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安定の乙女座

かみにちかいそんざい

「安定の乙女座」とは、「聖闘士星矢」シリーズにおいて乙女座の黄金聖闘士が常に神に近い実力を持つ存在であることを表わす界隈のスラング。
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概要編集

聖闘士星矢シリーズにおいて乙女座担当の黄金聖闘士といえば、とにかくその破格の強さ・美形揃いの容姿・神がかり的な電波の三拍子が揃った強烈なキャラクターであるという共通点がある。

また歴代の乙女座の黄金聖闘士は全員男性である。


一覧編集

青銅一軍でも最強クラスのフェニックス一輝でも相打ちしきれず、黄金聖闘士の同僚相手にも感覚を剥奪するなど圧倒的に強い。「大地に頭をすりつけこの私を拝め!」などの上から目線台詞のインパクトも強烈。


いちはやく時間を越えてやってくる城戸沙織の存在に気づき、赤子とされた彼女を守りつつ、遠隔操作で水鏡を追撃。どれを選んでも詰みになるえぐい仕掛けで攻撃する。

ただし、他作品の乙女座担当があまりにぶっ飛びすぎているせいか、比較的常識的な性格に見える。


冥王軍の本拠地冥界で普通に行動。黄金聖闘士中唯一エイトセンシズに目覚めており、彼の命と引き換えに作られた珠数によってようやくアテナ軍はハーデス軍と互角に戦えることに。

死してもその魂は冥界へ行かず、八感を悟るためにこの世とは異なる領域にあり、普通に現世のデフテロスの元へ行って話しかけたりしている。


「汚れ切っているこの世は一度滅ぼすべき」な思想に賛同する危険人物で上から目線っぷりも健在。

セブンセンシズに目覚めた龍峰ユナすら聖衣をつけずまとめて一蹴。

諦めないレギュラー5人の熱意に心打たれ涙を流して感激、普通ならそれで通すのがお約束かと思いきや聖衣を装着してものすごい形相(視聴者には「変顔」とすら呼ばれた)になり必殺技を放ち完勝。「この極楽で救われろ!」など台詞のインパクトも強い。


36歳と割と歳を重ねたせいもあってか、歴代乙女座と比べて落ち着いた物腰の持ち主。その鋭い洞察力で教皇に不穏な空気を感じ取っており、割とアッサリ主人公達に力を貸してくれる。

とはいえ歴代と比べても遜色ない実力の持ち主であり、暴走状態のアイオリアの猛攻を難なく凌いだうえに開眼しての小宇宙解放により彼を正気に戻してサガ謀反の確証を手に入れる、その後生き残りの黄金聖闘士たちをまとめてサガの起動した巨大石像を破壊するあたり、さすがは乙女座といった処か。



…など、総合的に電波すぎるきらいはあるものの、一貫して美形かつ最強クラスの実力者として君臨しており、星座カースト制度の中でも双子座と並び最上位層と言えるだけの扱いを受けている。

男の子なのに星座が「乙女座」なことをひっそりと気にしていた全国の少年に救いの手を差し伸べたことに疑いの余地はない。


何故安定の乙女座なのか?編集

乙女座といえば、原作におけるシャカを筆頭に、常に神に近い存在であるイメージが強い。

また、たとえ仕えるべき者が悪だと分かっていたとしても、人が皆、善と悪の両方の心を必ず持っているとして黙認している。(その例として、シャカは教皇がサガであることを見抜くも、彼に善の心が残っていることを知っていた)。尤もLegendofSanctuaryにおいてはサガが原作よりも看過できないレベルの悪だったこともあり、最初からアテナ側の聖闘士として加勢してくれている

全員が仏教徒であることもあり、盲目的にアテナに従うことはなく、自身の目で認めるまでは忠誠を誓うことはない。

また技のデパートとしても有名であり、仏教用語やサンスクリット語を交えた何やらよくわからないすごい技を次々と披露してくれる。


安定の乙女座は継承されていくのか?編集

原作最終盤のエリシオンの闘いにおいて、アンドロメダ瞬乙女座黄金聖衣をまとう姿が描写され、彼が将来、乙女座の後継者となるであろうことが暗示されている。

さらにエピソードG.Aにおいては、すでに乙女座を継承し、聖闘士と勤務医の二足のわらじを履きこなしている姿が描かれている。(参照:バルゴ瞬

またNDにおいて、瞬が身につけるアンドロメダ聖衣から立ち上ったシャカの残留思念が、作中の時代の乙女座聖闘士であるシジマの前に登場し、「自分の次の乙女座アンドロメダ瞬が継ぐ」旨、明言する場面が登場する(単行本第8巻)。これはかつて、十二宮の闘いで破損したアンドロメダの聖衣を修復する際、シャカが修復に必要な多量の血液を提供したことによって起こった現象である。

