが駐められているセクション。
地下施設
デカベースの地下に存在する施設。SPライセンスが認証キーとなっており、デカベースが乗っ取られた際にはスワンによってここにパトウイングが格納された。
超高性能望遠鏡
静止衛星軌道上にある物体も観測可能な望遠鏡。
ユイルワー星人ミーメの居所を特定してみせた。
各種形態
デカベースクローラー
全長 | 82m |
---|---|
全高 | 44.0m |
スピード | 120km/h |
デカベースの基本的な変形形態の一つである、高速移動形態。
上部のブロックがアームを介して前方へ移動・変形することで完成し、地上走行のみならず宇宙空間の航行の際にも活用される。
この形態では、機体後部のビーム砲から発射する「クローラービーム(クローラービームガン)」が攻撃手段として用いられる。
デカベースロボ
スワンの改修によって変形が可能となった、超巨大ロボット形態。
詳細は個別記事を参照。
ネオデカベース
Vシネマ『10 years after』が初出となる、地球署の新庁舎で『スペース・スクワッド』でもこちらが登場。
同作で描かれた事件までの10年のうちに、最新技術を駆使して建造されたもので、前述したアブレラの乗っ取り騒動の反省から、デカベースロボの頭部を模した地上構造物を除き、基地機能の大部分は敵の襲撃に備えて全て地下に移されているのが特徴。
『宇宙戦隊キュウレンジャー』のコラボエピソードにも登場し、取り調べのためガル達がここに連行されている。
しかし『ギャバンVSデカレンジャー』では紅牙に侵入された。
シン・ネオデカベース
『特捜戦隊デカレンジャーwithトンボオージャー』及び『ファイヤーボール・ブースターにて登場。
地球署の新庁舎であり、施設の上にデカベースが鎮座しているという構造(オリジナルとの違いはパトランプ部分が白く、デカベースロボの手に当たる部分が青い)。
TVシリーズの反省点が活かされていないような気がするが、気にしてはいけない。
デカルームも新調されており、席の色はオレンジ、青、緑、黄、ピンク、ピンクとなっている。
備考
デカベースのうち、デカルームと鉄工所が本作のパーマネントセットとして設定されており、内装については現代的な金属イメージとしないことで、未来感を表現したものとなっている。階段などの内部施設の一部については、さいたまスーパーアリーナが主に撮影に使われている他、Episode.37ではロケ地となった横浜の施設も使用されている。
シン・ネオデカベースのロケ地は海洋堂スペースファクトリーなんこく。
関連タグ
番外戦士が使用する巨大戦力