概要
1期公式サイト人気投票でも5位になるという快挙を成し遂げた天秤座の黄金聖闘士玄武。2期では黄金聖闘士の中でも仕切り役的ポジションとなり、これからの活躍が期待されていた……
が。
2期1クール終盤の聖闘士星矢Ω62話にて、ハイペリオンの剣「天地崩滅斬」で時間を止められた聖闘士や一般人を救う為に目前の敵エーギルではなく「天地崩滅斬」の破壊を目的とし自らの体に剣を受け止め致命傷を負い、まさかの死亡退場という衝撃的な最期を遂げた。これによりpixivにも続々とその死を惜しむ作品がアップされた。
尚「天地崩滅斬」には一部ヒビを入れたのみであったが結果皆の時間停止も解け、光牙がエーギルを倒したのを見届け息を引き取る。
穿った見方をするなら「復活した紫龍に天秤座を継がせて親子共闘を描く為の展開(※)」と勘ぐる事も出来るが、玄武自体は劇中での扱いも良くファンからの人気も高い人物だったのでこのような形での早期退場が惜しまれる。
※原作準拠であるなら紫龍の持ち技には山羊座のシュラから受け継いだ「エクスカリバー」が含まれており、ハイペリオンの剣「天地崩滅斬」との聖剣対決という展開も考えられる。
余談だが同話において魔傷から回復した氷河の姿も描かれており、Ω開始以前は鉄板で彼らが受け継ぐと思われていた黄金聖闘士の座が第二期では玄武の死によってしばらくは空位となってしまった。これに因って一時は星座カースト制度に変貌が起きるのではないかと心配されていたが、後に紫龍が正式に天秤座の黄金聖闘士となったことで安定感を取り戻した(安定の天秤座)。
Ω覚醒編
紫龍、貴鬼、フドウがパラス城内部でハイペリオンと対峙した際、彼らは禁断の奥義・アテナエクスクラメーションを発動させて天地崩滅斬に対抗した。力と力の衝突で両陣営は拮抗するが、玄武が命と引き換えに入れた聖剣の皹から破損が拡大し、やがて剣は折れてしまった。紫龍曰く“玄武が天地崩滅斬に皹を入れた時点で勝敗は決していた”ようであり、紫龍、貴鬼、フドウと共にアテナエクスクラメーションの構えをとる玄武の幻が浮かび上がった。
…そして力の均衡が崩れた事で、爆発の余波は、ハイペリオンだけでなく紫龍、貴鬼、フドウをも飲み込んだのであった。とはいえ、放ったメンバーがメンバーなだけに「そのうち唐突に再登場するだろう。」というツッコミが多々来ており、そして最終的に誰もが予想したとおり、紫龍・貴鬼・フドウは無事に生還を果たすのであった。
見方を変えれば、玄武を加えた黄金聖闘士四人が力を合わせなければ天地崩滅斬は完全破壊できなかった訳で、そう考えるなら玄武が勝利の立役者なのは間違いない。
ところが…
ロストキャンバス外伝最終章で新たな衝撃が走った。
五百年前の聖戦開始前に起こった黄金聖闘士ゲートガードの反乱。その首謀者が当代教皇であり天秤座の聖闘士イディアである事実が判明した事である。
ハクレイの額の傷は何でつけられたのかは本編では不明瞭だったが、瞑想で実体化した幻影によって天秤座の聖剣で切られたものである。
天秤座の聖闘士が教皇へ就任する快挙となったものの、同時に反乱の首謀者であった事実に天秤座生まれの者の複雑な心境が見て取れる。
事の顛末がどうなるのかは読者であるファンの方々と共に見届ける責務であろう。