この「黄金聖闘士による聖衣への血液の提供」については、原作における対ポセイドン戦役の直前に、老師こと天秤座の童虎によって説明がなされている。それによると、黄金聖闘士が下位の聖闘士の聖衣修復のために血液を分け与えるのは、その聖闘士を後継者として認めるという意味があるとのこと。したがってシャカが、自身の後継者候補として最初にアンドロメダ瞬に目を留めたのは、十二宮戦のときということになる。もっともシャカにその実力と執念を見せつけ、処女宮の通過を認めさせたのはアンドロメダ瞬ではなく兄のフェニックス一輝で、のちに血液を提供する場面でもシャカは「一輝が帰ってくるまでの間、彼が大事にしている弟の面倒はわたしが見る」的なことを言っており、その人に対する執心は見せていないのだが…。もっとも、聖闘士星矢作中世界の黄金聖闘士たちは、後継者になりそうな有望な若手は(たとえ自分の星座を継ぐことはなくても)、時に厳しく時にやさしく、命を懸けてでも大切に守り育てるという姿勢を貫いているので、シャカもまたそれに従ったものとも取れる。


  • の乙女座後継者としての資質について

対ハーデス戦役である「聖戦」において、神話の時代このかた、歴代聖闘士はおろかアテナその人ですら足を踏み入れたことがなかったエリシオンにまで到達した青銅一軍の一員で、黄金聖闘士海闘士七将軍を倒せる実力があるは、兄であるフェニックス一輝への強い精神的依存(端的に言ってブラコン)が見られるものの、力量的には乙女座黄金聖闘士として遜色はない。

しかし彼は性格的にはわりとふつうの少年で、容姿こそ乙女座後継者らしく作中屈指の美少年ではあるものの、「本当は誰も傷つけたくない」と嘆きながら闘ったり、闘いの最中であっても敵に対して敬語を使って話すなど、常に上から目線で敵に対して容赦がないシャカやその他歴代の乙女座聖闘士とは違い、腰が低い穏やかな人柄であり、特別仏教的な素養があるような描写もないので、現在のところは安定の乙女座メンバーにふさわしいと言えるかどうかは微妙である。あの色々ぶっ飛んでいるシャカが、後継者選びに関しては穏当な選択をした、というのが面白いところではあるが。

その理由については、次のような考察が成り立つ。聖闘士星矢NDにおいて、シジマの次の代の乙女座が、約230年後の(シジマとは直接的な師弟関係も面識もない)シャカであることが明言されている。このことから、黄金聖闘士の継承においては、適当な後継者がおらず、また時代の周期的に二百数十年に一度とされる聖戦の開始がまだ先だと見込まれる場合、無理に継承を行うことなく、黄金聖闘士の地位を長期間空位にすることも認められてきたと類推される。したがって、シャカが死後すぐに後継指名を行ったこと自体が、乙女座の歴史においては例外である可能性もある。やはりには、シャカをしてどうしても自身の後継者にしたいと思わせる何かがあったのだろう。

あるいは読者に知らされていないだけで、実は案外、歴代の乙女座聖闘士は、電波でも神がかりでもない、純粋に強い聖闘士のほうが多数派で、シャカアスミタフドウの系統のほうが例外なのかもしれない。


以上のことから、派生作品も含めた「聖闘士星矢」の作中世界では、必ずしも電波系でなければ乙女座聖闘士になれないというわけではないと思われる。


いずれにせよ、エピソードG.Aにおいて、アンドロメダ聖闘士時代のチェーン技に加え、一部シャカの技も使いこなし始めているの、今後の選択に注目である。そのうち先達のシャカのように、小宇宙だけで遠隔攻撃ができたり、相手の五感をひとつずつ無慈悲に剥奪する、神に近い男となった の姿が拝めるのかもしれない。


関連タグ編集

聖闘士星矢 聖闘士星矢Ω ロストキャンバス ネクストディメンション

シャカ フドウ シジマ アスミタ バルゴ瞬 安定の牡羊座 安定の牡牛座

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