概要
防犯や計測などのため定点を観測し続けるビデオカメラのこと。監視を主目的とはせず単に住居や街角などの様子を流すためのものはライブカメラという。
防犯目的で使用されることが多いため「防犯カメラ」とイコールのようになっているが、自然災害の監視のため河川などに設置された監視カメラ(防災カメラ)もある。
設置場所付近で事故や犯罪が起こった際は、警察等から証拠となりうる映像の提供を求められることもある。自動車に搭載されるドライブレコーダー、スピード違反取締り用のオービスなども監視カメラの一種といえる。
機能
基本は映像の撮影と保存を行うだけだが、LANなどを通して遠隔監視ができるもの、マイクを搭載し音声を収録できるもの、AIを搭載し映像から情報を抽出する機能を備えたシステムもある。不審者や不法侵入者対策に声を流せるスピーカーや自動点灯のライトを備えたものもある。
監視社会を象徴する機器であり、プライバシー侵害を懸念する声も聞かれるが、この機器のお陰で犯人や状況が特定されてスムーズな解決に至った事故や事件も少なくないため、設置を歓迎する声もまた多い。一方で監視カメラでとらえられた「現場付近を被疑者と似た人が通りかかった」という映像が誤認逮捕の原因にもなっているので過信は禁物である。
価格はピンキリであるが、屋外設置型の監視カメラは設置工事や電源の確保も必要なのでそれなりに値が張る(設置費用こみで最低10万円)。それでも一昔前に比べると設置も簡単になっているので個人で購入して自宅に設置している家庭も多い。